「しっかり寝たはずなのに、朝からからだが重い」「栄養ドリンクを飲んでも、その場しのぎで終わってしまう」「リカバリーウェアを使っても、疲れが抜けた感じがしない」そんな悩みを抱えていませんか?
寝ても疲れが取れないときは、睡眠時間だけでなく、血流や自律神経、胃腸の働きが関係しているかもしれません。
疲れを一時的にごまかすだけでは、同じだるさをくり返しやすくなります。
今回は、寝ても疲れが取れない原因と、疲れにくいからだを目指すための整え方をご紹介します。
寝ても疲れが取れない原因

寝ても疲れが残る背景には、いくつかの原因が重なっていると考えられます。
睡眠の質が下がっている
疲れを回復させるには、睡眠時間だけではなく「休めた感覚」が大切です。
いい睡眠は脳や心血管、代謝、免疫などの機能を維持し、さらに心の健康も守ります。
しかし、寝る直前までスマートフォンを見ていたり、仕事のことを考えたまま布団に入ったりすると、からだが休むモードに切り替わりにくくなります。
眠っている時間は足りていても、眠りが浅ければ、朝起きたときに疲れが残りやすくなるのです。
中年男性は、仕事の責任や人間関係のストレスが重なりやすい年代。
「寝たのにすっきりしない」と感じるなら、まず睡眠の質を見直してみましょう。
自律神経が乱れて休みにくくなっている
自律神経は、からだを活動モードにする交感神経と、休息モードにする副交感神経のバランスで働いています。
慢性的な睡眠不足は眠気や意欲低下だけでなく、ホルモン分泌や自律神経機能にも影響するといわれています。
ストレスが続いたり、夜遅くまで仕事をしたりすると、交感神経が高ぶったままになりやすくなるのです。
その状態では、布団に入ってもからだの緊張が抜けず、深い休息につながりにくくなります。
朝からだるい、休日に寝だめしても回復しない、気持ちまで重い。
そんな疲れ方が続くなら、自律神経の乱れにも目を向けましょう。
寝ても疲れが取れない人が見直したい習慣5選
疲れにくいからだを目指すには、毎日の過ごし方を少しずつ整える必要があります。
朝の光を浴びる
朝起きたら、まずカーテンを開けて光を浴びましょう。
人の体内時計は、光の影響を受けながらリズムを整えています。
朝の光を浴びると、日中は活動しやすくなり、夜は眠りに入りやすい流れが作られます。
疲れていると、休みの日くらいは昼まで寝ていたいと感じるかもしれません。
しかし、休日だけ起きる時間が大きくずれると、体内リズムが乱れやすくなります。
その結果、夜に寝つきにくくなったり、週明けの朝にだるさが残ったりすることがあります。
疲れているときほど、起きる時間を大きくずらさず、朝の光を浴びてからだを少しずつ目覚めさせましょう。
軽い運動を習慣にする
疲れていると、できるだけ動きたくないと感じるかもしれません。
しかし、習慣的な有酸素運動は寝つきや深い睡眠、睡眠休養感を高めることがわかっています。
激しい運動を始める必要はありません。
通勤で少し歩く、昼休みに外へ出る、寝る前に肩や首をゆっくり回すだけでも十分です。
「疲れているから動かない」ではなく「回復しやすいからだを作るために少し動く」と考えてみましょう。
夜のスマホ時間を減らす
寝る直前のスマートフォンは、眠りの質を下げる原因になります。
画面の光や次々に入ってくる情報は、脳の休息を妨げます。
布団に入ってから仕事のメールやニュースを見ていると、からだは横になっていても頭は動き続けてしまうことに。
そんなときは、寝る30分前だけでも、スマートフォンを手放す時間を作ってみましょう。
手放した分の時間は、ぬるめのお風呂に入る、軽くストレッチをする、深呼吸をするなど、からだをゆるめる行動に変えていくのがおすすめです。
眠る前の過ごし方が変わると、朝のすっきり感にもつながりやすくなります。
栄養ドリンクに頼りすぎない
疲れたときに栄養ドリンクを飲むと、一時的に元気が出たように感じることがあります。
ただし、栄養ドリンクだけで疲れにくいからだが作られるわけではありません。
回復の土台になるのは、毎日の食事です。
肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質は、からだを作る材料になります。
野菜、海藻、きのこ類に含まれるビタミンやミネラルも、からだの働きを支えます。
朝食を抜く、昼は麺だけで済ませる、夜はお酒とつまみで終わる。
こうした食生活が続くと、からだに必要な栄養が不足しやすくなります。
疲れが取れにくい人ほど、まずは食事の偏りを整えていきましょう。
胃腸を休ませる
漢方では、胃腸は食べたものから元気を作る大切な場所と考えます。
胃腸が弱ると、栄養を摂っているつもりでも、からだのエネルギーに変えにくくなります。
その結果、朝からだるい、食後に眠い、やる気が出ないといった不調につながることがあるのです。
夕食を軽めにする、夜遅い食事を避ける、冷たい飲み物を控える。
小さな工夫も、胃腸の負担を減らすことにつながります。
疲れにくいからだづくりには漢方薬もおすすめ
漢方薬は、今ある症状だけでなく、疲れやすい体質にも目を向けながら整えていくのが特徴です。
たとえば、疲れやすく食欲も落ちやすい人には、胃腸の働きをよくする補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が使われることがあります。
冷えや体力低下があり、疲れが長引く人には、栄養不足や消耗した状態を補う十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)が検討されることもあります。
ただし、同じ「疲れ」でも、体質によって合う漢方薬は変わるため、自己判断で選ぶと期待した変化を感じにくかったり、からだに合わなかったりすることもあります。
自分に合った漢方薬を選ぶのが難しいときは「あんしん漢方」というサービスを利用するのがおすすめです。
オンラインで漢方薬に精通した薬剤師に相談でき、自宅にいながら自分に合った漢方薬を購入できます。
疲れをその場しのぎで乗り切るのではなく、疲れにくいからだを目指して継続的に整えたい人に向いています。
まとめ
寝ても疲れが取れないときは、睡眠時間だけを増やしても改善しにくいことがあります。
睡眠の質、血流、自律神経、胃腸の働き、食事の偏りなどが重なると、からだはうまく回復できません。
まずは、朝の光を浴びる、軽い運動をする、夜のスマートフォンの時間を減らす、食事を整える、胃腸を休ませるところから始めてみましょう。
それでも疲れが続く人は、漢方薬でからだの内側から整える方法もあります。
体質に合った漢方薬を継続的に取り入れることで、疲れをためにくい状態を目指しやすくなります。
<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり)|あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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