自然に触れることで健康を保つ考えが広まり、家庭菜園や観葉植物など植物を育てる方が増えています。
ただ、「自然のものだから安全」とは限りません。
植物の中には私たちの体に良くない影響を及ぼすものもあります。
この記事ではお子様やペットが「誤って口にしない」ために知ってほしい、身近で危険な植物についてお伝えします。
植物に色々な成分があるのはどうして?
植物は土にしっかりと根を張って生きています。
そのため私たち人間のように、危険が迫っても逃げることができません。
そこで植物は、動物や虫、天候(紫外線、乾燥)といった外敵や危険から身を守るために、様々な化学成分を身につけています。
例えば、その香りは私たちに癒しを与えてくれますし、美容と健康に良いものもありますよね。
逆もまたしかり、人体に害を及ぼす成分も当然存在します。
植物に含まれる化学成分は、自然の摂理として生まれるものですので、その数多い作用を覚えておく必要があります。
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毒を含む植物のリスト
植物が身を守るために必要な成分の中には、誤って口にすると危険なものが存在します。
ここからは公園で栽培されていたり自生しているものなど、身近な植物で気を付けていただきたい毒草をご紹介します。
トリカブト
三大有毒植物のひとつ。国内に自生していて、ニリンソウ、ヨモギなどと間違われることも。
嘔吐、下痢、呼吸不全を招き、死に至るケースもあります。
スイセン
全草に毒があり、食後30分位で嘔吐、下痢、頭痛などがあります。
ニラやノビルなどと間違われ、毎年ニュースになっています。
アジサイ
公園や庭園でよく見かけるあじさいですが、葉に有毒成分があります。
平成20年には飲食店で、飾り用に出されたあじさいの葉を誤食したケースもあります。
誤って口にすると、嘔吐、下痢、顔面紅潮などが起きるようです。
キョウチクトウ
夏にはきれいな花が咲くため街路樹として使われ、公園などで見かける機会もあるでしょう。
しかし全草に毒が含まれ、死に至る場合もあります。
燃やした際の煙も有毒ですので、バーベキューなどで使わないように気を付けましょう。
ジキタリス
全草に毒があり、食べると嘔吐、頭痛などを招きます。
また、ハーブのコンフリーと間違われる場合があります。
コンフリー自体もピロリジジンアルカロイド(多量に摂ると肝障害を引き起こす)が含まれ、厚生労働省が平成16年に摂食しないよう注意喚起しています。
イヌサフラン
花はサフランに似ていますし、葉は行者ニンニクと間違われる場合もあります。
平成24年〜令和3年の間に死者が11名出ていることから、特に気を付けたい毒草です。
ドクウツギ
国内に自生する日本三大有毒植物のひとつ。
食べるとめまい、頭痛が起き、死に至る場合もあります。
赤い実は美味しそうに見えるので、お子様が誤食しないように気を付けましょう。
スズラン
全草に毒があり、葉は行者ニンニクと間違われる場合があります。
スズランを活けた花瓶の水にも毒性があり、多量摂取で死に至る場合も。
お子様やペットが誤飲しないよう、花瓶は置き場所に気を付けてください。
ドクゼリ
国内の湿地や水辺に自生する日本三大有毒植物のひとつ。
根がワサビに似ていて、山菜採りの時期に間違われる場合があります。
食べると30分以内に嘔吐、下痢、めまいなどが起きます。
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有毒植物を楽しく知る2冊
ご紹介した以外にも、気を付けたい有毒植物はたくさんあります。
野山を散策するのが好きな方は、あらかじめ書籍などで知識を蓄えておくと安心、かつ面白く学習できるかもしれません。
読みやすい新書を2冊ご紹介しますので、参考になさってください。
「植物はなぜ毒があるのか」
VIA:Amazon
- 著:田中修、丹治邦和
- 出版:幻冬舎
生存戦略として有毒な化学物質を生み出す仕組みが、わかりやすく解説されています。
古来から植物の毒を薬として役立ててきた、人間の知恵も知ることができます。
「身近にある毒植物たち」
VIA:Amazon
- 著:森昭彦
- 出版:SBクリエイティブ
毒性植物の基本情報だけでなく、「自然のものは体にいい」という単純な考え方へ警鐘を鳴らしている点も面白い1冊です。
見慣れた旬の野菜にだって毒はある、しっかり覚えておきたいですね。
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まとめ
毒草の中には医薬品として使われているものもありますが、直接口にすると命に関わる場合があります。
- 食べても大丈夫なのか不明な場合は口にしない
- ガーデニングの際は手袋をし、素手で触らない
これらを普段から心掛けていれば、思わぬ事故を防ぐことができるでしょう。
外遊びのや山菜取りの際には、ぜひお子様にも声掛けして、なんでも口にしないよう気を付けて下さいね。
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