コロナ禍をきっかけに、一大ブームとなったキャンプ、予約困難なキャンプ場が続出し、アウトドア用品を買いそろえてキャンプデビューした人も少なくないでしょう。
しかし、いつしかキャンプブーム終了といわれるようになりましたが、実は最新の動きを見ると、キャンプそのものが衰退したとは言い切れない状況も見えてきます。
なぜキャンプブーム終了と言われている?

キャンプ人気が大きく高まったのは、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年前後、屋外で人との距離を取りやすく、密を避けながら楽しめるレジャーとして注目され、多くの人がキャンプを始めました。
ところが実際に経験すると、キャンプ用品を一からそろえれば数万円以上になることも珍しくなく、キャンプ場代や高速道路代、ガソリン代、レンタカー代、食材費なども必要、場合によっては、これなら温泉旅館に泊まったほうが楽なのでは?と感じるほどの金額になることもあります。
さらに現地では、料理や洗い物、ゴミの処理も自分たちで行わなければなりません。
忘れ物をしても近くに店がない、スマートフォンの電波が弱い、虫や野生動物への対策が必要など、普段の生活では感じない不便さもあります。
コロナ禍が落ち着いて旅行やテーマパークなどの選択肢が戻ってくると、こうした手間を負担に感じたライト層が離れていきました。
その結果、キャンプを始める人が一気に増えたブームは終息していったと考えられます。
ブーム終了すら聞かなくなった…それでも初心者は再び増加
興味深いのは、現在ではキャンプブーム終了という言葉自体を以前ほど聞かなくなったことです。
キャンプ用品の新商品に人が殺到したり、どこのキャンプ場も予約困難になったりするほどの熱狂は落ち着き、キャンプは再び一つの趣味として定着しつつあります。
しかも、キャンプをする人そのものが減り続けているとも言い切れません。
オートキャンプ白書2026によると、キャンプ経験1年のビギナー層は2024年の14.0%から2025年には16.1%となり、5年ぶりに増加へ転じています。
一方で、キャンプ場選びには変化が見られ、トイレや炊事場がきれい、温泉がある、子どもが楽しめる、快適に過ごせるといった魅力を持つ人気施設に利用者が集まる傾向が指摘されています。
楽しみ方も多様化し、家族だけでなく夫婦やカップルで楽しむ、デュオキャンプなども広がっており、自分に合った場所やスタイルを選んで楽しむ時代へ変わってきたのでしょう。
むしろ熱狂が落ち着いたことで、本当に好きな人が自分のペースで楽しみ、新たな初心者も入り始めています。
キャンプは一過性のブームから、長く楽しむ普通の趣味へと戻ったのかもしれません。
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