日本では売れまくってるのになぜ?「軽自動車」が海外で普及しない意外な事情が深すぎた

日本では売れまくるのになぜ?「軽自動車」が海外で普及しない意外な事情が深すぎた

実は、私たちが当たり前だと思っている軽自動車という区分は日本独自のものなんです。

では、なぜ日本ではこれほど軽自動車が普及し、海外では同じような文化が生まれなかったのでしょうか?

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戦後の日本から生まれた庶民のための車

軽自動車の歴史は1949年に始まります。

当時の日本は戦後間もなく、自動車はまだ一般家庭が気軽に購入できるものではありませんでした。

道路も現在ほど整備されておらず、狭い道も多かったため、小さくて安い自動車を普及させる目的で軽自動車という区分が設けられたのです。

普及の大きなきっかけとなったのが、1958年に登場したスバル360、小さな車体ながら4人乗車を可能にし、マイカーを持つという夢を庶民に近づけます。

その後、スズキやダイハツ、ホンダなども参入し、軽自動車は急速に発展していきました。

規格も時代とともに変化し、排気量は360ccから550cc、そして1990年には現在の660ccへ、1998年には全長3.4m、全幅1.48mという現在につながるサイズになりました。

さらに1993年には室内空間を拡大、2011年に登場したホンダN-BOXなどのスーパーハイトワゴンでは、背の高い車体にスライドドアを組み合わせ、小さな車とは思えない使い勝手を実現しました。

こうして軽自動車は、小さくて便利だから積極的に選ぶ車へと変わっていったのです。

海外にも軽自動車は輸出されるのになぜ普及しない?

軽自動車を海外へ輸出すること自体は可能で、中古の軽自動車などが海外へ渡るケースもあります。

ただし、海外では基本的に日本と同じ軽自動車という区分にはなりません。

日本では660cc以下、全長3.4m以下、全幅1.48m以下などの規格を満たすことで軽自動車となり、税負担などにも普通車との違いがありますが、この仕組み自体が日本独自なんです。

そのため海外へ輸出すれば、現地では非常に小さな乗用車として扱われることになります。

ここに軽自動車が海外で主流にならない理由があります。

軽規格のない国では、特に道路や駐車場が広く、長距離移動の多いアメリカでは、日本ほど小さな車を選ぶメリットがありません。

欧州にも小型車文化がありますが、日本の660ccという規格に合わせる理由はないのです。

一方で、日本の軽自動車で培われた技術は海外でも生かされています。

特にアジアでは、小さな車体に広い室内を作り、小排気量で燃費を抑え、低価格で大量生産するという日本メーカーのノウハウが活躍しており、軽自動車そのものを世界に広げるのではなく、軽で培った技術を使って現地向けの小型車へ作り替えているのです。

普段何気なく乗っている軽自動車は、実は日本の暮らしに徹底的に最適化された、世界でも珍しい存在なのです。

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