何かとストレスがたまりやすいこの時代。
「最近疲れやすい」「やる気が出ない」そう感じている人は、無意識にストレスがたまっているかもしれません。
そこで注目したいのが「深呼吸」です。
深呼吸はストレスケアにおすすめの手段のひとつ。
ストレッチと合わせて行うことで、さらなる効果が期待できるでしょう。
そこで、今回は家で簡単にできる深呼吸ストレッチをご紹介します。
深呼吸の驚くべき効果とは?
深呼吸を行うと、自律神経が整って副交感神経が優位になり、ストレスが軽減されるといわれています。
ストレスがたまったり不安を感じたりすると、人は無意識に浅い呼吸になりやすいです。
呼吸が浅くなると、脳に十分な酸素量が供給されないため、集中力が低下したり自律神経が乱れたりしてさらにストレスがたまるといった悪循環に陥る可能性があります。
そのため、深呼吸で酸素がからだの隅々まで行き渡ると、血行がよくなり筋肉の緊張もほぐれやすくなるのです。
からだをほぐすストレッチと一緒に行うことで、さらにリラックスしやすくなりますよ。(※1)
深呼吸ストレッチはこんな人におすすめ!
性別年代問わず多くの人に行ってもらうことができますが、とくに「緊張や不安を感じやすい人」「眠りが浅い人」「ストレスを緩和したい人」におすすめです。
先述した通り、このようなタイプの人たちは呼吸が浅くなりがちなので、意識的にゆっくり大きな呼吸を行って、十分な酸素量をからだに取り入れることが大切です。
なお、ストレッチを行うタイミングは、就寝前や起床時など、自分が続けやすい時間でOKです。
気づいたときに行う習慣をつけましょう。
深呼吸ストレッチのやり方
今回は座ってできるストレッチをご紹介します。
仕事の合間などのスキマ時間にも手軽にできますよ。
- イス、もしくは床に座る。
- 両手を胸の前で組んで、その場で息を吐く。
おなかをへこませる。 - 息を吐きながら両手を前に押し出す。
両腕で大きなボールを抱えるようなイメージで、背中を丸める。 - ひじを曲げて両手を胸に引き寄せ、(2)に戻る。
- 10回ほどくり返す。
ストレスケアには漢方薬もおすすめ
「最近ストレスがたまっているな……」と感じる人は、ストレッチと同時に漢方薬を併用するのもおすすめです。
漢方薬は、今感じているストレスを緩和してくれるだけでなく、心とからだ全体のバランスを整えることで、ストレスに負けないからだ作りにも貢献してくれます。
ストレスケアには、下記のような働きのある漢方薬を選びましょう。
- ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える
- 鎮静作用で心を穏やかにする
- 消化・吸収機能を改善してからだの内側から心を元気にする
ストレスケアにおすすめの漢方薬
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
気(エネルギー)のめぐりをよくして、不安や緊張を和らげる効果があります。
ストレス性の胃痛や吐き気、不安、イライラ、喉の詰まり感がある人にも用いられます。(※2)
- 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
体力が低下して、虚弱な人に向いています。
ストレスなどで高ぶる肝を抑えることで、カッとなりやすい、イライラしやすいなどの興奮を鎮め、精神を安定させる効果があります。(※3)
まとめ
仕事や家事育児など、日々タスクに追われて生活していると、ストレスの根源を排除したり環境を変えたりするには限界があるかもしれません。
大事なのは「そのストレスに対処するための方法を知る・試す」ことです。
深呼吸ストレッチや漢方薬など、家で簡単に取り入れられる方法も多いので、ぜひ自分に合ったものを見つけてくださいね。
公式|あんしん漢方
参考サイト
(※1)日本医師会「深呼吸をしましょう」
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒(医療用)」
(※3)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒(医療用)」
<この記事の監修者>
ヨガインストラクター・ライター|高橋かなこ
2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。
自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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