エリック・カールの代表作と言えば、なんといっても『はらぺこあおむし』です。しかし彼の作品の中には、はらぺこあおむし以外にも素敵な絵本が多くあるんですよ。今回はその中から、音の出る絵本として有名でおすすめの「だんまりこおろぎ」と「10このちいさなおもちゃのあひる」を取りあげます。
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エリック・カールの「音の出る絵本」
エリック・カールの作品は、その絵を見ただけですぐ彼のものとわかる独特の温かみのある絵が特徴的ですね。 今回は、しかけ絵本が得意な彼の「音の出る絵本」に焦点を当ててご紹介します。 文字と絵と音の融合で、子どもを絵本の世界により深く入り込ませてくれる効果があります。
だんまりこおろぎ
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ぽかぽかと暖かい日に産まれたこおろぎぼうや。 色々な虫たちに出会って、ごあいさつをしようと一生懸命羽をこするのですが、ぼうやの羽からなかなか音は出ません。 そして出会ったこおろぎの女の子。もう一度羽をこすってみると…。 こおろぎぼうやが出会う虫たちがとても美しく、幻想的に描かれています。
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「ママ~本から音が出た~!!」この本はこの一言で良さが伝わると思います。
絵がカラフルで素敵ですし、お話もシンプルな繰り返しで、小さい子でも夢中になれる絵本だと思います。でも、それだけではなく深く美しい1冊。
10このちいさなおもちゃのあひる
via amzn.to
出荷され、船で運ばれていた10このおもちゃのあひる。 ところがさあ大変!嵐にあい、おもちゃのあひるは海に放り出されてしまいました。あひるたちはそれぞれバラバラに流れつき、そこでいろいろな海の動物たちに遭遇します。 10こめのあひるが出会うのは? 次はどんな動物がやってくるのかな?というワクワクがとまりません。
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この絵本は、エリック・カール氏が、アメリカの新聞記事にインスピレーションを得て作られたお話なのだそうです。 記事によると、1992年におもちゃを積んだ船が嵐に合い、積荷を海に落としてしまいました。それから11年後の2003年、そのおもちゃのアヒルがアメリカの海岸に打ち上げられたんです! そんなに長い間、海を漂っているアヒルがいるなんてすごいですね。この小さな記事から、こんなにすばらしい絵本を作れるエリック・カール氏もすごい!
音のでる絵本で絵本の世界が広がる
今回は、エリック・カールのしかけ絵本の中から、「音の出る絵本」の2冊をご紹介しました。 大人としては絵本から音がでても不思議に感じることはありませんが、子どもにとっては大事件! 絵本から出てくる音に夢中になってしまうこと間違いなしですね。