2022年7月10日(日)、第26回参議院議員選挙があります。
毎回必ず投票しているという人もいれば、政治は興味がないから投票したことがない人もいるかもしれません。
けれど、選挙に行かないのはとっても損!!
そして、子育て中の人こそ、自分たちの生活と、子どもの将来に直接かかわるとっても大事なイベントです。
この記事では、選挙についてイチから解説するとともに、選挙に行くメリットをお伝えします。
選挙とは
選挙とは、「組織や団体の中で自分たちの代表などを選び出すこと」です。
- 国政に関する選挙:国政選挙 (こくせいせんきょ)
- 地方自治 に関する選挙:地方選挙 (ちほうせんきょ)
国や自治体などのルールや、税金の使い道などを、全員で話し合うことはできないので、自分の考えに近い人を選んで投票し、代表者になってもらうのです。
今でこそ、18歳以上の男女に選挙権が与えられていますが、初めての国政選挙のとき(1890年)には直接税金を納めている男性にしか選挙権はありませんでした。
それから50年以上が経ち、戦後になって(1946年)、ようやく女性にも選挙権が与えられるようなりました。
衆議院と参議院
日本の国会には「衆議院」と「参議院」の2つがあります。
衆議院 | 参議院 | |
任期 | 4年 | 6年 |
選挙をするタイミング | 4年の任期満了or衆議院の解散のとき。
議員全員を選びなおすので「総選挙」という |
3年ごとに定員の半数ずつ改選される。
解散はなく、必ず3年ごとなので「通常選挙」と呼ぶ |
2022年7月10日に行われるのは「参議院議員選挙」で、3年ごとに定員の半数を改選する通常選挙になります。
選挙の種類
衆議院選挙と参議院選挙では、それぞれ2種類の投票方法があります。
衆議院 | 参議院 | |
選挙区選挙 | 全国を289の選挙区にわけ、1選挙区から1名の代表者を選ぶ(小選挙区選挙)
候補者名を書く |
基本的には都道府県を1つの選挙区とし、各県の人口に応じて1選挙区あたり1名~数名ずつ代表者を選ぶ(選挙区選挙)
候補者名を書く |
比例代表選挙 | 全国を11のブロックに分け、各政党の得票率に応じて、議席が振り分けられる。
政党名を書く |
全国単位で、各政党&候補者名の得票率に応じて、議席が振り分けられる。
政党名or候補者名を書く |
選挙区と比例代表の両方に立候補 | できる | できない |
衆議院・参議院どちらの選挙の投票所でも、投票用紙が2枚渡されます。
選挙区の方には「候補者名」を、比例代表には「政党名」を書きます。
なお、参議院選挙の比例代表は政党名or候補者名を書くことができますが、この場合の「候補者名」は、お住まいの地域の選挙区の候補者ではなく、比例代表として立候補している候補者の名前を書きます。
書く内容を間違えてしまうと、無効票になってしまうので、間違いのないように注意しましょう。
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子育て世代が「選挙に行くべき!」理由
ここまで読んで「あ~難しいし、よくわかんないから、やっぱり選挙なんて行かなくていいや~!」と思った方。
ちょっと待ってください!
全ての人が選挙に行くべきですが、特に子育て世代にとって選挙は、自分たちの生活や子どもの未来を決める大切な選択なんです。
税金の使い道
私たちは、たくさんの税金を払っています。
その税金を、何にいくら使うか、使い道を決めているのは政治家です。
選挙で投票して政治家を選ぶことは、自分が納めた税金の使い道について、意思を示すことになります。
どんな世の中にしたいか
子育て中の人は、子どものために日々いろいろな選択をしていると思います。
どの保育園がいいか見学に行ったり、子どもにぴったりの習い事を選んだり、おやつの成分表示を見ながら買い物をしたり…。
それらと同じか、それ以上に、誰に子どもの未来を託すか、どんな世の中に生きて行ってほしいか、その選択もとても大切!
じっくり考え、選び、意思表示をしましょう。
- 投票先の選び方
選ぶためには、それぞれの政党や候補者がどんな政権公約(マニフェスト)を掲げているのか、見極める必要があります。
様々なサイトで、各党のマニフェストを載せていますので、参考にしてください。
- 投票先に迷ったら
もしも投票先に迷った時には、マッチングサイトを利用する方法もあります。
質問に答えるだけで自分の考えに似た政党を選んでくれるので、参考にしてみるのも良いでしょう。
- 投票したい候補者・政党がない場合
自分の思いと全く同じ!というマニフェストを掲げる政党は、なかなか見つからないもの。
それでも、自分の想いとは反対の候補者には入れない、少しでも方向性が似ている政党に入れるなど、消極的な理由で選ぶのも一つの方法です。
子どもの未来のために、大切な1票は決して無駄にしたくないものですね。
若い世代の投票率が1%下がると、1人あたり7万8000円損?!
最近の選挙の投票率は55.93%(令和3年10月衆議院議員選挙)。
中でも、10歳代が43.21%、20歳代が36.50%、30歳代が47.12%と、若い世代の投票率は他の世代よりも低くなっています。(60歳代は71.43%)
しかし、東北大学大学院の吉田浩教授の研究によると、若い世代の投票率が1%下がった場合、その世代が受けられる給付と負担を計算すると、高齢世代と比較して1人当たりおよそ7万8,000円損をするという試算結果が出ているそうです。
詳しくは、以下のサイトをご参照ください。
若い世代の投票率が下がり、高齢世代の投票率のほうが高ければ、候補者は選挙で勝つために、高齢世代に恩恵のある政策を掲げるかもしれません。
若者や子育て世代の投票率が上がることは、若い世代にとってとても大切なことなのです。
選挙に行く方法
それでは実際に、どうやって選挙に行ったらいいのでしょうか?
選挙当日に投票する場合
選挙の日までに、入場整理券が届きます。
そこに、自分の投票所がどこなのか書かれているので、指定の投票所へ行きましょう。
入場整理券を持っていくとスムーズですが、紛失したり忘れてしまっても選挙人名簿に名前があれば、身分証などで確認の上、投票ができます。
子ども(18歳未満)の同伴も可能です。
「親の投票についていった子どもは、将来投票に行く確率が高い」というデータもあり、ぜひ親子で投票所に足を運びましょう。
選挙当日は都合が悪い場合
選挙当日に、仕事やレジャー、冠婚葬祭などで都合が悪い場合は、期日前投票ができます。
期日前投票所は、市区町村に1つ以上設置されています(場所や時間は、入場整理券or自治体ホームページなどで確認してください)。
入場整理券の裏にある「期日前投票宣誓書」を提出するため、事前に書いておくとスムーズです。
その他、「新型コロナで外出できない場合」「引っ越した場合」などの投票方法は、以下のページを参考にしてください。
まとめ
我が子の将来を大切に思う気持ちは、どの親にも共通するものでしょう。
子どもたちが、これからどんな社会を生きていってほしいか。
自分の想いを代弁してくれる候補者は誰なのか。
そんなことを考えながら、選挙に行ってみませんか。
あなたの大切な一票が、私たちと子どもたちの未来を作ります。
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