ペプシマーーーン!この叫び声を聞いて、思わず「あぁ〜!懐かしい!」となった人も多いのではないでしょうか。
1990年代、テレビをつければ現れた、あの銀色に輝く謎のヒーロー「ペプシマン」、筋肉ムキムキのボディーに目も鼻も口もないツルツルの顔、そしてなぜかいつも全力疾走!困っている人にペプシコーラを届けるため、どこからともなく猛ダッシュで現れる…CMが大ウケし一躍お茶の間の人気者だったペプシマンはいつの間にか姿を消してしまったのです。
実は日本生まれ、世界的ヒーローっぽいのに正体は?
アメリカの飲料メーカー「ペプシ」のキャラクターだから、当然アメリカ生まれだと思いますよね?ところがペプシマンは日本生まれ!1996年3月、日本ペプシコーラ社が独自に生み出した、日本オリジナルのキャラクターだったのです。
しかも、誕生の背景には、ライバルであるコカ・コーラの存在がありました。
当時、国内のコーラ市場で強い存在感を放っていたコカ・コーラに対し、ペプシはどうやって消費者の心をつかむかを模索し、そこで誕生したのが、しゃべらない、顔もない、でもなぜか忘れられない銀色のヒーロー!その作戦が見事に大当たり、初期のCM6作品のうち5作品が、CM総合研究所の月例好感率調査で1位を獲得したのです。
さらに1996年のペプシコーラの販売数量は前年比14%増!まさに飛ぶ鳥を落とす勢い…いや、ペプシマンの場合は自分が飛んで転んでいましたけど(笑)。
あの「のっぺらぼう顔」には驚きの秘密があった
ヒーローといえば、キリッとした目元やカッコいい表情が定番、なのにペプシマンは顔がツルツル、どこを見ているのかさえ分かりません。
実はこれ、手抜きどころか計算されたデザインで、あえて顔を作らなかったのは、表情による余計な先入観を与えないため、顔がないからこそ全身の動きだけで感情を表現できるキャラクターだったというわけです。
しかも、CMのCG制作を担当したのは、『スター・ウォーズ』や『ジュラシック・パーク』などにも携わってきた世界的な映像制作会社です。
あの銀色のドジっ子ヒーローに、そんなすごい技術が使われていたなんて!知れば知るほど、ペプシマンって実はとんでもなく贅沢なキャラクターだったのかもしれません。
あれほど人気だったのに…突然消えた理由が意外すぎた
CMは大人気、グッズも話題、知名度も抜群、これほど成功していたペプシマンが、なぜテレビから姿を消してしまったのでしょうか?
実は、人気がなくなったからでも、キャラクターに問題があったからでもなく、ペプシマンが使われなくなった理由について、ブランドのマーケティング戦略の方針変更だったと説明しています。
もちろん、具体的にどのような社内判断があったのか、詳しい事情までは明らかになっていません。
ペプシマンが不祥事や人気急落によって消えたわけではなく、最大の敵がCMの中で激突する障害物ではなく、時代とともに変わるマーケティング戦略だったとは…。
人気絶頂からテレビCMを去り、時を経てもなお世界のファンに愛され続けるペプシマン、もし再びテレビに登場したら、あの懐かしい叫び声を聞きたいものです。
「ペプシマーーーン!」…そして、最後はやっぱり豪快に転んでほしいですね(笑)。
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