ミドルエイジになると自分のからだの「老い」を感じるようになります。
歳をとるのは仕方がないことですが、できることならいつまでも若々しくいたいですよね。
今回は女性の老化のメカニズムや老化を加速させる原因、そして老化対策を紹介します。
女性の老化のタイミングは3回
女性のからだは21歳ごろに成熟期を迎え、28歳ごろをピークに、その後緩やかに下降していきます。
35歳ごろから女性機能の老化が始まり、42歳ごろからシワや白髪など老いが目立ち始め、49歳ごろに閉経を迎えると本格的に老化が始まります。
このように、35歳ごろを境に女性のからだは老化していくのです。
老化が早まる原因は「さび」
これと同様の現象がからだの中でも起こっています。
この「さび」こそが、老化を加速させる原因のひとつなのです。
動物は酸素を体内に取り入れエネルギーにして活動しています。
その過程で生まれるのが「活性酸素」です。
活性酸素は適量であれば免疫機能を維持する大切な存在です。
しかし、不規則な生活や栄養が偏った食生活、ストレスや飲酒喫煙などにより、活性酸素が過剰に増えすぎてしまいます。
活性酸素は酸化力が強く、血管や細胞を酸化、つまり「さび」つかせてしまいます。
このようにして、過剰に増加した活性酸素は、からだを蝕み、シワやシミなどの症状やがんや認知症などのさまざまな病気を引き起こしてしまうのです。
老化を食い止める3つの対策
老化のスピードには個人差がありますが、速度を緩やかにすることは可能です。
対策方法を紹介するので、自分のペースでできるものから取り入れてみましょう。
抗酸化作用のある食べ物を摂る
酸化に対抗するためには、抗酸化作用のある食べ物を選ぶのが有効です。
<抗酸化作用がある食べ物>
ビタミンA:ほうれん草、かぼちゃ、にんじんなどの緑黄色野菜
ビタミンC:いちご、キウイフルーツや柑橘類
ビタミンE:アーモンドなどのナッツ類
ポリフェノール:ブルーベリー、赤ワイン、緑茶など
上記の食材を食事に取り入れ、意識的に摂取するようにしましょう。
運動してしっかり寝る
運動は、筋肉や骨の強化や、生活習慣病の予防につながります。
スクワットやウォーキングなど無理のない程度でいいので、適度な運動習慣を身につけることが老化対策の第一歩です。
また、日中にしっかりからだを動かすことで、良質な睡眠をとれるようになります。
寝ている間に分泌されるメラトニンというホルモンには、活性酸素を除去する働きがあるため、しっかりと睡眠をとることも老化対策につながります。
適度な運動と良質な睡眠は健康維持に必要不可欠なので、ぜひ心がけてみてください。
漢方薬を活用する
老化対策には漢方薬もおすすめです。
老化現象は、栄養不足、睡眠不足、ストレスなどによって加速します。
そのため
- 血流をよくしてからだに栄養をいきわたらせる
- 消化・吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とからだを元気にする
- 自律神経を整え、ストレスによる疲労を減らし、睡眠の質を高める
- 加齢によるホルモンバランスの乱れを整える
といった効果がある漢方薬を選ぶのがいいでしょう。
<おすすめの漢方薬>
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
からだに栄養を補いながら、水分代謝や血流を改善する漢方薬です。
ホルモンバランスの乱れを整えて、加齢による不調にも働きかけます。
生理痛、生理不順、更年期障害にも用いられます。
- 八味地黄丸(はちみじおうがん)
栄養を補って精をつけることにより、加齢により衰えたからだの生理機能を整える漢方薬です。
血流をよくして新陳代謝を高め、からだを温めて泌尿器の不調にも働きかけます。
全身のだるさ、腰痛にも用いられます。
漢方薬は体質改善を得意としているため、老化対策はもちろん、さまざまな不調や悩みにも同時にアプローチすることが可能です。
「どの漢方薬を選べばいいかわからない」「漢方薬は飲んだことがないから不安」という人でも大丈夫。
「あんしん漢方」では、自分の症状や体質にあった漢方薬を漢方の専門家が選んでくれます。
また、漢方薬は西洋薬と異なり、副作用がでにくいのも特徴です。
日々の生活のなかで年齢を感じるようになっているなら、漢方薬でからだの内側から老化対策をしてみるのはいかがでしょうか。
まとめ
女性のからだは35歳ごろから老化し始めるといわれています。
老化のスピードには個人差がありますが、不規則な生活やストレスの多い生活をしているとあっという間に老け込んでしまいます。
いつまでも若々しくいるためにも、この機会に自分の生活を見直してみましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師|中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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