早生まれは不利…そんな言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際に、学力や運動能力、さらには年収にまで差が出るという研究も存在しますが、一方で、「むしろ早生まれには強みがある」という意見や、「その考え方自体が危険だ」という指摘も増えています。
誕生月だけで人生は決まるのか?違和感とは?
早生まれは不利は本当?
日本では4月スタートの制度により、同学年の中で最大11ヶ月の年齢差が生まれます。
この差は幼少期ほど大きく、体格や運動能力の違い、学力や理解力の差、周囲からの評価の違いとして現れやすいとされています。
実際に、早生まれの子どもは学力や体力、非認知能力がやや低い傾向があるという研究や、30代前半での所得が約4%低いというデータも存在します。
さらに、プロスポーツ選手や難関大学の合格者には春〜夏生まれが多いという傾向もあり、早生まれ=不利というイメージが広がってきました。
しかし、ここで重要なのは、これらはあくまで全体の傾向であり、個人の能力や人生を決定づけるものではないという点です。
統計は平均を示すものに過ぎず、一人ひとりの可能性を否定するものではありません。
本当に怖いのは思い込みと見えない強み
近年では、早生まれのメリットにも注目が集まっています。
例えば、周囲との差を埋めようとする過程で、脳の柔軟な変化(可塑性)が高まりやすいことや、人に頼る力=受援力が自然と育つという指摘があります。
これらは社会に出てから非常に重要な能力です。
一方で、専門家が警鐘を鳴らしているのが、思い込みの危険性で、「早生まれだから不利」「どうせ自分はダメだ」といった認識を持つことで、実際にその通りの結果になってしまう可能性が指摘されています。
これは心理学でいう「ゴーレム効果」と呼ばれ、期待されない環境が人の成長を抑えてしまう現象です。
さらに、親の接し方も大きな影響を与え、学力を補おうと過度に勉強をさせる一方で、遊びや挑戦の機会が減ってしまうと、やり抜く力・協調性といった非認知能力が育ちにくくなる可能性があります。
実は、将来の成功に重要なのはこうした非認知能力であり、幼少期の自由な経験が大きく関係すると言われているのです。
つまり、早生まれの不利を本当に広げてしまうのは、誕生月そのものではなく、周囲の見方と育て方なのです。
まとめ
早生まれが不利とされるのは、確かに一部のデータとして存在する傾向ですが、それ以上に影響が大きいのは、その情報によって生まれる思い込みや環境です。
誕生月は人生を決める要素ではなく、あくまで一つの条件に過ぎません。
一人ひとりの個性や強みに目を向け、適切な関わり方をすることこそが、本当の意味での成長につながるのではないでしょうか。
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