指をギュッ♪両手をパッ♪乳児期にしか見られない『原始反射』と発達の関係

乳児期にしか見れない原始反射と発達の関係

赤ちゃんと一緒に過ごしている中で目にする、両手をバッと開いたり、手のひらに置いた指をギュッと握ってくれる仕草。

「ああっ、可愛い!!」と、たまらなくいとおしく感じる瞬間ですよね。

この乳児期特有の可愛らしい動きは「原始反射」と呼ばれ、実は赤ちゃんの発達状況を知る助けになる反応です。

反射の種類によって、反応が見られる時期もおよそ決まっています。

この記事では代表的な原始反射と、子どもの発達との関係について解説します。

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原始反射とは

原始反射_1

原始反射とは、赤ちゃんに生まれつき備わっている反射動作のことを呼びます。赤ちゃんには大きな音にピクリと反応したり、くちびるに触れたものを吸い続けたりとさまざまな反射行動が表れ、これらの動作は多くの発達の基礎となるようです。
出典:公式│保育士バンク!「原始反射とは?モロー反射・物を吸う反射・握り反射など」

原始反射とは、赤ちゃんに見られる「特定の刺激に対して無意識に起こる反応」のことをいいます。

この反応を起こす能力は、赤ちゃんに生まれつき備わっているものであり、自分の体を守り発達の基礎となります。

赤ちゃんの成長が進み、脳が発達するにつれ、これらの反射は自然に消えていきます。

原始反射が消失していくタイミングには個人差があるものの、それを知ることは、赤ちゃんの発達状態を確認するうえで大切なバロメーターとなります。

 

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代表的な原始反射と消失時期

代表的な原始反射と消失時期

原始反射には様々な種類がありますが、ここでは代表的な中から、反射が消失する時期が早いものを4つご紹介します。

なお原始反射のチェックは、その赤ちゃんの発達状態を確認するために行います。

  • 原始反射が現れる時期に現れているか?
  • およそ消失すべき時期に消失しているか?

ただし繰り返しになりますが、消失時期は個人差が大きいため、あくまでも参考程度に見てください

どうしても心配な場合は、かかりつけの小児科に相談すると不安も解消されるでしょう。

足踏み反射

  • 期間:生後すぐ~生後2~3か月頃

赤ちゃんの脇をもって立たせ、体を前かがみにして足を床に触れさせると、歩き出すかのように足を交互に動かす動きがみられる反射です。

児童歩行反射とも呼ばれます。

手掌把握反射

  • 期間:生まれてすぐ~生後3~4か月頃

手のひらに人の指やものが触れると、ギュッと握りしめる動きがみられる反射です。

ものを握ることができるようになる生後3~4か月頃に消失します。

足にも同様の反射があり、自分の足で立てるようになる生後11か月頃に消失するとされています。

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モロー反射

  • 期間:生まれてすぐ~生後4~6か月頃

上を向いて寝かせた赤ちゃんの後頭部に手をあて、少し頭を持ち上げたあとに急激に頭を下ろします。

すると赤ちゃんがびっくりしたように両腕をバッとひろげ、続いて前方にしがみつくような動きをするのがモロー反射です。

急に大きな音がした時や、ベッドへ寝かせようとしている時に起こることもあります。

吸啜(きゅうてつ)反射

  • 期間:生まれてすぐ~生後5~7か月頃

赤ちゃんの口に中に指などをいれると、舌を動かし吸い付く動きが見られます。

生まれたばかりの赤ちゃんが、すぐに母乳を飲めるように備わっている能力といわれています。

 

 

まとめ

原始反射はほとんどが生後すぐから反応が見られ、数か月で自然に消えていくものです。

おおよその時期や特徴を知っておくことで、赤ちゃんの発達状態を確認するための指標となります。

原始反射は可愛らしい動きも多く、見られる時期も限定されている貴重な反応です。

発達状態の確認も兼ねて、自宅で簡単にチェックしてみるといいかもしれませんね。

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