放送禁止、販売停止になった幻のドラマ、数々の名作を残した昭和のドラマ史、時間が経っても今でも愛される作品はたくさんあります。
しかし、もう一度見たい!と思っても、もう見れない再放送も販売もされていない作品があります。
そこで今回は、放送禁止・販売停止になった幻のドラマを紹介します。
伝説のドラマが封印されたワケ…
とんぼ
ヤザである主人公の小川英二と、所属組織である八田工業との抗争を描いた作品です。
当時、主演の長渕剛の人気も相まって、平均約18%と高視聴率を記録しました。
しかし、殺人のシーンや、過激な暴力シーンに対して、嫌悪感を抱く人も少なくなく、再放送禁止になったと言われています。
U-NEXTで視聴できます。
高校教師
教師と生徒の恋愛、同性愛、強姦、親近相姦、自殺など当時すでに問題となっていた「社会的タブー」を扱った作品。
大きな反響を呼び、世間でのインパクトは相当大きく衝撃的なドラマでした。
同性愛や女性への暴行、父親との親近相姦、自殺シーンなど、保護者である視聴者の反感を買い、放送禁止になったと言われています。
Huluで視聴できます。
はいすくーる落書
斉藤由貴演じる新米教師・諏訪いづみが、不良ばかりが集う工業高校へ赴任し、互いに成長していく様子を、シリアスかつコミカルに描いています。
当時、人気ドラマにも関わらず放送禁止となった理由は、一部の工業高校関係者から、「工業高校に対するイメージを損なう」と、抗議が殺到したためです。
再放送はパート1は1度きり、パート2は1度もされていないドラマとなりました。
お金がない
貧困で学もない青年が、一流企業で活躍して出世していくサクセスストーリーです。
織田裕二主演で人気ドラマでしたが、放送禁止となった理由は、柏木麗子役で出演していた高樹沙耶が、沖縄県内で大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕されました。
高樹沙耶の逮捕が原因となり、放送禁止となっているようです。
エコエコアザラク
黒魔術を駆使する若い魔女・黒井ミサが主人公で奇怪な事件や人々の心の闇を描いた作品です。
黒井ミサは、場合によっては人を平気で斬殺する非情な魔女として、容赦なく報復する場面が度々描かれていました。
視聴率は深夜2時の放送としては、異例の高視聴率を記録していましたが、全26話中、テレビ東京版は18話で打ち切りとなりました。
これは「神戸連続児童殺傷事件」の影響を受け、視聴者から「事件を思い出す」「不謹慎だ」という、声が殺到したことが理由だそうです。
その後、事件の犯人が逮捕されたことで、放送は再開されテレビ大阪と地方局で最終話まで放送されましたが、その後、放送禁止となりました。
まとめ
今回は放送禁止・販売停止ドラマについて紹介しましたが、これらの作品にはそれぞれ独特の魅力と問題提起がありました。
再放送や配信が難しい理由があるものの、その衝撃的な内容や社会への影響力は未だに語り継がれています。
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