令和8年熊本地震で従業員3人を失ったオンワードホールディングスが、同様の悲劇を二度と繰り返さないため、新たな安全対策を打ち出しました。
今回の対策の柱となるのは、「携帯電話や家・車の鍵など、帰宅に必要な貴重品を常に身に付けること」の義務化です。
オンワードHD、貴重品の常時携行を義務化
同社によると、被害に遭ったのはイオンモール熊本内の「WEGO」と「anySiS」に勤務していた従業員3人、地震発生直後には全員が一度施設の外へ避難しており、営業担当者も電話で無事を確認していました。
しかし、その後、貴重品を取りに店舗へ戻り、施設を出ようとしていたタイミングで爆発事故に巻き込まれたとされています。
この事故を受け、オンワードHDは緊急対策として、従業員が帰宅に最低限必要な携帯電話や自宅・車の鍵などを常時携行することを義務付けると発表、さらに従業員同士や営業担当者による確認体制も強化し、避難後に店舗や施設内へ戻る必要がない環境づくりを進める方針です。
災害時には財布やスマートフォンなどを取りに戻ってしまう心理が働きがちですが、専門家も「一度避難したら戻らない」という行動原則の重要性を繰り返し呼び掛けています。
今回の対策は、そうした災害時の人間心理を踏まえた実践的な再発防止策といえそうです。
SNSでもこの発表には多くの反応が寄せられ、「尊い犠牲を無駄にしない対策だと思う」「貴重品より命が大事だという教訓を忘れてはいけない」「会社として具体策を示したのは評価できる」「どの企業でも導入すべき取り組みではないか」といった声が目立つ一方で、「災害時は誰でも冷静な判断が難しい」「企業だけでなく施設全体の防災体制も見直すべき」といった意見も上がっています。
今回のオンワードHDの対応は、災害時に「忘れ物を取りに戻る」という行動が命取りになることを、痛ましい経験から得た教訓として社会全体へ共有する取り組みでもあります。
今回の事例は、企業だけでなく私たち一人ひとりが、日頃から「命を最優先に行動する」という防災意識を改めて見直すきっかけになりそうです。
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