みなさんは子育てにおいて、「ナナメの関係」を意識していますか?
実は子どもの成長にとてもいい効果をもたらす「ナナメの関係」。
この記事では「ナナメの関係」を作るメリットと、親が意識しておきたいことについてお伝えします。
「ナナメの関係」って何?
そもそも、「ナナメの関係って何?」と思う方も多いですよね。
実は、文部科学省も子どもの成長には、「ナナメの関係」が重要な役割を果たすと述べています。
社会全体で子どもを育て守るためには、親でも教師でもない第三者と子どもとの新しい関係=「ナナメの関係」をつくることが大切である。地域社会と協同し、学校内外で子どもが多くの大人と接する機会を増やすことが重要である。
出典:公式│文部科学省>学校は、地域の人材を活用して「ナナメの関係」をつくろう!
親や教師は「タテの関係」、友達は「ヨコの関係」。
「ナナメの関係」とは、そのいずれにも当たらない第三者である大人との関係を指します。
ひと昔前であれば、学校帰りに会う商店街のおじちゃんおばちゃん、勉強を教えてくれる隣のお姉さんなど。
両親以外に、子どもを見守り育ててくれる身近な大人の存在は、珍しいものではありませんでした。
しかし今や核家族が大半、狭い世界で暮らす子どもにとって、学校と家の往復だけでは、そんな大人に出会う機会はなかなかありません。
「ナナメの関係」が推奨されるのは、そうした身近な大人との関わりにこそ、学校や家庭では得ることのできない「学び」が期待できるからなのです。
おすすめ記事|子どもの社会性はどう発達する?幼児期の遊びと社会性の関連について|マタイク
「ナナメの関係」3つのメリット
ここからは、「ナナメの関係」のどこがどう子どもの「学び」に繋がるのか、もう少し具体的に見てみましょう。
ご自身の幼少期を思い浮かべて、「確かにこういうことがあったなぁ」と思える方もいるかもしれませんね。
自己肯定感がUP
距離が近いからこそ、相談しにくいことは子どもにだってあります。
第三者に打ち明けてみることで心が軽くなったり、目から鱗のアドバイスがもらえるかもしれません。
更に、人生の先を行く先輩、憧れの人に出会い、「ロールモデル」を見つけることで目標が明確になります。
「ロールモデル」となる大人は、子どもの頑張る気持ちを育ててくれる存在です。
多様性を理解する
年齢や経験してきたことが違えば、考え方や意見も色々。
「ナナメの関係」の人と関わることで、子どもは多様な価値観に触れ、視野を広げることができます。
また、自分とは異なる立場の人と時間を共有することで、相手の気持ちを想像したり、時には譲ったり、思いやりの気持ちが育ちます。
コミュニケーション能力が身につく
「ナナメの関係」の大人は、自分の言いたいことをすぐに理解してくれるとは限りません。
それでも一緒に過ごす中で、お互いが理解しようとすれば、相手に「伝える力」、相手の話を「聴く力」が自然と身についてくるでしょう。
おすすめ記事|心理学的側面から見た子育てにおける「共感」の重要さとは?|マタイク
「ナナメの関係」はどう作る?
昔とは生活スタイルも近所付き合いの仕方も変化した今、「ナナメの関係」はどのように作ったらいいのでしょう?
例えばこんなことへのチャレンジが、初めの一歩には有効です。
- 週末の地域のイベントに参加してみる
- ボーイスカウトやガールスカウトなど、課外活動に参加してみる
- 囲碁や将棋、スポーツなどのサークルに参加してみる
- こども食堂や地域のコミュニティスペースに顔を出してみる
ちょっとしたことから始めてみると、地元に顔見知りが増えたり、子どもが一人でも出かけられる安全な場所が見つかるかもしれません。
親でも教師でもない大人と、その人達が過ごす空間は、きっと身近なところで見つかるはずです。
まとめ
子どもたちがたくましく生きていく「力」を育ててくれるのは、タテでもなくヨコでもなく「ナナメの関係」。
子どもの成長を一緒に見守り、悩み、分かちあえる存在は、一人でも多い方が親にとっても有難いですよね。
まずは親である私たちが「ナナメの関係」を築き、上手に頼ってみることが大切ではないでしょうか。
マタイク編集部【女性・ママへ】おすすめ記事
⇒オールインシャンプー「haru」は女性に優しくツヤ髪に!白髪や抜け毛の効果は?口コミは?