こんな絵本あるんだ!そんなはっとさせられるような意外な絵本に出合ったことはありますか?
絵本って、子どもだけじゃなくて大人も楽しめるんです。
今日は大人も楽しめる奥深い絵本をご紹介いたします!
目次
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これって本当に絵本なの?
お子さんとお家で過ごす時間が多くなり、絵本を読む機会が多くなったんじゃないでしょうか?
でも絵本って子どもだけじゃなくて、大人も楽しめるんです。
これって本当に絵本なの?今回は、ついそんなことを思ってしまうような刺激的な絵本の世界をご紹介いたします。
なにが人を悲しくさせるのか教えてくれる絵本
via amzn.to
トラウマになりそうな程の衝撃を与えるのがこの絵本です。
私は、子どもの時にこの絵本を知りましたが、可愛い子羊のその救いようがない顛末に、しばらく悩み、忘れられませんでした。
だからこの絵本は子どもに気軽に読み聞かせ出来る絵本ではないかもしれません。
まず大人が読んで、子どもに読み聞かせるかどうか、またそのタイミングを考えていただけたらと思います。
この絵本はまさにやなせたかしの傑作といえる絵本です。妥協しない展開に作者のある覚悟を感じさせられます。
内容に重みがあり、読んだ人の記憶に残る絵本です。
このストーリーがあのアンパンマンを描いたやなせたかしの作品だと知れば余計感慨深いものがあるかもしれません。
この本の醍醐味は、ただ親の仇討ちという話だけでは終わらないところです。
復讐のために仇に愛されようと生きてきたチリンが、その仇に愛着を持ってしまった時、どんな感情を抱くのか。
またその感情と生きていくには孤独すぎるチリンが可愛そうでなりません。
やなせたかしの絵本は他にもはっとさせられるような悲劇を持ち合わせたものがありますが、その中でもこの絵本は秀でています。
それだけ読むには覚悟が必要な本です。
「チリンのすず」出版社からの内容紹介
狼のウォーにお母さんを殺された子ひつじは、ウォーの弟子になって強くなってかたきをうとうとがんばります。しかし…。
口コミ
やなせたかし先生の名作。
子供のころにアニメーション作品を見て以来、忘れることの出来ないストーリーでした。
子供向けの文章で書かれていますが、まるで悪夢から覚めた後のような読後感に、まだ小さかった息子は泣いていました。
最近の絵本やテレビでは教えてくれない複雑な感情を与えてくれる貴重な作品だと思います。
(MYRYさん 30代・その他の方 男の子14歳、男の子11歳)
絵本の場合、ハッピーエンドになるのが殆どですが、
そこを敢えてそうせず、余韻を残すことで、
読み手に多くのことを考えてもらうきっかけになっていると思います。
(hime59153さん 40代 ママ 三重県 男の子6歳)
悲しみがある複雑な感情を子供はどのくらい理解できたのかわからないけど、しっかりと聞いてくれています。
(みちんさんさん 30代 ママ 愛知県 女の子5歳、女の子3歳)
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人との違いを一緒に考える絵本
via amzn.to
素晴らしく優しい言葉で、目が見えないこと、耳が聞こえないこと、親がいないことを想像する僕。
その僕が、体験し、感じたことを、目が見えないお友達、耳が聞こえないお友達、親がいないお友達に伝えます。
他の人とは違うことを、偏見や不自由という思考に留まらず、お友達に言葉で伝え、一緒に考えようとすることが、どんな思考に繋がるのか、深く考えさせられる絵本です。
「どんなかんじかなあ」出版社からの内容紹介
友達のまりちゃんは目がみえない。それで考えたんだ。
「みえない」って どんなかんじかなあって。
口コミ
図書館にて、かわいい絵にひかれて、息子に読み始めて、読みながらはっとして大泣きしてしまった、30代女性です。あまり詳しくかいて、私が味わった「はっ」を味わえなくしてはいけないのですが、まだ読んだことないかたはぜひ、「はっ」としてください。
(ayukojapanさん 30代 ママ 東京都 男の子5歳、男の子3歳、男の子0歳)
子どもに読んであげると、堅苦しい言葉の説明より、その子なりの、大人にはない(成長するにつれて乏しくなっていくという意味で。)感性で、すぅーっと心のなかに入り、その子なりに「自分とは違う他者」について感じるものがあるのではないかなぁ、と思います。
(せちゅさん 20代 その他の方 奈良県)
いい意味で、すごく衝撃的な本です。自分自身の凝り固まったモノの見方、考え方に気づかされます。ほのぼのとして明るい絵、短くてリズムのある文章。淡々と話が進んでいくのかと思ったら、最後の展開に驚かされます。そして、もう一度、最初から読み直して、あぁ、そういうことだったのかと深く、深く納得させられます。
(すずらんぷさん 30代 ママ 大阪府 女の子11歳、女の子8歳)
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子どもの不満にユーモアで切り返す絵本
via amzn.to
子どもの鋭い質問に、切れた答えを返します。見ている大人は、少し気持ちが良くなる絵本です。
なるほどと思わせるような答えを返す父親と、それに負けじと、切り込んだ質問をする娘の質疑応答が止まりません。
寒いから暑いからといって一緒に遊んでくれなかったり、アニメが見たい娘を押し切ってニュースを見続ける父親の言い分に心和みます。
すぐにいま忙しい、またあとで!とか言ってしまう父親の答えには笑ってしまいました。
娘の父親に不満が他人事には思えないのと、娘の質問に対する答えが面白くて笑いが止まりません。
「ふまんがあります」出版社からの内容紹介
『りんごかもしれない』『りゆうがあります』で大人気のヨシタケシンスケがおくる、親子で笑えるユーモア絵本! わたしはいまおこっている。なぜなら、大人はいろいろとズルいからだ。ちゃんともんくをいって、ズルいのをやめてもらおう。 どうして大人は夜おそくまでおきているのに、こどもだけはやくねなくちゃいけないの? 実は、つぎのクリスマスのためにサンタさんからたのまれた調査員が「夜はやくねる子かどうか」をなんかいもしらべにくるんだよ。 どうしておふろにはいる時間を大人がかってにきめちゃうの? なぞのいきもの「おふろあらし」よりさきにおふろにはいらないと、お湯がなくなっちゃうからなんだ。 どうしておとうとが悪いのに、わたしばっかりおこられるの? 「おとうとのかわりにおこられてあげるやさしいおねえちゃん」って王子さまとかに、すっごい人気があるからだよ。 こどもにだって、ズルい大人にいろいろふまんがあるんです!
「ふまんがあります」絵本ナビ、「出版社からの内容紹介」
口コミ
親子の会話で成り立っている絵本。子供の「なんで?」と思うところは、そうそう、とうなずき、その大人の答えの苦し紛れのいい訳(?)に笑ってしまいます。いいよね、こんな「うそだ~」と思える会話がなんとなく成立してしまう関係が。
(みわっこさん 50代 せんせい 埼玉県)
ずっと気になっていてやっと読みました。パパと子どものやりとりがすごくおもしろい!人気なのがわかりました。私も息子に同じように返してみたいなと思いましたが、絵本に出てくるパパのように真剣に答えられる自信がありません。きっと笑ってしまうでしょう…笑。とてもいい親子ですね。
(☆うさこ☆さん 30代 ママ 千葉県 男の子1歳)
次々に出てくる娘のふまんは、可愛くて、確かに大人ってずるいと思わず笑って納得してしまいます。それに対するパパの答えも、そんなのずるいと思いながらも、よく思いつくなと笑ってしまうようなものばかり。
最後に、パパが娘へふまんをぶつけますが、娘の方が上手でしたね。それを言われたら、パパは何も言い返せません。可愛い!楽しくて、微笑ましい、親子ですね!
(ピーホーさん 30代 ママ 埼玉県 女の子3歳、女の子1歳)
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平和について考えられる美しすぎる絵本
via amzn.to
この絵本は決して戦場で傷ついた人たちを描くような戦争の生々しい描写はありません。
ただただ動物たちが麗しい自然の中で自由に生きる姿を描いています。
その場所が戦争の象徴でもある韓国の北と南を分ける非武装地帯なのです。
この絵本は、人間と非人間たちとの対照的な関係を描くことで、戦争の残酷さをより一層際立たせているのです。
ただ淡々と描かれる人間と動物たちの現実が、あまりにも違いすぎて、皮肉にも感情を誘うのです。
平和について考えるのに素晴らしいきっかけとなる絵本です。
「非武装地帯に春がくると」出版社からの内容紹介
鉄条網でさえぎられ、人が立ち入れない朝鮮半島の非武装地帯は、生き物たちの最後の避難場所でもある。その四季の移ろいを見つめ続けるおじいさんの、分断された祖国の統一と、平和へのあつい思いを力強く描いた絵本。
口コミ
この絵本は、非武装地帯の自然と、それを見つめる老人の思いを描いています。
非武装地帯では、動物、魚たちは、邪魔されることなく南北を行き交い、平和に過ごしています。
そして、非武装地帯を囲む鉄条網のそばでは、有刺鉄線を張り替えたり、軍事訓練をしたり、非武装地帯の向こう側を常に意識した人間がいます。老人は非武装地帯を眺めながら、本当はその中に入りたいのです。向こう側にいる自分の近親者たちと、抱き合いたいのです。一つの国が分断される悲劇を感じます。
(ヒラP21さん 50代 パパ 千葉県)
ニュースなどで、朝鮮半島の非武装地帯については知っていました。
しかし、動植物の楽園という一面もあったのですね。
この点については、本当に驚きました。
物々しい雰囲気とは対照的な、豊かな自然。
そして、祖国を想うおじいさん。
平和について、深く考える内容でした。
高学年になれば、かなり理解できるでしょう。
(なしなしなしさん 30代 ママ 千葉県 女の子7歳、女の子3歳)
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綺麗な言葉に、大きく深呼吸したくなる絵本
via amzn.to
何て綺麗な言葉なんだろう。そんな素敵な言葉に出会ったことはありますか?
この絵本は、そんな圧倒されるような美しい言葉に出合うことができます。
そして最後の質問、「あなたは言葉を信じていますか」に、はっとさせられるのです。
美しい言葉に心が震え、気持ちを整えられる、そんな絵本です。
「最初の質問」出版社からの内容紹介
詩人長田弘氏の代表作のひとつであり、中学3年生の国語の教科書(学校図書)にも掲載されている「最初の質問」を、『ルリユールおじさん』などで人気の画家・絵本作家のいせひでこ氏が、「絵本」として構成します。
詩の言葉を表面的に捉えて絵をつけるのではなく、いせ氏が自分の中で一度消化し、新たな作品として表現した力作です。
いせ氏の絵本を多く手がけている岡本明氏による清々としたブックデザイン。子どもから大人まで味わうことのできる美しい絵本です。
「最初の質問」は、卒業や結婚等、新しい道を歩む人へ贈る言葉としても引用されることの多い詩でした。本書は、大切な人への贈り物としてもふさわしい作品です。
口コミ
次々と質問をしたくなる相手、すべてを知りたい相手、多少は答えづらい質問でも受け止めてくれる相手…、これは素朴な質問であって、相手を値踏みするような駆引きではありません。
絵本をさらに眺めていたら、この絵本に書かれている「二人」の幸せを祈る気持ちになりました。
(ヒラP21さん 60代 パパ 千葉県)
長田さんの、心のつぼをそっと押してくるような詩といせさんの、深呼吸したくなるような絵が見事にとけ合っています。
数々の問いかけに作者の優しいぬくもりを感じ、1ページ1ページ美しいこわれものを扱うかのようにめくっていきました。
読んでは目を閉じ、読んでは宙を見上げ…。問いかけに対する自分の答えを探していました。慌ただしい日常だからこそゆったりと自分の内面と向き合いたい。そんなことに気づかせてもらえました。
(ricoさん 40代 その他の方 東京都)
読者への問いかけは、多くの気付かせる言葉となって降りそそぎます。
それは、五感を震わせます。
そして、たくさんのことを、可視化してくれるような気がします。
(レイラさん 50代 ママ 兵庫県)
まとめ
大人が楽しめる絵本、いかがでしたでしょうか?
絵本は子どもだけではなく大人も楽しめます。ぜひお子さん用だけでなく、ご自身のためにも絵本を手に取ってみてください。
絵本が、お子さんさけでなく、大人の心も豊かにすることを知るはずです。