「前より階段がきつくなった気がする」「出かけたあと、足がぐっと重くなる」そんなふうに感じる日が増えていませんか?
足腰の衰えは、加齢とともに起こりやすい変化のひとつです。
しかし、年齢による変化だからと、あきらめてしまう必要はありません。
今回は、足腰の衰えを感じやすくなる理由と日常でできる工夫、漢方の考え方についてわかりやすくお伝えします。
足腰の衰えを感じやすくなる主な原因
まずは、足腰が弱ってきたように感じる背景を整理してみましょう。
筋力が少しずつ落ちている
足腰の衰えでまず考えたいのが、年齢とともに進む筋肉の減りです。
太ももやお尻、ふくらはぎの筋肉は、立つ、歩く、階段を上るといった動きを支えています。
こうした筋肉は、年齢とともに少しずつ減りやすくなります。
さらに、座っている時間が長い生活が続くと、足腰を支える力は落ちやすくなるでしょう。
疲れやすさが外出や運動の減少につながる
足腰の衰えは、筋力の低下だけで進むわけではありません。
疲れやすさが強くなると、外出や運動そのものがおっくうになります。
たとえば、買い物の途中で休みたくなる、少し歩いただけで脚が重くなるといった変化です。
すると、自然と歩く量やからだを動かす機会が減ってしまうことも。
その結果、さらに足腰が弱りやすくなるため、早めに気づいて流れを断つことが大切です。
冷えや血流の低下で動きにくくなる
年齢を重ねると、冷えや血の巡りの低下も気になりやすくなります。
足元が冷えると筋肉がこわばりやすくなり、からだを動かし始めるときに重たさを感じることがあります。
また、血の巡りが悪いと、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなり、だるさや疲れやすさにつながることも。
朝の動き出しが鈍い人や、長く座ったあとに立ち上がるのがつらい人は、こうした影響も考えられるでしょう。
筋力だけでなく、冷えや血流にも目を向けたいところです。
足腰の衰えを防ぐために日常でできる対策
足や腰のだるさ・筋力低下が気になる人は、日々の過ごし方を少し見直すところから始めてみましょう。
無理のない運動を少しずつ続ける
足腰を保つうえで欠かせないのが、日常的にからだを動かすことです。
しかし、急にきつい運動を始める必要はありません。
散歩をする、軽くしゃがむ動きを入れる、つま先立ちを繰り返すなど、無理のない内容からで十分です。
大切なのは、頑張りすぎて続かなくなるより、少しでも毎日積み重ねることです。
まずは生活のなかで取り入れやすい動きを見つけるといいでしょう。
たんぱく質をしっかり摂る
からだを支える筋肉を保つには、食事の内容も大切です。
とくに意識したいのが、たんぱく質を十分に摂ることです。
肉、魚、卵、豆腐、納豆などは、筋肉の材料になります。
年齢を重ねると食欲が落ちやすく、食事量や食事の質も下がりがちです。
その結果、筋肉を支える栄養が足りなくなってしまうことに。
毎食しっかりでなくても、どこか一品でたんぱく質を意識するだけでも違ってきます。
冷えを防いでからだを動かしやすくする
足腰の衰えが気になるときは、冷えをためない工夫も役立ちます。
からだが冷えると動き始めがつらくなり、さらに動くのがつらく感じるためです。
冷たい飲み物を控えめにして温かいお茶や汁物を選ぶ、湯船にゆっくり入る、足首を冷やさないようにするなど、できることから始めてみましょう。
とくに足元が冷えやすい人は、靴下やレッグウォーマーを使うのもひとつの方法です。
からだが温まると、関節や筋肉も動かしやすくなります。
運動を続けやすくする意味でも、冷え対策は大切です。
足腰の衰えは漢方で整える考え方もある
外からの対策だけでなく、内側から立て直す視点も知っておくと役立ちます。
漢方では「支える力」の低下にも目を向ける
漢方では、足腰の衰えを単なる筋力低下だけで考えません。
加齢によりからだを支える力そのものが落ちた状態にも目を向けます。
たとえば、足に力が入りにくい、腰やひざがだるい、冷えやすいといった不調としてあらわれることもあります。
こうした状態は、からだの土台が弱ってきているサインです。
漢方では、表面に出ているつらさだけを抑えるのではなく、体質全体を整えながら元気を補っていく考え方を大切にします。
足腰の衰えを全身のバランスの乱れとして見るのが特徴です。
体質に合った漢方薬を選ぶ
同じ「足腰の衰え」という悩みでも、全員に同じ漢方薬を使うわけではありません。
疲れやすさが強く出る人もいれば、冷えが顕著な人、年齢とともに足元に力が入りにくくなっている人もいます。
そのため、どんな不調が目立つかによって合う漢方薬が変わるのです。
たとえば、足腰のだるさや年齢による弱りが気になるときには、八味地黄丸(はちみじおうがん)、疲れて気力が出にくい人には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が検討されることもあります。
迷ったときは専門家に相談する
漢方薬に興味があっても、どれが自分向きなのかわからず迷う人は少なくありません。
そんなときは、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談すると安心です。
体質や今出ている症状をふまえて選ぶことで、より自分に合った方法を見つけやすくなります。
最近は、オンラインで相談できるサービスも増えています。
たとえば「あんしん漢方」なら、自宅にいながら相談しやすく、忙しい人でも利用しやすいでしょう。
年齢のせいとあきらめず、今の自分に合う整え方を探していく姿勢が大切です。
まとめ
足腰の衰えは、ただ年を重ねたから起こるものとは言い切れません。
筋肉を使う機会の減少、疲れやすさ、冷え、栄養不足など、いくつかの要因が重なってあらわれることがあります。
だからこそ、早い段階で気づいて対策を始めることが大切です。
毎日の運動、食事の見直し、冷え対策に加えて、漢方薬でからだの内側から整える考え方も役立ちます。
足腰は、これからの暮らしの動きやすさを支える大事な土台です。
最近少し気になってきたときこそ、無理のないケアを始めるいいタイミングかもしれません。
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師|中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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