小学校受験も主流になってきた現代では、すでに幼児期から勉強を始めさせているという親御さんの声をよく耳にします。
受験はしないにしても、後れを取らないよう公文や塾に通わせたり、ご自宅で幼児向けのドリルを与えたりするご家庭も多いのではないでしょうか。
そんななか、「勉強に取り掛かるのが遅くつい口を出してしまう」、「学習の時間になってもなかなか手につかない…」というお悩みがよく寄せられます。
そこで、今回は幼児期の学習習慣の身に付け方についてご紹介します。
大人でも習慣化は難しい
そもそも、大人でも良い習慣(健康維持のためのダイエットや運動、読書や英会話など)は、最初はやる気があっても三日坊主になってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
「良い習慣はそもそも継続するのが難しい」というのが人間です。
しかし、なぜか悪い習慣はやめようと思ってもやめられない、不思議なものですね。
つまり、大人が難しいことを子どもが簡単にできるわけがありません。
いきなり「毎日10km走る」というような大きな目標を設定して習慣化することは、大人の私たちでも難しいことだと理解して、当たり前にできる「日常生活の一部」のようなことから始めてスモールステップで徐々にステップアップできるよう設定しましょう。
幼児期は勉強時間を確保しなくてもいい!
「日常生活の一部のように」ですから、幼児期は、わざわざ勉強時間を確保しなくても良いのです。
幼児期の子どもたちは、毎日が新たな発見の連続で、遊びを通じて物事を理解し、社会的なスキルや感情の表現を学びます。
そのため、無理に勉強時間を確保する必要はないのです。
代わりに、日常の中で学びの機会を与えていくことが大切です。
過去の記事の、
- 「お金」の勉強は幼児期から!お金をうまく取り入れて、算数の先取りをしよう!」
- 「将来、算数でつまづかないための近道は「単位」をマスターすること!身近な「単位」に親しもう
等で紹介したように、遊びの中に学びを織り交ぜることもおすすめです。
毎日のルーティーンの中に学習習慣を取り入れる
「日常生活の一部のように」勉強時間を取り入れる具体的な例は思いついたでしょうか。
例えば、幼稚園や保育園の送迎中にクイズ大会をするということです。
これでも十分な勉強時間になります。
他にも、
- 入浴中
- ご飯の準備中
- 15時になったらおやつタイムの前に
- 夕食前におもちゃを片付けて、クイズをしてから夕食
などというように、毎日必ず行う日常生活の中に取り入れてみましょう。
そうすることで、わざわざ「勉強の時間」というものを作らずとも勉強時間を確保できてしまうのです。
そして、子どもも強制されずに気軽に取り組めるため、勉強が楽しいものだと思うことができます。
毎日同じタイミングで勉強時間を取り入れる
日常生活の一部で取り入れるのですが、今日は送迎中、明日は入浴中とタイミングを変えてはいけません。
毎日同じタイミングで行ってください。
マンネリだと退屈してしまう大人とは違って、子どもにとっては世の中はまだ知らないことばかり。
毎日同じ時間に同じことを行うルーティーンが確立されている方が安心して生活を送ることができます。
ですから、見通しがつかない、急遽予定が変更になることが多い生活を送っていると不安な気持ちになってしまいます。
急な予定変更は大人でも大きなストレスを感じますよね。
ですから、毎日同じタイミングに勉強時間を取り入れることが大切です。
そうすることで、習慣につながります。
ゆくゆくは机に向かえるよう促していく
このような学習が身についてきたら、次は「机に向かう」ことを練習していきましょう。
お絵描き、パズル、折り紙、シール貼り、机でできることならなんでもOKです。
勉強でなくても、とりあえず机に向かう習慣をつけます。
将来、机に向かって勉強をする行為に抵抗がなくなることにつながるのです。
まとめ
幼児期は勉強時間を確保しなくても、日常生活の中に取り入れることで学習習慣を身に付けることができることをお伝えしました。
段々慣れてきたら、少しずつ机に向かう練習も始めてみても良いかもしれません。
机に向かう習慣がついてきたら、学習プリント一枚から少しずつステップアップしていくとより良い学習習慣が身に付きそうですね。
是非、日常生活の中でお子さんとの勉強時間を取り入れてみてください。
公式サイト|RISU算数
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