新しい街、新しいマンション。
単身赴任でこの町にやってきた私は、都内のマンションの一室を借りて新生活を始めた。
引っ越しの疲れを癒すため、ベランダで深呼吸をしていると、隣の部屋のベランダから、女性の声が聞こえてきた。
目次
スポンサーリンク
隣の奥さん莉子
「あ、こんにちは。新しく引っ越してきたんですか?」
声の主は、隣の部屋に住む莉子さんだった。
彼女は、さっぱりとした性格で、笑顔がとても魅力的な30代半ばの女性だった。
私は少し緊張しながらも、自己紹介をした。
「はい、単身赴任でこちらに来ました。よろしくお願いします。」
莉子さんは、私が一人で生活することを心配してくれ、時々、手作りの料理を持ってきてくれたり、近くのスーパーや病院の情報を教えてくれたりした。
私たちは、徐々に距離を縮めていった。
ある日、私は仕事から帰ると、玄関前に莉子さんが立っていた。
彼女は泣きぼくれた顔をしており、何か大きなトラブルに見舞われたようだった。
「どうしたんですか?」
私が尋ねると、莉子さんは「夫と大喧嘩してしまって…」と、涙を流しながら話し始めた。
私は、彼女を自分の部屋に招き入れ、落ち着くまで話を聞いた。
その夜、莉子さんは私の部屋で一夜を過ごすことになった。
二人は、それぞれの人生や夢、恋愛について語り合った。
私は、莉子さんの優しさや強さ、そして繊細な心に魅了されていった。
夜が更け、二人は別々に、静かに眠りについた。
しかし、その夜の出来事は、私たちの関係を大きく変えることとなるのだった。
次回、第二章へ続く…
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)