「雨が降りそうになると、足元がふわふわする」「台風が近づく日は、頭もからだも重くて動けない」天気が崩れるたびに、このような不調を繰り返していませんか。
晴れた日には元気に過ごせるため、周囲から理解されにくく「我慢するしかない」と感じる人もいるでしょう。
天候そのものは変えられませんが、毎日の過ごし方を見直し、不調が起こりにくい状態を目指すことは可能です。
この記事では、雨や台風の前にめまいが起こる仕組みと、日常生活で取り入れやすい対策、漢方薬によるケアを紹介します。
雨や台風の前にめまいが起こるのはなぜ?

雨や台風が近づくと、気圧が大きく変化します。
この変化を感じ取る場所のひとつが、耳の奥にある「内耳」です。
天候による不調が起こりやすい人は、内耳が気圧の変化に敏感に反応し、自律神経のバランスが乱れやすいと考えられています。
その結果、めまいや頭痛、耳鳴り、だるさなど、さまざまな不調につながるのです。
また、耳まわりの血流が悪くなると内耳がむくみ、気圧の変化を感じ取りやすくなることも。
気圧の変化と内耳の血流、自律神経の働きが重なることで、雨や台風の前にめまいを感じる人がいるのです。
天候によるめまいと一緒にあらわれやすい症状
天気の影響を受けやすい人は、めまいだけでなく、次のような不調を一緒に感じることがあります。
- 頭が重い、頭痛がする
- 耳が詰まったように感じる、耳鳴りがする
- からだが重く、やる気が出ない
- 吐き気やふらつきを感じる
症状の出方には個人差があり「めまいより頭痛のほうがつらい」「雨の日はとにかくだるい」など、人によって目立つ不調は異なります。
自分がどのような天候で調子を崩しやすいかを知っておくと、早めに休むなどの対策もしやすくなります。
雨や台風によるめまいを軽くするセルフケア3選
雨が降る直前だけ対策をするよりも、普段から疲れをためにくい生活を送ることが、不調への備えになります。
できるものをひとつ選び、体調がいい日に続けてみましょう。
耳まわりをやさしくほぐす
耳のまわりが冷えていると感じたら、手のひらで両耳を包み、少し温めてみましょう。
次に、耳の外側を軽く持ち、上や横へゆっくり動かします。
強く引っ張ったり、痛みを我慢して揉んだりする必要はありません。
めまいが出ている最中に頭を大きく動かすと、気分が悪くなることがあります。
症状が落ち着いているときに、リラックスするための習慣として取り入れてください。
睡眠時間を確保する
寝不足の日が続くと、気圧の変化による体調の揺れを強く感じる場合があります。
遅く寝た日の埋め合わせとして休日に昼まで眠るより、毎日の起床時刻を大きく変えないほうが生活リズムを保ちやすくなります。
夜は就寝直前まで仕事を続けず、スマートフォンを見る時間も少しずつ短くしてみましょう。
台風や大雨が近づくことがわかっている日は、前日のうちに家事を早めに切り上げるのもひとつの工夫です。
眠った時間だけでなく、朝に疲れが残っていないかも確認してみてください。
軽い運動で血流を促す
めまいのない日は、短い散歩やストレッチでからだを動かしましょう。
買い物のついでに少し遠回りする、家事の合間に背中を伸ばす、肩をゆっくり回す程度でも構いません。
軽く動く習慣をつけると、からだが温まり、気分転換にもなります。
ただし、ふらつきがある日に歩いたり運動したりすると、転倒する危険があります。
調子が悪い日は休み、回復してから再開してください。
天候によるめまいには漢方薬で内側からのケアを
生活を整えても、天気が変わるたびに寝込んでしまう人は、漢方薬を取り入れる方法もあります。
漢方薬は、めまいだけでなく、むくみ、冷え、吐き気、胃腸の調子などからだ全体の状態に合わせて選びます。
漢方では水分の偏りや巡りに注目する
漢方では、からだに必要な水分を「水(すい)」と表現します。
水は、からだを潤したり、不要なものを外へ出したりするために必要です。
一方で、水分が特定の場所にたまり、全身へ均等に巡らない状態になることがあります。
この状態は「水滞(すいたい)」と呼ばれ、めまい、むくみ、頭の重さ、吐き気などが出ると考えられています。
雨の日に不調が強くなり、靴下の跡が残る、顔がむくむといった変化もある人には、水分の巡りを整える漢方薬が選択肢のひとつです。
めまいに用いられる漢方薬
天候の変化に伴うめまいに使われる漢方薬のひとつが、五苓散(ごれいさん)です。
五苓散は、体内で偏った水分のバランスを調節する作用があります。
めまいのほか、頭痛、むくみ、吐き気、喉の渇き、尿が少ないといった症状が重なる場合に用いられます。
ただし、同じ雨の日のめまいでも、誰にでも同じ漢方薬が合うわけではありません。
冷えや胃腸の弱り、体質などによって、適した処方は変わります。
自己判断で長期間飲み続けず、医師や薬剤師に相談したうえで選びましょう。
症状がない日も継続してからだを整える
天気が崩れてから漢方薬を探すだけでは、毎回その場を乗り切る対応になりがちです。
漢方薬は処方によって、症状が出ていない期間も続けながら、天候の変化に反応しにくい状態を目指します。
自分だけで漢方薬を選ぶのが不安な人には、オンライン漢方サービスの「あんしん漢方」があります。
スマートフォンから体調についてのチェック項目に回答すると、漢方に詳しい薬剤師が、症状や体質に合う漢方薬を提案してくれます。
漢方薬は定期的に自宅へ届くため、めまいが出ている日に薬局まで出かける必要がありません。
服用中の疑問や体調の変化も相談できるため、自分に合う方法で継続しやすいでしょう。
まとめ
雨や台風の前に起こるめまいには、気圧の変化を受け取る内耳や、自律神経の働きが関係していると考えられます。
頭痛、耳の違和感、吐き気、強いだるさを同時に感じる人もいます。
天気が悪い日だけ休むのではなく、睡眠を整える、元気な日にからだを動かすなど、日頃のケアを積み重ねていきましょう。
むくみや頭重感を伴うめまいには、体内の水分バランスに働きかける漢方薬が選ばれる場合もあります。
自分の体質に合った漢方薬を、専門家と相談しながら続けることがポイントです。
毎日のケアとつらい日のケアを組み合わせて、元気に過ごせる日を増やしていきましょう。
<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり)|あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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