「食事を減らしても痩せない」「運動が苦手で続かない」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、年齢や季節、体質の変化によって、代謝が落ちて痩せにくくなるのは自然なこと。
だからこそ「からだの中から整える」ダイエットが注目されています。
この記事では、無理なく代謝を上げていくための生活習慣や、体質を整える漢方の活用法をご紹介します。
運動も食事制限もムリ……と感じている人こそ、ぜひチェックしてみてください。
ダイエットがうまくいかない原因
「頑張っても体重が減らない」のは、意志の問題ではなく、からだの変化が関係しているかもしれません。
年齢とともに基礎代謝が落ちる
人は何もしていなくても、呼吸や体温調節などでエネルギーを使っています。
これが「基礎代謝」です。
基礎代謝は10代をピークに、加齢とともに少しずつ下がっていきます。
そのため、若い頃と同じ量を食べていても、消費しきれず脂肪としてたまりやすくなるのです。
とくに40代以降は、女性ホルモンの変化も重なり、痩せにくく太りやすい体質に変わっていく傾向があります。
筋肉の減少で脂肪が燃えにくくなる
筋肉は、からだの中で多くのエネルギーを消費する部分です。
しかし年齢とともに筋肉量が減ると、脂肪を燃やす力が弱くなり、エネルギーの消費量も減ってしまいます。
さらに運動不足が続くと、筋肉はどんどん衰えてしまうため、代謝が下がって太りやすい状態になってしまうのです。
日常生活での「歩く」「階段を使う」といった動きが減っている人ほど、要注意です。
ストレスや季節の変化で自律神経が乱れる
自律神経は、体温調節・消化・ホルモン分泌など、体内のリズムを整える大切な働きをしています。
ストレスや寝不足、急な気温差などが続くと、この自律神経が乱れてしまい、代謝も低下しがちです。
また、季節の変わり目の寒暖差も自律神経が乱れる原因のひとつ。
こうした影響が、知らないうちに体重増加につながっていることもあります。
まずはここから!代謝を底上げする生活習慣
「体質を整えるダイエット」は、ハードな努力ではなく、日々の小さな積み重ねがポイントです。
朝の光で体内リズムを整える
朝起きたら、まずカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。
体内時計がリセットされて、自律神経のスイッチが切り替わり、代謝が上がりやすくなります。
また、朝の光には「セロトニン」というホルモンの分泌を促す効果もあり、気分の安定や食べすぎ予防にもつながります。
朝の散歩や深呼吸も、無理なく取り入れやすい習慣です。
冷たい飲み物を控え、からだを内側から温める
冷たい飲み物ばかり飲んでいると、内臓が冷えて血流が悪くなり、代謝も低下しがちです。
とくに冷えやすい女性は、白湯(さゆ)や温かいお茶、スープなどでからだの中から温めることを意識しましょう。
体温が上がると、基礎代謝がアップするともいわれています。
からだを温めるだけでも、立派なダイエットサポートになるのです。
ゆるやかに運動習慣をつける
「運動が苦手」「時間がない」という人でも、まずは軽い運動から始めてみましょう。
たとえばエレベーターではなく階段を使う、1駅分歩いてみる、テレビを見ながらストレッチする……そんな“ゆる運動”でもOKです。
日常に取り入れやすい工夫をしながら、少しずつ動く習慣をつけていきましょう。
体質から整えるなら漢方薬もおすすめ
「どうしても痩せない」
「冷えやむくみも気になる」
そんなときは、漢方薬で体質改善をめざす方法もあります。
ダイエットには以下のような作用のある漢方薬が使われます。
- 脂肪の燃焼を促す
- 脂肪の吸収を抑制する
- 血流をよくして基礎代謝を上げる
- 水分の循環をよくして老廃物を排出する
- ホルモンバランスや自律神経を整えて過食を防ぐ
自分の体質に合ったものを選ぶのがポイントです。
ダイエットにおすすめの漢方薬
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
血流や水分代謝を促して余分な老廃物を排出し、脂質代謝を改善して脂肪の燃焼を促進する漢方薬です。
おなかがぽっこり出ている、食欲旺盛、便秘がちな人におすすめです。
- 大柴胡湯(だいさいことう)
胸部の余計な熱を発散させることで脂質代謝を改善するとともに、精神を安定させることでイライラや不安にもアプローチする漢方薬です。
精神的なストレスで暴飲暴食してしまう人におすすめです。
「どの漢方薬を選べばいいかわからない……」という人には、オンライン漢方相談サービスの「あんしん漢方」がおすすめです。
スマホで体質チェックをするだけで、薬剤師が一人ひとりに合った漢方薬を選んでくれます。
診断から購入まで自宅で完結できるので、忙しい人や初めての人にもぴったりです。
まとめ
「痩せたいのに、運動も食事制限もできない」
そんな悩みをもつのは、あなただけではありません。
年齢や季節による代謝の変化、自律神経の乱れ、体質の偏りが、痩せにくさの背景にあることは多いのです。
まずは、生活習慣を見直しながら、からだの中から整える「体質改善ダイエット」を意識してみましょう。
漢方薬の力も借りれば、無理せず、じんわりと代謝が底上げされていく感覚が得られるかもしれません。
焦らず、自分のペースで。
からだにやさしいダイエット、今日から始めてみませんか?
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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