子どもの自己肯定感を高めるために推奨される、叱らない育児。
ただし、「叱らない育児」とは、「何をしてもそのままの子供を受け止める」という意味ではありません。
「大声で怒鳴ったり、親の感情をぶつけたりしない」というのが本来の趣旨です。
最近では「叱らない育児」というワードで、インターネット検索をすると、「叱らない育児 迷惑」「叱らない育児 末路」というネガティブな検索結果も並びます。
この記事は、叱らないことで人に迷惑をかけたり、常識を知らない子に育つのを避けたい方へお届けします。
叱ると怒るの違いって?
「叱る」を辞書で調べると、
目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。
出典:goo辞書
「怒る」を辞書で調べると、
《「起こる」と同語源。感情が高まるところから》1 不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。「真っ赤になって―・る」
2 よくない言動を強くとがめる。しかる。
出典:goo辞書
「怒る」の場合は、「自分の感情を我慢できない」という意味合いが強くなります。
「子どもに直してほしいこと」を伝えたいのに、感情が先に溢れてしまうと伝えたいことが伝わりません。
子どもにはただ「怒っている」ことだけが印象に残ってしまう可能性があります。
日々、できることがどんどん増えていく子どもの成長は楽しみですが、その過程で『自我』が芽生えます。 『自我』が発達し、いわゆるイヤイヤ期を迎えると、思い通りにいかず親の方がイライラ…。 どこのご家庭でもあることです。 でもそ[…]
叱るべき行動とは?
「叱る」必要がある行動を、2つ紹介します。
命の危険 人を傷つける行為
「車が走っているのに確認せず飛び出す」「高いところからジャンプする」などの危険行為は、「危ない」「やめなさい」と叱る必要あります。
命の危険や、人を傷つける行為の寸前に、「なぜいけないか」を説明する時間などありません。
安全な場所に移動してから、「自分のした行為がどのような結果を招くか」を、冷静に考えて伝えましょう。
社会のルールを守らない
のびのび育てることは大切ですが、ルール無視は問題があります。
遊具を正しく使えていなかったり、順番を守れない場合などは、叱るよりもまず、わかってもらうまで、子どもの目をしっかり見ながら繰り返し伝えましょう。
何度言ってもわからないとき、そこで初めて叱ることで「自分はいけないことをしている」と認識させることが必要です。
ルールを守らない人からは、人が離れていきます。それは、子どもも大人も同じことです。
行動が改善したら、褒めることで自信につなげましょう。
今すぐやめるべき叱り方
場合に応じて「叱る」必要はあるけれど、間違った「叱り方」もあります。
例を2つ紹介します。
叩く、閉じ込めるなどのトラウマになる行為
体罰や閉じ込め行為はトラウマになり、デメリットしかありません。
叩かれたり閉じ込められた恐怖の記憶だけが残ってしまいます。
トラウマ体験が蓄積すると、将来的に精神疾患のリスクが高まることもわかっています。
今すぐに、100%やめるべき叱り方です。
人と比べたり、存在を否定する
- 「お兄ちゃんはできているのに」
- 「あなたなんて、いなければいいのに」
- 「どこかへ行って欲しい」
こんなセリフを、怒りのあまり口にしていませんか?
言われた子どもは「自分の存在は必要ない」「自分はダメな人間だ」という感情でいっぱいとなり、自己肯定感が低いまま育ってしまう危険性があります。
まだ、しっかりと会話のできない小さな子どもたちと過ごしていると、「ダメ!」と子どもを止めなければいけない場面がよくあります。 子どものやること全てを否定していることに気がついて、悲しい気持ちになることも。 今回は、そんな時に試し[…]
自分のストレスの原因を見つけよう
感情に任せて怒ったり、叩いてしまったりして、反省してしまうことってありますよね。
大丈夫です。子どもが大好きな気持ちがあれば、リカバリーできます。
子どももそんなに弱くはありません!!
かつて落ち込んでいる私に、あるママ友が笑って励ましてくれたことがあります。
「理不尽なことは社会に出たらたくさんある!子どもの学びになったじゃない!」
とはいえ、どうしても些細なことで自分の感情を子どもにぶつけたり、ネチネチと攻め続けたり、他のお友達や兄弟と比べてしまうときは、どうすれば良いのでしょう?
そんなときは、自分の中に何か別の問題があると考えてみましょう。
忙しいのに家事育児を完璧にしようとして、疲れが溜まっているのかもしれません。
でも、夕飯がお惣菜でも部屋が散らかっていても、子どもは家族が笑顔でいた方が楽しく安心して過ごせます。
まずは今の状態を受け止めて、自分と向き合ったり、リラックスすれば、徐々にいつものあなたに戻って笑顔が増えていくはずです。
まとめ
「叱るべき行動」や、「今すぐやめるべき叱り方」を中心にお伝えしました。
叱らないでのびのびと育てたいと思っていても、感情的にならないようにするのは、忙しい毎日の中、難しく感じることもあります。
自分の体調や心の変化も気にしながら、親子が笑顔で過ごす時間が増えるように、一緒に頑張りましょう!
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