「ととのう」が流行語となり、若者から女性まで巻き込んだサウナブーム、しかし近年は利用者が大きく減少し、2026年に入ってからも銭湯やサウナ施設の閉店が相次いでいます。
実は現在起きているのは、単純なサウナ離れではなく、ブームから文化へと移り変わる過渡期なのかもしれません。
サウナブーム終了?サウナ人口は6年で約4割減
日本のサウナ文化は1950年代から広がり始め、2010年代後半、漫画やドラマなどをきっかけに、サウナ→水風呂→外気浴という楽しみ方やととのうという言葉が広く知られるようになります。
中高年男性が利用するというイメージも変化し、若者や女性が続々と参入、2019年前後には第3次サウナブームと呼ばれるほどの盛り上がりを見せました。
しかし、その流れを大きく変えたのが新型コロナ、日本サウナ総研の推計では、年1回以上サウナを利用する人は2019年度の約2824万人から、2025年度には約1669万人へ減少、6年間で約1155万人、実に4割ほど減ったことになります。
興味深いのは、行動制限がなくなっても利用者が以前の水準まで戻らなかったことです。
サウナが嫌いになったのではなく、以前ほど頻繁に行かなくてもいいと感じる人が増え、サウナブームは休日に選ぶ数ある娯楽の一つへと変わりつつあります。
閉店ラッシュでもサウナ終了ではない?
利用者減少と同時に目立っているのが、銭湯やサウナ施設の閉店で、2026年も東京都内や近郊では複数の温浴施設が営業終了を発表しています。
その背景には客足だけでなく、電気代や燃料費の上昇、ボイラーや配管などの老朽化、修繕費、人手不足、後継者不足といった問題があります。
さらにブームを追い風に、新しいサウナが増えたことで、施設同士の競争も激しくなり、サウナがあるというだけでは客を呼び続けることが難しくなっているのです。
一方これを、サウナブームの完全終了と見るのは早そうです。
現在もサウナを日常的に楽しむコアなファンは存在し、個室サウナやアウトドアサウナなど楽しみ方も多様化しており、静かな環境に特化した施設や、アウフグース、食事など独自の体験を打ち出す施設も登場しています。
ブームで訪れていたライト層が離れ、利用者側もどこへ行くかを選ぶようになった結果、特徴のある施設とそうでない施設の差が鮮明になっています。
サウナ業界は今、一過性の熱狂から、本当に支持される施設が残る成熟期へ入ったと考えることもできるでしょう。
これからはブームの勢いではなく、本当に価値を感じてもらえる施設が選ばれる時代になりそうですね。
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