金券ショップは、新幹線の回数券や映画チケット、図書カードなどを安く買える庶民の味方のような存在です。
しかし今、その金券ショップが静かに姿を消しています…なぜ金券ショップが減少傾向にあるのでしょうか…。
金券ショップの最大の減少理由は売るものが消えた?
金券ショップ衰退の最大の理由は意外にもシンプルで、主力商品が消えたことです。
かつて金券ショップの売上を支えていたのは、新幹線などの交通系チケットで、回数券のバラ売りは多くの利用者にとって魅力的な節約術でした。
しかしコロナ禍以降、JR各社は回数券の販売を次々と終了、さらに出張の減少やリモート化も重なり需要自体が激減、金券ショップは「売る商品そのものがなくなる」という致命的な構造変化に直面したのです。
さらに、SuicaやPASMOが当たり前になったことで、紙の切符を買う機会自体が減少、交通系ICカードの普及も追い打ちをかけました。
便利さが進むほど、金券ショップの存在意義は薄れているのです。
デジタル化が奪った紙のお得文化
もう一つの大きな転換点がデジタル化で、映画やライブ、スポーツ観戦などのチケットは、いまやスマホで完結する電子チケットの時代になっています。
電子チケットが主流になり、紙の前売り券を安く買う文化は急速に縮小しました。
また、会員割引やポイント還元、キャンペーンなどにより、「オンラインで買った方が結果的に安い」という逆転現象が起きており、「金券ショップ=最安」の常識が、デジタル化によって崩れたのです。
家賃や人件費を抱える実店舗は、価格面でも利便性でもネットに勝てない時代になってきています。
キャッシュレス時代に合わなかったビジネス
金券ショップの多くは現金商売ですが、社会は急速にキャッシュレス化しており、クレジットカードのポイント還元、QR決済のキャンペーンなど、現金で安く買うというビジネスモデル自体が時代に合わなくなったのです。
それでも完全に消えたわけではなく、生き残っている店舗を見るとある共通点があります。
ブランド品や貴金属の買取を始めたり、外貨両替やリユース事業に転換したりと業態を進化させており、金券専門店ではなく総合買取店へと姿を変えつつあります。
つまり、消えているのは店舗ではなく、金券屋という形そのものなのかもしれません。
まとめ
根本にあるのは「少しでも得したい」という人の気持ち、その精神自体は今も昔も変わっていません。
違うのは、お得の場所がリアル店舗からスマホの中へ移っただけです。
ガラスケース越しにチケットを眺めたあの感覚は、もう戻らないかもしれませんが、形を変えながらも節約の文化はこれからも続いていくはずです。
金券ショップの減少は、時代の終わりではなく新しい消費スタイルの始まりなのかもしれませんね。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)