季節の変わり目、それは出会いや別れ、新しいステージの始まりなど、さまざまな変化が目まぐるしく繰り広げられるシーズン。
大きな環境の変化で、子供達の気持ちも不安定になりがちなこの時期に、突然のチック発症に戸惑う親御さんも少なくないようです。
そこで今回は、そのチックの症状と対処方法をご紹介します。
そもそもチック症ってどんなもの?
チック症の症状はその子供によって多少変わってきますが、頻繁なまばたきや、喉を「くっくっ」と鳴らす音、もしくは目を必要以上にぐるぐる回したり、頭を左右に振ったりと、不規則で突発的な体の動きや発声を、本人の意思とは関係なく繰り返してしまう疾患です。
半年〜1年以内に自然に治ることがほとんどなので、必ずしも投薬や治療の必要はありません。
ただ子供自身が困っているようでしたら、まずは小児科を受診しましょう。
チック症はなぜ出てくるの?
直接の原因は未だ研究中です
最近の研究調査では脳の中にある大脳基底核という、神経系のさまざまな情報を調節する部分が関係していると言われていますが、直接の原因はまだ判明していません。
長い休みの後や、環境の変化などで受ける不安や興奮、強いストレスが引き金でチックは発症しやすいと言われており、ストレスや不安の度合いが強くなるにつれて悪化しやすいようです。
また、4~11歳の男子に発症する事が多く、性格的には感受性の強い子や気にしやすい子に症状が現れやすいと言われています。
チック症の症状
期間
- 一過性チック症(1年以内に症状がなくなる)
- 慢性チック症( 1年以上持続する)
- さらに1年以上持続して多種類の運動と1種類の音声チックが続く『トゥレット症候群』がある。
種類
- 運動チック-首を左右に降る、瞬きをする、口をゆがめる、目をぐるっと回す、など。
- 音声チック-咳払い、叫び声、喉を鳴らす、舌を鳴らす、単語の連発、など。
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チックを発症した子供への対応
学校や教室では気を張って症状を抑えられることが多いようですが、自宅でリラックスしている時、テレビを観ている時などに症状が出ることがよくあります。
その時に、「ほら、また出てるよ!」と指摘することや、「やめなさい!」と怒ることは、子供のセルフイメージを下げてしまい、症状が悪化する原因となるので放っておいてあげましょう。
とにかく「大丈夫だよ。心配しなくていいんだよ。」と、子供のストレスや不安を出来るだけ取りのぞいてあげることが、最良の治療だとも言えます。
また、学校などでチック症が原因でからかわれたり、いじめられたりということはあまりないようですが、子供自身が困っているというのであれば、担任の先生に相談してみましょう。
まとめ
大人でも新しい環境に入ると心がヘトヘトになることがあるように、子供達も同じように新しい環境に慣れようと頑張って、自分でも知らないところで大きなストレスを抱えています。
まずはその状況を親が理解してあげて、「大丈夫だよ、心配しなくていいんだよ。」と、日頃から子供達が安心できる環境を与えてあげることが、チック症の発症を防ぐ一番の方法なのかもしれません。
どんな時であれ、子供達にとって家庭がホッと自分に帰れる、何でも話せる場所であって欲しいものですね。
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