「過保護」と「過干渉」という言葉はとても似ていますよね。
育児に関しては、多くの人がなんとなく同じような意味合いで使っているのではないでしょうか?
しかし実は、この2つには明確な違いがあります。
今回は、「過保護」と「過干渉」の違いについて、具体例を交えながらご紹介します。
過保護と過干渉の基本
まず最初に、過干渉と過保護が、それぞれどのような状態を言うかを見てみましょう。
過保護:過剰に手を貸す状態
過保護とは、子どもが自分自身で困難に立ち向かえないと勝手に判断し、養育者が子どもにとって十分すぎる保護を行うことをいいます。
子どもが自分で出来ることさえしてあげる、過剰に保護する状態です。
過干渉:理想の押しつけ
過干渉とは、養育者が子どもの「自分自身で行動すること」を妨げるほど、積極的に干渉する状態を言います。
子どもに対して、養育者の「こうして欲しいな」という期待や、「こうあるべきだ」という理想を押し付けている、と言い替えてもいいでしょう。
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過保護と過干渉の具体例
言葉の意味の違いだけでは、少し分かりにくいかもしれませんね。
続いて、過保護と過干渉の日常的な具体例を見てみましょう。
過保護の具体例
養育者が子どもを過剰に保護してしまう、過保護の例をあげてみます。
- 子どもが自分で服を着替えられるのに、養育者が代わりに着替えさせてしまう。
- 子どもが自分で自転車に乗れるのに、養育者が手助けしすぎてしまう。
- 子どもが自分で宿題をできるのに、養育者が代わりにしてしまう。
こうした日常的な過保護の原因には、「子どもにやらせたら危ない」といった心配のし過ぎや、「時間がかかって困る」といった親の都合があるでしょう。
過保護のつもりはなくとも、結果的に過保護になる場面は意外に多いものです。
過干渉の具体例
一方、過干渉とは、子どもに対して養育者の理想を押し付け、コントロールするような状態です。
- 子ども自身が好きな水泳をすることを拒否して、養育者が好きなサッカーを強制する。
- 子どもが科学を学びたいと思っているにも関わらず、養育者が将来、法律を学ばせたいために進学先の学校を選ぶ。
- 子どもは人形遊びをしたいのに、ミニカーで遊ぶことを強制する。
こうした状況に陥るのは、ほとんどの場合、養育者が子どもの希望をきちんと把握できていない(把握する気がない)ことに原因があります。
また、養育者の気持ちを推測し、喜ばせようとする子どもほど、過干渉を受け入れやすくなります。
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共通するデメリット
具体例をみてみましたが、過保護と過干渉、どちらも「子どもに対してなにかをしてあげよう」という部分は同じですね。
さらに共通点を探してみると、結局のところ、養育者が行うべき以上に「子どものことを管理している」点もあげられます。
そして残念ながら、この2点は共に困った結果を招きかねません。
つまり、子どもの自律性や自己解決能力を低下させ、自信を失わせる可能性があるのです。
なんでも養育者が行うことによって、子どもは「自分でどうしたら解決できるか」を考える機会を奪われます。
そして、「自分は養育者からできない子と思われているのだ」と感じ、自信を失ったりします。
「子どもにとって良かれと…」という親らしい感がも、過剰な行動に結びつかないよう、日常的に注意しておくことが必要なのです。
まとめ
今回は「過干渉」と「過保護」の違いと、それらがどのような影響を与えるかについて、お話ししました。
「なにかしてあげたい」「守ってあげたい」という気持ちも、過剰になってはマイナス効果です。
「本当に子どものためになるのは、どのようなことか?」を考えながら、養育者自身も一緒に学び、育っていきたいものですね!
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