「毎年、花粉の季節が来るたびに目や鼻の不快感に悩まされる……そんな生活から抜け出したい」と思ったことはありませんか?
症状を抑える薬も頼りになりますが、ずっと飲み続けるのは面倒ですよね。
じつは、毎日の食事に少し工夫を加えるだけで、花粉症の症状が軽くなる可能性があります。
この記事では、花粉症を根本から改善するために効果的な栄養素や食材をご紹介します。
専門家の知見に基づいた情報をもとに、今日からすぐに実践できる食材をチェックしてみましょう!
花粉症緩和のカギは「腸」にある?
花粉症の根本的な改善には「腸内環境」が重要な役割を果たします。
腸内には免疫細胞の約7割が存在しているため、腸内環境を整えることで免疫機能が正常にたいおたいおう働き、花粉に過剰反応しにくい体質を目指せます。
腸内環境を整えるには、まず善玉菌を増やすことが大切です。
善玉菌を増やす方法は、発酵食品から善玉菌を摂ることにくわえ、善玉菌のエサとなる食物繊維を摂ることで、もともと腸内にいる善玉菌を活性化できます。
さらに、腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスも、腸内環境や免疫の働きに大きく影響します。
そして、ストレスから免疫細胞を守り、自律神経の安定に役立つビタミンCを摂取することも大切です。
花粉症対策におすすめの食材5選
食材選びを少し意識するだけで、花粉症対策はより効果的になります。
以下では、花粉症の症状を軽くするサポートをしてくれる5つの食材を詳しく解説します。
1.お米
お米には腸内の善玉菌のエサとなる食物繊維が含まれているのです。
さらに、お米に含まれる「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」は、消化されずに腸まで届き、善玉菌の活性化を助けます。
そして、腸を正常に働かせるためには、エネルギーが不可欠です。
エネルギーの50〜65%は炭水化物から摂ることが推奨されています。
お米は脂質が少なく、炭水化物が豊富な効率的なエネルギー源です。
2.味噌
味噌は善玉菌の一種である乳酸菌を含む発酵食品で、腸内環境を改善する効果が期待できます。
さらに、味噌には食物繊維や善玉菌を活性化するオリゴ糖も含まれているため、花粉症対策に積極的に摂りたい食べ物です。
味噌を味噌汁として食べることで、野菜やキノコ、海藻など、食物繊維が多い食材を一緒に摂ることができるのも大きなメリットです。
汁ごと食べられるので、調理中に水分に流れ出た成分も余すところなく摂れるのも魅力です。
3.ほうれん草
ほうれん草には、腸内環境を整える食物繊維や、免疫機能をサポートするビタミンCが含まれています。
さらに、ほうれん草に含まれるβカロテンやフラボノイド、ビタミンEには抗炎症作用があり、すでに花粉症を発症して目や鼻、のどなどに炎症が起きている場合にも効果が期待できます。
味噌汁だけでなく、炒め物やスープ、ナムルや胡麻和えなどでも手軽に取り入れられるので、毎日の食事にくわえてみてください。
4.みかん
みかんは、ビタミンCを効率よく摂取できる果物です。
加熱や酸化に弱いビタミンCですが、みかんは生のまま切らずに食べられるため、栄養素を失わずに摂取できます。
また、みかんには食物繊維も含まれているため、善玉菌を活性化し、腸内環境を整える効果も期待できます。
おやつ代わりにみかんを食べて、花粉症対策にも役立てましょう。
5.ココア
意外かもしれませんが、ココアには食物繊維が含まれていて、腸内環境を整え、花粉症の症状軽減の助けになります。
また、ココアに含まれる「テオブロミン」という成分には、自律神経のバランスを整える働きがあります。
ドリンクとして楽しむのはもちろん、無糖のココアパウダーを料理に加えることで、香りやコクをプラスしながら花粉症対策ができます。
例えば、カレーやビーフシチュー、ハンバーグの隠し味に使ってみてください。
花粉症には漢方薬もおすすめ
食事の改善に加え、漢方薬を取り入れるのも有効です。
花粉症は、花粉と体内のIgE抗体が結合し、神経や血管を刺激することで生じます。
また、胃腸機能の低下や水分代謝の乱れ、冷えや季節の変動による免疫機能の低下も原因として考えられます。
花粉症対策に用いられる漢方薬には、
- 鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を主に抑える
- 花粉症などのアレルギー体質を根本から改善する
の2種類の役割があります。
花粉症改善には、「からだを温める」「水分の循環をよくする」「炎症を和らげる」「胃腸機能を改善して抵抗力を高める」といった作用のある漢方薬を選びます。
花粉症の対策におすすめの漢方薬2種
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
からだを温めながら水分代謝を促して余分な水分を取り除くことで、鼻水や花粉症、アレルギー性鼻炎などを改善します。
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
からだを温め、血流をよくすることで鼻の通りをよくし、鼻づまりや副鼻腔炎などを緩和します。
ただし、漢方薬は体質との相性がとても重要です。
体質に合わない漢方薬を使い続けても、本来の効果は期待できません。
漢方に精通した医師や薬剤師のアドバイスをもらい、適切な漢方薬を提案してもらいましょう。
漢方薬をもっと身近に感じたい場合は、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」もおすすめ。
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まとめ
花粉症の症状を軽くするには、腸内環境を整える食材を積極的に摂ることが大切です。
今回ご紹介したお米、味噌、ほうれん草、みかん、ココアを日々の食事に取り入れ、からだの内側から花粉症対策をしましょう。
食事と漢方薬の力を借りて、つらい花粉症シーズンを楽に乗り越えてください!
公式|あんしん漢方
参考サイト
大正製薬株式会社「免疫とは・どうして免疫と腸が関係するの?」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」
<この記事の監修者>
あんしん漢方 管理栄養士|小原水月(おはらみづき)
管理栄養士・健康食育シニアマスター。社員食堂で300以上の料理を修得、ダイエット合宿所・特定保健検診の業務に携わり600人以上の食事と生活習慣改善を個別サポート。
自身の出産後の体調不良から食事と漢方で体調改善/増進の経験を生かし、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。「心も体も食べたものだけで作られる」をモットーに簡単で時間もお金もかけずに元気になれるレシピを発信中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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