科学がこれほど発達した現代でも、あれは一体何だったのか?と語り継がれている奇妙な出来事があります。
ミステリーには、本当に未解明のものと事実に伝説が重なったものがあります、今回はその境界線も含め、世界で長年人々を魅了してきた3つのミステリーを紹介します。
ブラックナイト衛星

もし、人類が人工衛星を打ち上げるはるか以前から、何者かの人工物が地球を周回していたとしたら…そんなSF映画のような都市伝説として世界的に知られているのが「ブラックナイト衛星」です。
伝説では、地球の極軌道付近を周回する正体不明の黒い物体が存在し、その起源はなんと約1万3000年前、一部では地球外文明が送り込んだ監視衛星ではないか?とまで語られてきました。
この話が興味深いのは、1899年、発明家ニコラ・テスラがコロラドスプリングスで実験中に規則的な信号を受信したという話、1920年代に報告された長時間遅延エコーと呼ばれる奇妙な電波現象、さらに1950~60年代に報じられた正体不明の物体、時代も内容も異なる出来事が、後になって一つの巨大な物語へと結び付けられていきました。
そしてブラックナイト伝説を決定的に有名にしたのが、1998年のスペースシャトル「エンデバー」によるSTS-88ミッションです。
NASAが撮影した写真には、漆黒の宇宙空間に浮かぶ、不規則な形をした黒い物体が写っていました。
ついにブラックナイト衛星が撮影された!この画像はインターネットを通じて拡散され、謎の人工衛星を示す証拠として紹介されるようになります。
しかしNASA側の記録などから、この物体は船外活動中に失われた、サーマルブランケット(断熱材)だったと説明されています。
つまり、写真そのものは本物でも、1万3000年前の異星人の衛星という証拠ではありません。
ではブラックナイト衛星とは結局何なのでしょうか?
現在まで、古代から地球を周回している人工衛星の存在を裏付ける確かな科学的証拠は確認されていません。
もしかすると、ブラックナイト衛星最大の謎は、衛星そのものではなくなぜこれほど長く人類を惹きつけ続けているのかなのかもしれません。
ヴォイニッチ手稿

ページを開いた瞬間から、見たこともない文字がびっしりと並び、正体不明の植物、天体図のような円形模様、奇妙な人物たち、これがイェール大学バイネッキ図書館に所蔵される「ヴォイニッチ手稿」です。
羊皮紙の放射性炭素年代測定では15世紀初頭のものとされますが、誰が何のために制作したのか、そして文章に何が書かれているのかについて決着はついていません。
暗号なのか?未知の言語なのか?それとも巧妙に作られた意味のない文章なのか?多くの研究者や暗号解読者が挑戦してきましたが、万人が認める完全解読には至っていません。
さらに奇妙なのが、そこに描かれた大量のイラスト、植物、星、十二宮、薬草を思わせる図、そして液体の中にいるようにも見える人物、約600年前の誰かが、膨大な時間を費やして残した一冊、そこには本当に「意味」があるのでしょうか?
もし意味があるのなら、作者は600年後の私たちに一体何を伝えようとしているのでしょう。
ストーンヘンジ

イギリス南部にそびえる世界的巨石遺跡「ストーンヘンジ」、現在見られる主要な石造部分は、およそ紀元前2500年ごろに築かれたと考えられています。
驚くべきは、その石で、一部のブルーストーンは遠くウェールズ方面から運ばれたとされ、さらに研究によって、祭壇石と呼ばれる巨大な石がスコットランド北東部に由来する可能性も示されています。
現代の大型重機など存在しない時代、人々はなぜ途方もない労力を費やして石を運んだのでしょうか。
しかもストーンヘンジの配置は、夏至の日の出や冬至の日没と深い関係を持っており、太陽を崇拝する神殿だった?季節を知るための巨大な暦だった?死者や祖先と関係する祭祀施設だった?さまざまな説がありますが、その目的を一言で断定することはできません。
数千年前の人々が、遠方から巨大な石を運び、決められた場所へ立てたことには間違いなく何らかの意味があったはずです。
では、彼らは巨石の前で何を祈り、何を見上げていたのでしょうか…その答えは今も、沈黙する巨石の中に眠っています。
まとめ
ブラックナイト衛星、ヴォイニッチ手稿、ストーンヘンジ、科学によって謎が解明されれば、ミステリーは消えてしまう…と思うかもしれません。
ところが実際は逆なのかもしれません。
一つの答えが見つかるたび、その向こうから新しいなぜ?が現れる、だからこそ私たちは、何百年、何千年たっても世界の謎に魅了され続けるのでしょう。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)