待望の赤ちゃんに恵まれた時は、誰だって幸福感に満たされますよね。
育児は大変だけれど、夫婦で力を合わせれば、笑顔いっぱいの家庭を作れるはず!
ああそれなのに…なぜかある時期から夫にイライラしてしまい、夫婦仲がどんどん悪化しているような?
それは「産後クライシス」かもしれません。
今回は、出産後の夫婦あるあるの筆頭、産後クライシスについて解説します。
待望の出産と過酷な現実
出産、それは約10ヶ月間お腹の中で温め続けたベビーと対面できる待ちに待った待望の日。
確かにその日は輝かしかった。愛するパートナーと共に手に手を取って喜び合った。
この幸せがずっと続くと感じていた!
しかし、そんな感動も日に日に薄れ、極度の睡眠不足とベビーを世話する慣れない生活、順序通りに物事を運べないイライラと、疲労はMAX。
正常な思考が保てなくなり、そのストレスはだんだんと一番身近にいるパートナーに向かうようになってしまいます。
- どうして手伝ってくれないの!?
- どうしてそんなふうに言うの!?
- どうして寝ていられるの!?
- どうして「おっぱいが足りないんじゃないの?」ばかり言うの!?
と、『どうして!?』が続き、自分でもよく分からない妄想が増え、だんだんと情緒不安定になり、やがて…
「私、この人とはもう無理なのかもしれない」
と本気で思い始めてしまう。
そう、これが産後クライシスの始まりです。
産後クライシスとは?
産後クライシスとは、出産後から2〜3年の間に急激に夫婦仲が悪くなってしまう現象のことをいいます。
主な理由としては、急激な女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの崩れによるものと、パートナーの子育てへの介入の乏しさが原因と言われています。
TVのコマーシャルや雑誌の一面のように、すやすや寝ているベビーを見ながら、穏やかに肩を抱き合う夫婦の姿がベビーのいる生活だと想像していたママには、辛すぎる現実です。
落胆してしまうのも無理はありません。
そして、この産後クライシスを乗り越えられず、残念ながら離婚に至るケースも後をたたないそうです。
でもちょっと待って!!
それ、もしかしたらホルモンバランスのせいかもしれませんよ!
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出産後の女性ホルモンの変化はまるでジェットコースター
妊娠中は女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロンが増加するのに対し、出産後はこの2つが急激に減少します。
エストロゲン、プロゲステロンの減少がもたらす症状は、
- 気持ちが落ちる
- 怒りっぽくなる
- なぜだか涙が出る
- 気持ちの浮き沈みが激しくなる
- 攻撃的になる
- 性欲が落ちる
など、産後鬱を発症する引き金になると言われています。
そして、エストロゲン、プロゲステロンが激減する代わりに増加するのがオキシトン。
このオキシトンこそ母性行動を活発化させるホルモンで、仲間の結束を固める反面、敵対する集団には攻撃的になると言われています。
端的に言うと、周囲の人々を『子育てを手伝う味方』と『子育てに介入しない敵』に分けて捉えるのです。
そして統計によると、産後鬱は産後3~6ヶ月のママの10~20%の女性に見られるそうです。
そう!だから「もうこの人とは無理かもしれない」と思ってしまうその悲観的な考えも、もしかしたら激減した女性ホルモンのせいかもしれません。
こうやって理由が分かると、そう思っていた私が悪いんじゃなかった…と、ちょっとホッとしませんか?
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理由が分かれば対策も立てやすい
もちろん理由が分かっただけでは現状は変わらないので、パートナーと2人で話す時間を作って、今の自分の状態を伝えることを強くお勧めします。
それまでは冷戦状態だったご主人も、理由を知ればきっと協力してくれるはず!
海外ではベビシッターを雇ったり、信頼できる家族や友人にベビーを託し、率先して夫婦2人だけの時間を持つように心掛けているそうです。
そしてその時は『あなたが~~だから…』ではなく、『私はこうして欲しい。』とI message で伝えると効果的です。
例えば
『あなたがベビーをみてくれないから』ではなく→『あなたが居る時は私はあなたにベビーを見てもらい家事に専念したい』
のようにです。
また、出産前の方には、このような状況に備えて出産前にパートナーと以下の項目を事前にお話しする事をお勧めします。
- 産後はホルモンバランスが崩れて鬱っぽくなることがある。
- ベビーが産まれたら家事育児の分担はどうするか。
- 『手伝う』ではなく一緒の立場で育児をする心構え。
など、二人にとって良いバランスを話しあっておくといいですね。
まとめ
育児に手を出したくても、どうしていいか分からず遠巻きに見てしまいがちなパートナーを、最強の味方に育て上げるのもママの腕の見せどころ !
『自分がいなければベビーはダメなんだ!』と思い込んで、一人でお出かけする事や、ベビーを誰かにみてもらう事に後ろめたさを感じるママってたくさんいます 。
でも、【親はなくとも子は育つ】というように、安心安全さえ保たれていればベビーは大丈夫なんですよね。
『私がいなければ!』と思うその責任感は素晴らしいですが、それが家庭への悪影響に繋がるのであれば、そこは頑張って断ち切りましょう。
大丈夫!ママがリフレッシュして元気になって笑顔でいられるのが、何よりも素敵なベビーへの贈り物なんです。
せっかく家族になれたのですから、家族みんなが笑顔でいられる環境を保ち続けていきたいですね。
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