子どものお手伝いは、単純に親が助かるだけでなく、共同作業でコミュニケーションが取れたり、子どもの成長が期待できます。
せっかく取り組むなら、楽しくかつ自然に習慣化できたら嬉しいですよね。
そこでこの記事では、実際に何歳くらいからどの程度のお手伝いができるのか、その目安と声かけの方法などを詳細にご紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください!
お手伝いデビューは2歳前後から!
お手伝いは、ママやパパの言っていることがわかるようになる2歳前後から、単純な作業を任せてみましょう。
2歳前後は好奇心旺盛で、頭と体の動きが上手に繋がってくるため、考えて動くことが楽しくなります。
ただ、意思が芽生えるいわゆる「イヤイヤ期」でもあるため、うまくはいかないことも。
そんな時は、ママ・パパは気長に成長の先を見据えて、気持ちに余裕がある時に、辛抱強く向き合ってあげると良いでしょう。
手足を上手に使って単純作業ができるようになったら、次は道具を使ったものに挑戦を。
小学生になれば子どもだけに任せてみるのも、更なる子どもの成長に繋がります。
お手伝いに期待できるメリット
ここでは、子どもがお手伝いすることで期待できるメリットをご紹介します。
手先の発達
お手伝いの作業をすると、おもちゃ遊びとはまた違う手先の発達が期待できます。
同時に、保護者に言われたことを理解しながら体を動かすことで、脳の活性化にも繋がります。
上手にできるようになったら、たくさん褒めてあげるとやる気もアップしますよ。
家族間のコミュニケーションのきっかけに
保護者が子どもにお手伝いの手順を教え、一緒に行うことで、自然と会話が生まれます。
共働きで仕事と家事に追われる日々、少しでも子どもと関わることで信頼関係が深まり、微妙な心の変化にも気づいてあげられるようになるかもしれません。
またパートナーと生活リズムが違っても、「昨日はこんなことを手伝ってくれたよ」と夫婦間の話題にもなり、家族全体のコミュニケーションにも繋がります。
自信や責任感に繋がる
お手伝いがうまくできたらたくさん褒めてあげましょう。
そうすることで人から認められる嬉しさや、自己肯定感が得られます。
自分が助けられたら「感謝の気持ちを持つ」ということも学習でき、心の発達にも繋がります。
また、これまでは「してもらって当たり前」だった立場から、「頼られる存在」になることで、任されたことをやり遂げる責任感も芽生えます。
将来的には簡単に諦めず、何事にも粘り強く取り組める心が養われます。
自分で考えられるようになる
丁寧に教えてもらっても、最初から上手くいくことはほぼなく、失敗を重ねて上手になります。
その過程で「どうずれば上手くできるか」「失敗した原因はなんだったのか」などを体感し、自分で考えて行動することを覚えます。
楽しみながら取り組むことが大切
お手伝いにメリットはたくさんあっても、まずは「楽しい」と思えることが大切です。
褒めてあげることはもちろん、ちょっとしたアイディア次第で、もっと楽しく取り組めるようになるでしょう。
- お手伝いができたらカレンダーにシールを貼る
- 専用のエプロンを与える
- 専用のお掃除道具を用意する etc
子供が大きくなるにつれ、お手伝いがどのように生活に関わっているのか、自分がどう役に立っているのかがわかるようになり、自然とお手伝いの幅も広がっていくことが期待されます。
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【年齢別】お手伝いの進め方
小さいうちは月齢が半年違うだけでも、できることや理解度が大きく違ってきます。
スムーズな発達・成長のために、お手伝いは年齢毎にメニューを考え、段階を追って進めることが必要です。
1歳半〜2歳
お手伝いデビューはまずは保護者と一緒に、競争や歌を取り入れながら楽しく始めましょう♪
■ゴミを捨てる
散らかっているゴミや子どもの鼻水を拭いたあとのティッシュの片付けを、「ゴミ箱にポイしてみよう!」などとゲームに誘うように促してみましょう。
失敗しても何度もチャレンジできますし、「ゴミは片付けるもの」という意識も芽生えます。
■おもちゃを片付ける
ブロックやミニカーなど、仲間(分類)がわかりやすいものから始めると取り組みやすいお手伝いです。
「車のお家に戻してあげてね」というように、仲間のお家に戻してあげる、という言い方もわかりやすいと思います。
ブロックは保護者担当で車は子ども担当と分け、「どっちが早いかな?」と競争の声かけをするのも、やる気アップに効果的です。
■食べた食器を持ってきてもらう
割れにくい素材の食器を、「食べ終わったら持ってきてね」と促してみるのも良いでしょう。
落とさずに持ってこられたら100点!などと促すと、ただ運ぶだけでなく注意力アップも期待できそうです。
回数を重ねて上手になれば、保護者の負担も減って助かるお手伝いになりそうですね。
■洗濯物を洗濯機や乾燥機に入れてもらう
お風呂の後に脱いだ洗濯物を洗濯機に入れてもらったり、洗濯後のタオルを乾燥機に入れてもらうなどが、失敗が少なく取り組みやすいでしょう。
ただ、電化製品は思わぬ事故に繋がることもあるので、必ず保護者と一緒に行いましょう。
3歳
3歳前後は自分でも上手に話せるようになり、「自分で!」がより強くなる時期。
その分大変な場面もありますが、出来るだけチャレンジさせてあげると、更なる成長に繋がります。
■洗濯物を畳んでもらう
より複雑な言葉を理解できるようになるので、説明しながら畳んでみせると、どんどん要領を覚えます。
最初は小さなタオルやハンカチからチャレンジさせて、次は家族ごとに洋服や靴下を仕分けるのも、「みんなの役にたっている」という自覚の芽生えをもたらします。
■簡単な調理
卵を割って混ぜる、おにぎりを作るなど、火を使わない工程を任せると、よりお手伝いのレベルも上がり、子どものやる気も盛り上がります。
IH家電でも火傷はあり得ますので、コンロには出来るだけ近づけないように。
野菜を洗ったりサラダを盛り付けることで、「自分が作った料理」という感覚が持て、より美味しく食べられることもありそうです。
■靴を揃える
散らかりがちな玄関の靴を揃えてもらったり、履かない靴を靴箱にしまってもらうと、帰宅後に自然に靴を揃えられるようになります。
お友達のお家に遊びに行った際もサッと整えられると良いですね。
4歳
この頃になると周りを見る余裕や、自分で考えることができるようになってきますので、少しレベルアップした仕事を与えてみましょう。
■食器洗い
割れにくい素材の食器を中心に、子どもが自分で使ったものを洗わせてみましょう。
食洗機をご利用のご家庭なら、汚れを軽く落とす作業や、どのお皿をどこに入れたら綺麗に汚れが落ちるかを、一緒に考えながら並べるのもいいですね。
■玄関などの掃き掃除
ほうきを使ってゴミを集め、ちりとりへ入れる作業は案外難しいもの。
片手でちりとりが動かないよう抑えつつ、ほうきを動かすという、ちょっと高度なお手伝いになります。
なかなか上手くはできませんが、掃除により綺麗になる気持ちよさも体感できて効果的です。
■布団を整える
朝起きたら自分のタオルケットや毛布を畳むなど、洗濯物たたみの延長でチャレンジしてみましょう。
寝室を整えてスッキリする感覚を覚え、タオルよりも大きなものを扱うため、よりダイナミックな動きも取れるようになります。
起きがけの目覚ましにも効果的です、」
5歳
5歳になると体も大きくなり、手が届く範囲やできることもぐっと広がります。
■お風呂掃除
浴室用洗剤をどのくらい使うか、汚れが溜まりやすいポイントなどを具体的に教えておくと、上手にできるようになります。
ただし、子どもは少量の水でも溺れる可能性があるため、必ず保護者が安全確認を行いましょう。
暑い夏場に水遊びがてら始めてみるのもいいですね。
■食器並べ
家族の人数分のお皿やお箸などを用意してもらいましょう。
人数やお皿の数を把握したり、お茶碗とお椀の位置や並べる向きなども身につくので有効です。
また、簡単な盛り付けを頼んでみてもやりがいがあってよさそうです。
■洗濯物を畳んでタンスへ
子供服ならサイズも小さく畳みやすいので、自分の服を畳んでタンスにしまうことにもチャレンジしてみましょう。
服がどこにあるのかがわかるようになるので、朝晩の着替えを自分でできるようになることも期待できます。
6歳
年長〜小学生になると、字が読めるようになったり、作業の手順をよく理解できるようになります。
■簡単な調理
お湯を沸かしてパスタを茹でたり、葉野菜など切りやすい材料を切るといった、単純な作業から始めてみましょう。
道具を使う作業は難易度が上がりますが、その分子どものやる気も上がります。
慣れてきたらパンケーキやお菓子作りにチャレンジすると、材料を量る作業もあるため、重さの感覚や秤の使い方を知ることもできますね。
子ども用の調理道具を揃えてみるのもよさそうです。
■ポストのチェック
郵便物や新聞は毎日届くので、取り入れをお願いすると責任感もアップします。
宛名を見て仕分けたり、郵便物は届く時間も大体決まっているので、時計を見る習慣にも繋がります。
■掃除機をかける
漫然とただかけるのではなく、まず床に落ちているおもちゃなどを片付け、部屋の隅から順番にかける。
こうした手順を教えることで、何事にも事前の準備が必要ということが身に付きます。
壁にぶつけないよう丁寧に動くといった、注意力のトレーニングにも効果的です。
お手伝い時の注意点
お手伝いを楽しく習慣化させるさせるためには、いくつか注意点もあります。
最初からうまくできないのは当たり前という前提で、気長に見守りながら上手にできるよう誘導してあげてください。
必ず保護者が付き添う
子どもは好奇心旺盛で、危険かどうかわからず行動してしまうものです。
洗剤の誤飲や誤った道具の使い方など、危険を伴う可能性もありますので、手順を教えたら必ず近くで見守りながら作業を進めましょう。
子どものタイミングを大切に
年齢とお手伝いレベルの目安はありますが、「チャレンジしてみよう」というタイミングはそれぞれです。
お手伝いを促してみて気が乗らないようであれば強制はせず、また失敗の罰としてお手伝いさせることも控えましょう。
お手伝いに対してプラスイメージを持ってもらうことが、長続きのポイントです。
失敗するものとして見守る
子どもによってはなんでもやりたがり、保護者が意図しない展開で大失敗なんて場面もありがちです。
そうなると怒ってはいけないとわかっていても、イライラしてしまいますよね。
でも子どもにとって失敗は大切な経験なのです。
失敗は「どこがいけなかったのか」「どうすればうまくいくのか」を考えるきっかけにもなります。
保護者側もどう説明したらうまく伝わるのかを考え、失敗しても許せる心と時間の余裕がある時に取り組んでみましょう。
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まとめ
子どものお手伝いは、できるだけ楽しく、遊びの延長として始めてみましょう。
年齢やその子の個性に合わせて少しずつレベルアップしていくと、徐々にその作業の意味や全体の流れを理解できますし、頼られることで責任感や満足感が得られます。
男女関係なく、家事は大きくなっても生活に欠かせない作業です。
将来的にはスムーズな社会生活にも繋がりますので、最初は大変ですが少しずつ楽しんで始めてみましょう!
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