新年を迎え、多くの人が美味しい料理に舌鼓を打ち、楽しいひとときを過ごしたことでしょう。
ごちそうを前に、ついつい食べ過ぎたことを後悔している人も多いのではないでしょうか。
正月の不摂生をリセットするには「ファスティング」が効果的です。
この記事では、ファスティングのメリットや正しいやり方を紹介します。
そもそもファスティングとは?
ファスティングとはいわゆる「断食」で、一定期間、固形物の摂取を控えることです。
今では、たくさんのファスティング関連商品があります。
ファスティングはダイエットと結びつけられがちですが、その本質は単なる体重の減少ではありません。
主に、デトックスや腸内環境を整えることを目的として行われます。
ファスティングによって消化吸収活動を抑えられるため、胃腸などの内臓を休ませることができるのです。
内臓を休ませると体内の老廃物や毒素を排出する働きが高まり、デトックス効果や腸内環境を整える効果が高まると考えられています。
ファスティングのメリット
ファスティングのメリットを3つ紹介します。
1.からだの休養
ファスティングをすると消化吸収活動が抑えられ、胃腸などの消化器官を休養させることができます。
私たちの1日3食の食習慣では、消化吸収のため胃腸などの内臓は常に活動しています。
断食によって内臓を休ませることで、食べ過ぎや不摂生からの回復が期待できるのです。
2.デトックス効果
ファスティングは、デトックス効果にも期待ができます。
胃腸を休ませることで、消化吸収に使われていたエネルギーがからだを回復させることに使われ、老廃物や毒素、体内に残っていた便を排出する働きが高まると考えられているのです。
からだの中からスッキリすることができます。
3.肌荒れの改善
ファスティングは、肌荒れの改善も期待できます。
デトックス効果によって、肌荒れの原因となる体内の老廃物や毒素を排出するためです。
また、体内をデトックスすると腸内環境が整い善玉菌の働きが活発にするため、悪玉菌により作られる毒素が体内に広がるのを防いでくれるのです。
初心者OK!16時間ファスティングの正しいやり方
ファスティングの実施期間は1日〜2週間までさまざまですが、初めての場合は16時間ファスティングから始めるのがおすすめです。
16時間ファスティングとは、1日3食の食事を8時間以内に摂り、残りの16時間は何も食べない方法です。
基本的に、ファスティングは「準備期間」「実施期間」「回復期間」に分けられます。
そのため、固形物を食べない実施期間は1日でも、準備期間や回復期間を含めると合計3日間必要になります。
準備食や回復食も用意しなければいけません。
16時間ファスティングなら、準備食や回復食などの事前準備が不要なため、初めての人でもすぐに始められます。
8時間の中でも食事時間を決め、毎日一定の時間に食事を摂るようにしましょう。
ただし、服薬中で食事の時間が決まっている人や、妊娠・生理中の人はファスティングは控えるようにしてください。
ファスティングに漢方薬をプラスしてさらにスッキリ
ダイエット目的でファスティングをしてみたいと思っても、なかなか時間をとれない人も多いのではないでしょうか。
そんなときは、漢方薬の服用もおすすめです。
ダイエットサポートには、
- 脂質代謝を改善する
- 血流や水分代謝を促し老廃物を排出する
のような作用の生薬を含む漢方薬を選びます。
普段の食事に漢方薬を追加するだけでいいので、ファスティングの時間をとれない人でも手軽に続けられますよ。
<ダイエットサポートにおすすめの漢方薬>
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
体内にたまった余分な老廃物を便といっしょに排泄しやすくし、脂肪代謝を上げて脂肪の分解と燃焼を促す効果が期待できます。
おなかがぽっこり出ている、便通が悪い人におすすめです。
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
からだの余分な水の排泄を促し、むくみや水太りを解消します。
疲れやすく汗をかきやすい人におすすめです。
漢方薬は、自分の体質に合ったものを選ばないと、効果を感じられないだけでなく、副作用が生じることもあります。
漢方薬の専門家である医師・薬剤師に相談して、自分に合った漢方薬を見極めてもらいましょう。
「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談の活用もおすすめです。
漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたの症状・体質に適した漢方薬を選んで自宅に配送してくれるので、忙しい人でも簡単に利用できるサービスです。
正月で疲れたからだをファスティングでリセットしよう
ファスティングは、常に活動している胃腸などの内臓を休ませることができます。
正月についつい食べ過ぎてしまい、胃腸を酷使したと自覚している人も多いことでしょう。
ファスティングで胃腸を休ませてあげてはどうでしょうか。
食べ過ぎた体重を元に戻したいというダイエット目的の場合は、漢方薬をとり入れるのもおすすめです。
新たな一年が始まるこの季節、からだをリセットして体調を整え素敵なスタートを切りましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
YouTube|Medical Health CH
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