子どもの下痢は心配になりますよね。ホカホカ温かいけれど身体が小さいので冷えやすいのが小さな子ども。おなかを下した時の対処法や子どもの腸内フローラについて見てみませんか。
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寒い時期のお腹下し
子どもの下痢は心配になりますよね。 夜中に布団はねのけていたり、寒い日中に着せていた服を脱いでしまうことがあります。おなかが痛くなって下痢になるのは腸からのサインです。 胃腸が冷えると血行が悪くなり、腸の水分調節機能が低下しますのでお腹を下してしまうのです。
お腹を下すのは
大人でも子どもでも、お腹が冷えると自律神経が乱れて腸の活動が不安定になってきます。また、お腹周辺は最も大事な部分なので、不要物を出して確実に温めようと活動し始めます。 冷えるとおしっこが近くなるのも同じ働きによるものです。そのため、おなかを腹巻きなどで暖かく保つことが確実な方法になります。 寒い日の日中、袖がもこもこする服装を嫌がるお子さんは、ベストタイプの上着などで腕の動きを邪魔しない服装にしてあげましょう。
ホッとする面もありますが
お腹が下るとお子さんが痛がって大変ですが、不要な便が出ていくためホッとする感覚はあります。 お子さんによっては離乳食の時期など便通が毎日ない場合もありますので、下痢という方法ですがおなかがスッキリするため親としては安心感もあります。 ですが、下痢便はお尻が痛くなる原因になるため注意が必要です。
おしりが痛くなるのは
おなかを下した後、お尻が痛くて泣いてしまうお子さんもいます。下痢の時の水様便がアルカリ性だからです。 下痢には腸液が普通よりも多く含まれていますが、この腸液はアルカリ性なのです。アルカリ性は身体のタンパク質を溶かしてしまうため、おしりの穴がヒリヒリ痛むのです。 いつもは腸内の乳酸菌たちがしっかり活動して酸を生み出し、腸液のアルカリを中和してくれているのです。下痢をした時は拭きあげるよりもおしりをお湯で洗い流してあげ方がすっきりしますよ。
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おなかを下した後の飲み物
このように下痢は体を温めるための機能の一つなのですが、下痢による脱水には気をつけなくてはいけません。おなかを下した後は、温めたイオン飲料などで水分補給していきましょう。 下痢で塩分も体外に排出されますので、塩分の補給も必要なのです。お味噌汁にとろみ粉を少量入れたものなどでお腹を温め栄養分を摂りやすくしてあげましょう。 おみそ汁の具は食べさせなくても、スープとして飲むだけで充分です。 昔ながらの葛湯は、とろみがあって熱容量が大きいため身体を温めやすい飲み物ですし、おなかの調子を整えるオリゴ糖もホットミルクにして入れてあげると飲みやすくなります。
子どもの腸内フローラ
ママのお腹の中では無菌状態だった赤ちゃん。生まれて出てくると同時に、さっそくさまざまな菌に覆われて、それらの菌が体内に入ってきます。 免疫や抗体を持っていない赤ちゃんは、母乳から免疫や抗体を取り込みます。初乳が大事といわれるのはこの点にあります。 その抗体のはたらきで腸内に住み着く菌が選別され、のちのち腸内フローラとなっていきます。最初の無菌状態から、生まれて2~3日の間に住み着いてくるのは整腸作用に不可欠なビフィズス菌です。
離乳食の頃に出来上がる腸内フローラ
順調に出るようになった母乳には、多種類のオリゴ糖が含まれます。赤ちゃんはオリゴ糖を消化することができませんが、母乳にオリゴ糖が豊富に含まれているのは腸内のビフィズス菌のエサとなり活動を支えるからです。 その後、口にいろんな物をくわえて雑菌を取り込みながら腸内の乳酸菌も成長していき、離乳食が始まる頃には赤ちゃんの腸内にも腸内フローラが出来上がってくるのです。 腸内細菌の善玉乳酸菌の力は、人間の免疫機能の大半を担当しています。体内に入ってきたウイルスや細菌の分解や排出まで大腸は担当しているため、小さなお子さんの時期から腸内フローラは重要な存在なのです。 大人の場合は、体内に発生した活性酸素の除去や発がん性の物質の分解・排出まで腸が受け持っているため、腸内環境を整えることがより一層、重要になってきます。
家族一緒に腸内を整える
腸の中には免疫機能に役立つ善玉菌が住んでいます。その善玉菌の原動力となるのはオリゴ糖や食物繊維です。 そして外から食事で乳酸菌や納豆菌などの新たな良い菌が入ってくることが腸内バランスを保つために必要となります。良質な睡眠リズムと食事、適度な運動も腸の活動を助けています。 大人の腸内細菌はほぼ決まっていますが、赤ちゃんは食事や生活スタイルによって腸内環境を良いほうに変化させることができるのです。 家族一緒に、一生モノの腸内フローラのバランスが整う生活を送りましょう。