子供も大人も脳育に「ぬり絵」が効果大！様々な影響が期待できる凄さを紹介。

子供の遊びとして、昔から今もなお多くの国で愛されている塗り絵。ご家庭だけでなく、幼稚園や保育園でも行う機会が多い遊びです。 クレヨンや色鉛筆・絵具など、使う道具を変えたり、イラストを変えたりすれば飽きることなく楽しむことができるでしょう。 そんな塗り絵は、”子供の遊び”ではなく”脳に良い影響を与えるセラピー”的な要素があるのをご存知ですか？塗り絵のもたらす効果が再認識されてきた近年では、子供向けだけでなく大人向けの塗り絵本も多数販売されています。 今回は塗り絵をすることによって、私たちの身体にどのような良い影響があるのかを調査してみました。

塗り絵というのは、白紙に黒線でイラストが描かれており、自分で色を塗っていくことで絵を完成させるものです。塗り絵を行うにあたって、一番のポイントは「脳の多くの部分を使う」という点です。 まず、この絵がなんの絵なのかを考えるときに使う「前頭葉」と「後頭葉」そして、そのものが何色なのか、どのようなものなのかを過去の記憶から考えるときには「側頭葉」が活発に動きます。塗り絵をしている間、これらの脳の部分をフル回転させているということになります。 脳が活発に動くことに加えて手先を細かく動かすことで、脳全体に刺激が加わり脳の発達に非常に良い働きをしてくれるといわれているのです。 また、塗り絵に集中することでの、ほかに何も考えずに没頭する時間が作られ、ストレス発散・不安の鎮静化といった効果が得られます。塗り絵を完成させることでの達成感や、想像力を養う効果も期待できるでしょう。

塗り絵は、一つの遊びとしてではなく、療法として様々な医療現場・教育現場にて活用されています。一般的には『作業療法』と呼ばれる活動に含まれることが多いのですが、近年では「塗り絵療法」と呼ばれることもあります。 精神科などで、自律神経失調症・うつ病などの疾患を抱える方のリハビリやレクリエーションの一つとして塗り絵が行われています。 塗り絵に集中することで、精神状態を落ち着かせて神経の昂りを抑えることが目的です。それに伴うリラックス効果や自律神経を整える効果もあります。 ほかには、脳全体を活発に動かすという点から、介護施設などで高齢者に塗り絵を楽しんでもらうという取り組みを行っている老人ホームもあります。細かい塗り絵ではなく、子供向けの簡単な塗り絵であれば、手先が不器用な人でも楽しく作業に取り組むことができます。 繰り返し行っていくうちに、指先の動きがスムーズになりきれいに塗れるようになってくるので、どんどん作業が楽しくなってくることでしょう。これにより、認知症予防につながると考えられています。

そこで気になるのが、塗り絵のやり方です。見本に忠実にはみ出さないように完璧に塗る必要はありません。大切なのは、楽しんでリラックスして行うことです。 想像力や脳をたくさん働かせてほしいので、できれば見本を見ずに自分の考えた色で塗ってあげるとよいでしょう。はみ出しても、ぐちゃぐちゃに塗ってしまっても問題ありません。 「こんなにグチャグチャで、塗り絵と言えるの？」と心配になるママさんもいらっしゃるでしょう。大丈夫です。子供が一生懸命考えて色を塗っているのであれば、塗り絵の効果はあると考えてよいといえるでしょう。 ただし、塗り絵がどのようなものか理解していない場合には、塗り絵ではなくお絵かき帳で自由にペンやクレヨンを楽しむほうが良いと考えられます。 ママが一緒に隣で塗り絵をすることで、「塗り絵はお絵かきではなく、色を塗っていくものなんだ」と自然にわかるようになるでしょう。

とても楽しい塗り絵にそのような効果があるのは驚きですね。大人も楽しめる塗り絵をぜひ親子のコミュニケーションとして活用してみるのはいかがでしょうか？ 元保育士の友人に聞いたところ、塗り絵はコピーして使うことで何回も遊べるとの裏技はあるそうです！