妊娠中に母体がウイルスや細菌に感染してしまうと、血液や胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに感染し、なんらかの障がいを持って生まれてくることがあります。
これを、先天性感染と言います。
今回の記事では、先天性感染の一つ「サイトメガロウイルス感染症」について詳しく解説します。
妊娠中に何を気を付ければ良いのか参考にしてみてくださいね。
サイトメガロウイルスとは
サイトメガロウイルスは、世界中のどこにでもいる普通のウイルスです。
感染しても無症状なため気づかないケースが多く、日本でも感染している人の方が多いとういう説もあります。
サイトメガロウイルスは、風邪やインフルエンザのようにくしゃみなどで飛沫感染することはなく、唾液や尿に触れた手を介してでないと感染しません。
また、このウイルスは石鹸やアルコールなどの消毒薬系に弱く、手洗いをきちんと行う事で予防することが可能です。
妊婦が先天性サイトメガロウイルスに感染すると
妊娠中にサイトメガロウイルスに感染してしまった場合、生まれてくる赤ちゃんに感染します。
その際、何らかの症状がみられるのは10〜30%ほど。
世界中のいたるところに存在しているサイトメガロウイルスは、子供も大人も健康であれば、感染しても問題がないありふれたウイルスです。
ただし、妊婦が初めて感染した場合や、免疫力がひどく低下している妊婦が感染してしまうと、胎盤を通じて胎児へ感染し、様々な症状が出る可能性があります。
無症状・軽傷ですむ場合もありますが、低出生体重、脳や肝臓の障害、難聴といった重篤な症状に繋がるケースも。
たとえ無症状で出生しても、成長の過程で発症することもあり、なるべく早い段階で治療する必要があります。
自分が感染していないか心配であれば、抗体検査を受けることもできるので主治医に相談してみてください。
※抗体検査は通常の妊婦検診には含まれません
お腹の中の赤ちゃんを守るためにできること
- おむつ交換、子供の食事、鼻水やよだれの処理、おもちゃを触ったあとは念入りに拭き取り、手を洗う
- 食べ物、飲み物は子供と別皿にして箸などの共有もしない
- 子どもとのキスは頬や唇は避けておでこにする
- 手洗いや掃除は石鹸、清掃用品を使う
- 敷物や布団類はこまめに天日干しして湿気をためない
- 保育所で働いている場合はなるべく年長の子供を担当する
- 妊娠中の性行為は必ずコンドームを使う
- 頻繁に石鹸を使って20秒以上手を洗う
お母さんが妊娠中にウイルスや細菌などに感染してしまうと、お腹の中にいる赤ちゃんにも感染してしまうことがあります。 これを母子感染の一つ「胎内感染」と呼びます。 今回ご紹介するのは、妊娠中の女性にとって気を付けたい胎内感染の一つ「[…]
まとめ
上の子の食べ残しの整理など、何気ないお世話で感染することが多いと言われている、先天性サイトメガロウイルス感染症。
感染した妊婦が、本人は無症状でも、これから生まれてくる子にダメージを与えてしまう可能性があるので、なんとしても感染は避けたいものです。
「知らなかった」で悔やむことがないように、妊娠中は感染予防を心掛けることが大切です。
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