存在しない国から羽田空港に現れた『トレド』の男…消えた謎の入国者の正体とは?

存在しない国から羽田空港に現れた『トレド』の男…消えた謎の入国者の正体とは?

もし、空港の入国審査官だったとして、提示されたパスポートの発行国が「存在しない国」だったら…どうしますか?

70年前の日本で、まさにそんな事件が実際に起きたと言われています。

その国の名は「トレド(Taured)」、聞いたことのない国、存在しないはずの国から来た謎の男の正体とは何だったのか?

今なお語り継がれる、羽田空港最大のミステリーを紹介します。

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羽田空港に現れた存在しない国の男

羽田空港に現れた存在しない国の男
画像はイメージです。

1954年の夏、東京・羽田空港に一機の国際線旅客機が到着します。

当時の日本は高度経済成長の前夜、戦後復興の最中でした。

海外からのビジネスマンの来訪も増えていた時代、その中にスーツを着たヨーロッパ系の男性がいました。

彼は入国審査で自信ありげにパスポートを提示します。

しかし、審査官が目を疑ったのは、パスポートの発行国欄に記されたその国名「Taured(トレド)」です。

どの地図を調べても、国家一覧を見ても、「トレド」という国は存在していません。

一見して偽造パスポートと思われましたが、問題はここからです。

彼が所持していたパスポートは非常に精巧な作りで、しかも過去に日本へ入国した記録のスタンプも押されていました。

さらに彼はこう主張します。

私は国際企業に勤めており、日本へはこれが3回目の訪問です今回も取引先と商談の予定があります宿泊予定のホテルも予約済みです。

その証拠として、彼は会社名・ホテル予約票を提示、トレド発行の運転免許証や独自の通貨も持っていたとされます。

言語はフランス語が母国語、加えて日本語もある程度話せたそうです。

一見、普通のビジネスマンにしか見えない…しかし彼の祖国だけがこの世界に存在していない…。

そんな違和感を抱えた入国審査官は、最終手段として世界地図を持ち出し、「トレドがどこにあるのか指してほしい」と頼みます。

すると彼は、スペインとフランスの国境付近、現在のアンドラ公国のあたりを指差したのです。

「この地図では別名で書かれているが、ここがトレドだ」と主張します。

自信に満ちていた彼の表情は、このあたりから徐々に曇り始め混乱が見え始めました。

取引先の企業に電話をかけたところ企業は実在、しかし「そのような人物は知らない」と回答されます。

提示されたホテルについては、調査の結果そもそも存在しなかったことが判明します。

トレドという国が地球上に存在しない以上、入国は拒否しましたが、送り返そうにも国がないため国外退去もできません。

空港側は仕方なく、警備員をつけた上で、空港指定のホテルに彼を一時宿泊させることにしました。

彼は夕食後、警備員に見送られ部屋に入り、それから部屋から一切の出入りがなかったと記録されています。

ところが翌朝、警備員の呼びかけに返事がなく、合鍵で入室したところ、彼の姿も荷物もパスポートもすべて跡形もなく消えていたのです。

窓は施錠されており、外部に逃げた形跡もありません。

さらに空港に保管していたすべての書類や資料までもが消失していたとされます。

この信じがたい出来事は、後に「The Man from Taured(トレドから来た男)」として英語圏で広まり、今では世界中のオカルト・ミステリー界隈で語り継がれる伝説となっています。

トレド人は何者だったのか?5つの説から迫る正体

では、彼は一体どこから来たのか?

考察されている代表的な説を5つ紹介します。

  1. 並行世界(パラレルワールド)説
    彼はこの世界とは微妙に異なる別の地球、並行世界からやってきた存在。
    その世界では、アンドラ公国の場所に「トレド」という国が存在しており、彼にとってはそれが常識だった。
  2. タイムトラベラー(時間旅行者)説
    未来の世界で、国家の構成が変化し「トレド」という国が存在している可能性。
    彼は何らかのタイムトラベル実験の失敗や偶発的な事故で、1954年に飛ばされてしまった。
  3. スパイ・国家陰謀説
    彼は実在するどこかのスパイで、「トレド」は偽装国籍。
    機密情報がバレそうになったため、国家組織によって秘密裏に身柄と証拠を抹消されたという冷戦時代らしい見方も。
  4. 精神疾患・妄想型詐欺師説
    本人はトレドが実在すると思い込んでいたか、もしくは精巧な偽造書類を使った妄想系詐欺師だったという見方。
    しかし、この説では「消失」の説明ができない。
  5. 創作された都市伝説説
    最大の可能性とも言えるのが、そもそもこの話が1980年代の英語圏オカルト雑誌発の創作ストーリーであるという説。
    「Japan Timesに載った」という証拠もなく、実際の記録は一切残っていない。
    ただし、あまりにもリアルに語られているため、信じる人が多くネットを通じて世界中に拡散された。

まとめ

このトレド人の男の正体は、現在でも解明されていません。

彼は一夜にして姿を消し、記録も資料も残さず、ただ「語られる存在」として今なお生き続けています。

この話が真実だったのか、それとも都市伝説として創られたものなのか…。

もし本当にこの世界以外に「トレド」が存在する並行世界があるとしたら?

私たちが住む現実というものは、思っているよりもずっと不安定で奥深いのかもしれません…。

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