え、宝の山→在庫の山?ヴィレヴァン大量閉店…一体何が起きた?

遊べる本屋『ヴィレッジヴァンガード』が大量閉店で半減!?サブカル聖地の未来はどうなる?

かつて、遊べる本屋として若者を中心に絶大な人気を集めたヴィレッジヴァンガード、店内には本やCD、雑貨、食品、キャラクターグッズまで所狭しと並び、何があるか分からない空間そのものが魅力でした。

しかし現在は大量閉店を進めるほど厳しい状況に…なぜあれほど個性的で人気だった店がここまで苦戦することになったのでしょうか。

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なぜヴィレヴァンは大量閉店へ?

ヴィレッジヴァンガードは1986年に名古屋で誕生、本を中心にしながらも、雑貨や音楽、食品などをジャンルごとに混在させる独特の売り場を作り、遊べる本屋という新しいスタイルを確立します。

最大の特徴は、売れ筋だけを並べるのではなく、こんなもの誰が買うの?と思うような商品も手書きPOPとともに紹介、店内を歩きながら偶然面白いものを発見する宝探しのような店舗作りです。

その人気を背景に店舗網は急拡大、最盛期には500店舗を超える規模まで成長しましたが、全国のショッピングモールなどへの出店が増えるにつれて店舗の性格にも変化が表れます。

幅広い客層に対して、人気キャラクターや流行の商品など売れやすい商品が増加、かつてのマニアックで尖った品揃えが薄れ、規模を拡大するために大衆化した結果、ヴィレヴァンの個性まで弱くなってしまったのです。

宝の山が100億円超の在庫へ変わった

2025年5月期、ヴィレッジヴァンガードは約42億円の最終赤字を計上、流動資産は152億円あるもののそのうち約113億円が商品在庫、一方で現金・預金は約20.8億円にとどまっています。

さらに、仕入れから販売、現金回収までにかかる期間を示すCCCは263日、ドン・キホーテの17日、セリアの31日、イオンの46日と比べても突出して長い数字です。

棚卸資産回転日数も318日に達しており、単純にいえば仕入れた商品が平均で約1年間店頭や倉庫に残っている状態です。

かといって効率を優先し、確実に売れる商品ばかりを並べれば、他の店でも買える品揃えとなり、さらにヴィレヴァンらしさが失われてしまいます。

現在は不採算店舗81店の閉店、EC強化などによる立て直しを目指していますが、ネット通販は基本的に欲しいものを検索して買う場所で、偶然の発見を楽しむヴィレヴァン本来の魅力を、ネット上でどこまで再現できるかは大きな課題ではないでしょうか。

効率化すれば個性が消え、個性を追求すれば在庫リスクが高まる、この難しいジレンマをどう乗り越え、再び「わざわざ行きたくなる店」を作れるのか…ヴィレヴァンは今、大きな転換点に立たされているといえるでしょう。

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