鏡に映る自分の顔を見て、最近老けたなと感じている人はいませんか?
なかでも、顔のたるみは老けた印象を与えてしまいます。
年齢に逆らうことはできないけれど、できることならいつまでも若く見られたいですよね。
今回は顔のたるみを改善・予防する方法を紹介します。
男性の「顔のたるみ」原因は?
顔のたるみの主な原因は表情筋の衰えと加齢です。
年とともに、肌のコラーゲンやヒアルロン酸の量は徐々に減っていきます。
そのため、肌にハリがなくなり、たるんでしまうのです。
また、表情筋の衰えも原因のひとつ。
表情筋は皮膚に直接くっついている筋肉です。
加齢によって表情筋が衰えると、重力の影響で、筋肉と皮膚が下に引っ張られてしまいます。
その結果、ハリを失った皮膚が垂れ下がった老け顔になってしまうのです。
顔のたるみは生活習慣の影響も
顔のたるみの原因には生活習慣も関わっています。
たとえば、猫背の姿勢をとっている、頬杖をつく癖がある、スマホを長時間触るなど、下を向く習慣がある人は要注意。
顔の筋肉が下方向に引っ張られてたるみやすくなってしまいます。
そのほか、寝不足が続いていたり、栄養が偏った食事を摂っていたりする人も注意が必要です。
肌のターンオーバーがうまくいかず、肌のハリが不足して、たるみの原因になります。
生活習慣を改めるだけでも、肌のたるみを予防・改善していくことができるので、思い当たる習慣がある人は今日から改めましょう。
男性の肌のたるみを改善する方法
肌のたるみの原因がわかったところで、改善する方法を紹介します。
もう年だからと諦める必要はありません。
できるものから実践してみましょう。
表情筋トレーニング
表情筋の衰えにより皮膚が垂れ下がりやすくなってしまいます。
そのため、表情筋を鍛えることは、肌のたるみを予防・改善するのに有効です。
おすすめのトレーニングは「舌回し運動」。
舌を動かすことで、顔の筋肉を鍛えることができます。
<やり方>
(1) 口を閉じたまま、舌を鼻と唇の間に押し当てる。
(2) 円を描くように、時計回りで20回舌を回す。
(3) 同様に反時計回りに舌を回す。
(4) 1回3セット、1日2回を目安に実践する。
テレビを見ながら、夜寝る前など、隙間時間にできるので試してみてください。
スキンケアや紫外線対策
乾燥や紫外線による肌のダメージの蓄積や、肌の中の水分量やコラーゲン量の減少がたるみの原因です。
そのため、スキンケアにより、足りない栄養を取り入れたり、紫外線対策で肌のダメージを最小限に抑えたりすることで、肌のたるみを予防・改善することが期待できます。
スキンケアについては、洗顔後に化粧水や保湿クリームを塗りましょう。
保湿をしっかり行うことで、乾燥を防ぎ、肌に十分な水分を閉じ込めることができます。
紫外線対策については、外出時に日焼け止めを塗るようにしましょう。
通勤や買い物など普段の生活で使うなら、SPF10~20、PA+〜++の日焼け止めがおすすめです。
スキンケアも紫外線対策も、まずは習慣づけるところから始めてみてください。
漢方薬を飲む
肌のたるみは漢方薬でも対策できるのを知っていますか?
漢方薬は症状や悩みの根本からの改善を得意としています。
肌のたるみの原因は加齢や紫外線による肌の老化や血行不良、生活習慣の乱れと考えられています。
そのため
- 肌の新陳代謝をよくして肌のダメージを回復する
- 肌の水分代謝を促して肌のターンオーバーを正常化する
- 血流をよくして肌に栄養をいきわたらせる
といった漢方薬を選ぶのがいいでしょう。
<おすすめの漢方薬>
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
水分代謝を促すことで肌を潤すとともに皮膚疾患に働きかける漢方薬です。
ニキビ、しみ、手足のあれにも用いられます。
比較的体力があり、赤ら顔の人に向いています。
- 当帰飲子(とうきいんし)
血流をよくして肌に栄養と潤いを与える漢方薬です。
かゆみや乾燥の症状にも用いられます。
体力があまりなく、冷え性の人に向いています。
自分に合った漢方薬を選ぶことで、肌のたるみはもちろん、別の肌トラブルやからだの不調にアプローチできるのが漢方薬の魅力のひとつ。
最近は、AIが自分に合った漢方薬を選んでくれる「あんしん漢方」のようなサービスもあるので、漢方薬を初めて飲む人でも安心です。
上記の対策にあわせて、からだの内側から対策するのもおすすめです。
まとめ
肌のたるみには、加齢だけでなく生活習慣も影響しています。
スキンケアや食生活を改善し、足りないものを補い、不要なものを排除することで、肌の衰えを予防・改善することができます。
かっこよく年を重ねていくためにも、この機会に自分の肌に向き合ってみるのはいかがでしょうか。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。