イヤイヤ期のお子さんとの暮らしはママパパもバタバタで、いろいろ上手くいかないことも…。
モヤモヤした日々が続いている方も多いのではないでしょうか。
お子さんが「イヤ!」となるシーンは日常の様々な場で見られますが、何よりも大変なのは「バスタイム」なのではないかと筆者は感じます。
一日の汚れを落として疲れを癒やすために、気持ちいいお風呂タイムを過ごしたい大人に対して、「お風呂ヤダ!」「入りたくない」と逃げてしまうお子さんたち。
そんな「お風呂ギライ」さんを「お風呂スキ」さんに変えられるかもしれない絵本を、保育園勤務経験のある筆者が3冊厳選してご紹介します。
どうしてお風呂がイヤなの?
お風呂を嫌がる理由はお子さんによって違いますが、主にこのような原因が考えられます。
- シャワーの水流や音が怖いから
- シャンプーが目に入り痛かったから
- 湯船に浸かるのが怖いから
- 熱いお湯が嫌いだから
実際にどんな気持ちで「イヤ」なのかをお子さんに直接聞ければいいのですが、イヤイヤ期の子たちはまだ言葉もつたなく、自分の考えを上手く説明できません。
よけいに親子でもどかしい想いをしがちです。
そのため、とにかく
「お風呂は楽しいところ」
「水に浸かるのは気持ちいいこと」
「水遊びをするのは楽しいこと」
という気持ちにさせることができれば、なんらかの「怖さ」を「楽しい」へと変えられるかもしれない、と筆者は考えます。
実際、筆者の勤めていた保育園では夏の水遊びのときに、水がかかったりシャワーを浴びるのが怖い子が何人かいましたが、「水で遊びたい」という気持ちになれる絵本を読んであげたところ、積極的に水に触れるようになりました。
今回ご紹介する3冊はその時に読み聞かせしていた絵本ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
みんなでいっしょに水遊び♪
ぞうくんのさんぽ(なかの ひろたか著)
VIA:Amazon
- 出版:福音館書店
- 読んであげるなら:2歳~
1977年の発売以来、数十年にわたって人気のこの絵本は、「ぞうくんのさんぽシリーズ」の1冊目で、他にも「あめふりさんぽ」「おおかぜさんぽ」「かめくんのさんぽ」などがあります。
いいお天気の中、お散歩中のぞうくんがウキウキ歩いて行くと、お友達のどうぶつさんたちに出会います。
かばくん、わにくん、かめくん、それぞれの動物がいっしょにお散歩と思いきや、「せなかにのせてよ」と、次々にぞうくんの背中に。
ぐらぐら危うい感じで縦に並んだ動物たちは、やがてたどりついた水たまりの中にドボーン!
筆者が保育園でこの絵本を読み聞かせ中、この「どっぼーん」の瞬間に子どもたちは大騒ぎでキャッキャと笑い、「水遊びいいなあ」「楽しそうだなあ」と顔をキラキラ輝かせていました。
お友達といっしょにお水で遊ぶことが楽しいんだ、気持ちいいんだ、という雰囲気がぞうくんたちの姿から伝わってきて、子どもたちも大興奮!
お外での水遊びの時に読むのもおすすめですし、お風呂の前に毎日のルーティンとして読んであげるのもよいかと思います。
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わにわにと一緒にお風呂で遊ぼ!
わにわにのおふろ(小風 さち、山口 マオ 著)
VIA:Amazon
- 出版:福音館書店
- 読んであげるなら:2歳~
大人気、「わにわに」シリーズの中でも最も有名な「わにわにのおふろ」。
他にも「ごちそう」「おでかけ」「おおけが」「あかわに」という絵本がリリースされています。
ワニのわにわには、見た目はちょっと怖そうな感じで、絵本の主人公にしては少しぶっきらぼうなイメージですが、実はけっこう感情豊かなキャラクター。
鼻歌が聞こえてきそうなほど嬉しそうにバスルームに入ってきたわにわには、お風呂が大好き。
蛇口をきゅるりとひねって、お湯をじゃばじゃば、おもちゃをぽくんと浮かべて、ずるずり浴槽によじのぼって、「じょろろーん!」と湯船に飛び込みます。
このオノマトペ(擬音)がなんとも可愛くて、読み聞かせを続けるうちに子どもたちはすっかり音を覚えてしまいます。
ご機嫌になったわにわにはオーイェーと歌い出したり、ぐにっぐにっと身体を拭く姿もなんとも愛らしいです。
湯船であったまっているわにわにも、おもちゃで遊ぶわにわにも、泡で遊ぶわにわにも本当に楽しそうで、保育園でも子どもたちはみんな夢中になって絵本に釘付けになっていました。
実際におうちでお風呂に入る時、わにわにと同じオノマトペを使って、「じょろろーん!」と言いながら湯船に入ったり、身体を拭く時も「ぐにっぐにっ」と声に出してあげると、お子さんもママパパも楽しいバスタイムが過ごせるかと思います♪
パパといっしょにお風呂へGO!
おふろだ、おふろだ!(渡辺 茂男、大友 康夫 著)
VIA:Amazon
- 出版:福音館書店
- 読んであげるなら:1歳半~
こちらは以前にも筆者がご紹介したことのある「わたなべしげお」さんのくまくんシリーズの最終巻で、お風呂を題材にした絵本として、長年にわたり親しまれています。
やさしいタッチのイラストで描かれたくまくん、たっぷり遊んでどろんこになっているところをママに見つかり、待て待てとおいかけっこ。
やんちゃなくまくんを捕まえたママは、パパにお風呂をまかせることにします。
シャワーを浴びて、肩までつかって、あったまったら背中をごしごし。
するとくまくん、「こんどはぼくがあらってあげる」とパパを洗ってあげます。
お風呂上がりにも「ひとりではけるよ」とズボンをよいしょ、うんしょ、と履いて、お水を一杯ごっくんと飲んだら、寝る前にパパと絵本を読む、というくまくんの「いつものお風呂タイム」が描かれています。
お子さんが主にママとお風呂に入るご家庭も多いかと思いますが、こちらの絵本はあえてパパとのバスタイムを描いているため、父子のふれあいのために役立つ絵本かと思います。
お風呂に入ったあと、もう一度この絵本を読むパパとお子さんの背中が、くまくんとパパのように見えて、ほほえましい姿にママもニコニコになれそうですね♪
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まとめ
「お風呂ギライ」さんに読ませてあげたい絵本を3冊、ご紹介しました。
汗をかきやすい季節、お風呂だけでなく水遊びも楽しみたいですよね。
この記事が親子で楽しい時間を過ごすためのお手伝いになれば、嬉しく思います。
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