「俺はDVなんてしないし!」「暴力なんて振るったことがない」と安心しているかもしれませんが、実は「精神的DV」という形で相手を傷つけている可能性もあります。
今回は、精神的DVの定義や特徴、そして実際にそれに苦しんだ女性たちの本音を徹底解説します。
心当たりがある男性もそうでない男性も、自分の行動を見直すきっかけにしてみませんか?
精神的DVとは?
精神的DVとは、身体的な暴力ではなく、言葉や態度を通じて相手の心を傷つける行為を指します。
例えば、以下のような行動が精神的DVとされます:
- 言葉での攻撃|暴言や侮辱的な発言
- コントロール|相手の行動を制限したり監視したりする
- 無視|話しかけても返事をしない、存在を否定する態度
- 責任転嫁|何でも相手のせいにする
表面的には「ちょっと言い過ぎただけ」や「冗談で言っただけ」と感じることでも、受け取る側にとっては心に深い傷を負わせることがあります。
これが蓄積すると、相手は自己否定感や不安感に苦しむことになるのです。
精神的DVの特徴
精神的DVには、いくつか共通する特徴があります。
以下に代表的なものを挙げます。
■相手を否定する発言が多い
精神的DVの典型的な特徴の一つは、相手の価値や能力を否定する発言が頻繁に見られることです。
たとえば、「こんなのもできないの?」「お前、本当に使えないな」など、相手を見下したり、努力を否定するような言葉を繰り返すことで、相手の自尊心を傷つけます。
これが続くと、相手は「自分はダメな人間なんだ」と思い込んでしまい、自己肯定感を失ってしまうのです。
■冗談として片付ける態度
相手を傷つけるような言葉を投げかけておきながら、「冗談だから」「そんなに真剣にとるなよ」と、相手の反応を軽視する態度も精神的DVの特徴です。
冗談と言いながら実際には侮辱や攻撃をしている場合、受け取る側には笑えないどころか深い心の傷となります。
■相手を過剰なコントロール
精神的DVには、相手の行動を制限したり監視したりする行動も含まれます。
「どこに行くの?」「誰と会っていたの?」と執拗に問い詰めたり、相手の交友関係や行動を細かく管理しようとする行為です。
これは相手に自由を与えず、自分の支配下に置こうとする心理から来ています。
■自己中心的な態度
精神的DVを行う人の多くは、自分の感情や都合を最優先し、相手の気持ちを軽視します。
たとえば、相手が疲れているのに自分の話を一方的に聞かせたり、相手の気遣いを当然のように受け取り感謝の言葉をかけないなどの行動です。
このような自己中心的な態度が続くと、相手は自分の気持ちが無視されていると感じ、関係に疲弊してしまいます。
■無視や無関心を装う態度
話しかけても返事をしなかったり、相手の意見を意図的に無視したりする態度も精神的DVの一つです。
このような行動は、相手に「自分の存在が否定されている」という感覚を与えます。
また、無関心を装うことで相手を孤立させ、精神的なダメージを与えるのです。
実際に苦しんだ女性たちの本音
精神的DVに苦しんだ女性たちはどのような気持ちを抱えていたのでしょうか。
ここでは、実際の体験談をもとにした本音を8つ紹介。
- 「言葉の暴力は消えない」
「暴言を吐かれるたびに、自分が価値のない人間のように感じてしまう。殴られるより言葉の方がずっと深く傷つく。」 - 「冗談だと言われても…」
「冗談だからと繰り返されるけど、全然笑えない。その言葉を何度も思い出しては泣いてしまう。」 - 「どこまで許せばいいの?」
「何をしても『それは違う』とか『そうじゃない』と言われて、自分が悪いのかなと思ってしまう。どこまで努力すれば認めてもらえるの?」 - 「愛しているならなぜ傷つけるの?」
「愛していると言いながら、どうしてこんなに傷つけられるのかわからない。本当の愛情って何?」 - 「コントロールされている感覚が辛い」
「友達と出かけるだけで疑われる。自由がなくて、息苦しい。」 - 「自分が壊れていくのがわかる」
「だんだん笑えなくなってきて、自分が壊れていくのがわかる。でも、どうしたらいいかわからない。」 - 「何もかも自分のせいにされる」
「問題が起こるたびに私のせいにされて、謝らないと終わらない。その繰り返しに疲れた。」 - 「一人になりたいと思うほど孤独」
「一緒にいるはずなのに、孤独を感じる。一人になりたいと思うほど辛い関係だった。」
精神的DVは、加害者が自覚していない場合が多いと言われています。
そのためには、相手がどう感じるかを考えた言動を心がけ、無意識に相手を傷つけていないか、自分の言葉や態度を振り返る習慣をつけましょう。
まとめ
精神的DVは、目に見えない形で相手の心を傷つける深刻な問題です。
しかし、気づきと努力があれば、改善することもできます。
大切な人を守るために、まずは自分の言動を見直すことが第一歩です。
「これくらい大丈夫だろう」と思わず、相手の気持ちに寄り添うことを意識してみてください。
お互いが尊重し合える関係こそ、真のパートナーシップと言えるのではないでしょうか。
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