「しっかり休んだはずなのに、頭がぼんやりする」「仕事中に集中力が続かず、何度もスマホを見てしまう」「休日に寝だめをしても、月曜の朝から疲れている」そんな悩みを抱えていませんか?
仕事のタスク、メール、チャット、SNS、動画など、私たちは毎日たくさんの情報に囲まれて生活しています。
からだを動かしていなくても、頭の中では常に考えごとや情報処理が続いている状態です。
その結果、脳が休まらず、集中力の低下やだるさ、気分の重さにつながります。
この記事では、脳疲労が起こる原因と、毎日の生活でできる整え方、漢方薬を使ったケアについてご紹介します。
脳疲労とは?休んでも頭がすっきりしない状態

脳疲労とは、脳が情報処理やストレスに追われ続け、休んでもすっきりしにくくなっている状態を指します。
医学的にひとつの病名として決まっている言葉ではありませんが、現代人の不調を説明するときに使われる場合があります。
脳は、仕事中だけ働いているわけではありません。
移動中にスマホを見る、休憩中にSNSを開く、寝る前に動画を見る。
一見リラックスしている時間でも、脳は文字や音、映像を処理し続けています。
とくに多忙なビジネスパーソンは、短時間で多くの情報を処理しようとするため、脳が常にオンの状態になりがちです。
その状態が続くと、寝ても頭が重い、集中できない、やる気が出ないといった不調を感じやすくなります。
さらに、脳疲労は自律神経の乱れにもつながります。
自律神経は、呼吸、血流、体温、胃腸の働き、睡眠などを調整している神経です。
緊張状態が続くと、からだを活動モードにする交感神経が優位になりやすくなります。
その結果、眠りが浅い、肩がこる、胃腸の調子が悪いなど、心身の不調としてあらわれるケースがあるのです。
脳疲労をためやすい人の習慣
脳の疲れは、忙しい人だけに起こるものではありません。
毎日の何気ない習慣によって、知らないうちにたまっていくのです。
休憩中もスマホを見ている
仕事の合間にスマホを見ることは、気分転換のように感じます。
しかし、ニュースやSNS、動画を見続けると、脳には新しい情報が入り続けます。
からだは座って休んでいても、脳は次々と入ってくる情報を処理しなければなりません。
とくにSNSは、短い時間で多くの情報が流れてくるため、思っている以上に脳の負担になりやすいものです。
マルチタスクが当たり前になっている
メールを確認しながら資料を作る。
チャットに返信しながら会議の内容を聞く。
複数のことを同時に進めているように見えても、実際には脳が短い間隔で注意を切り替えています。
この切り替えが多いほど、集中力を保つためのエネルギーを消耗しやすくなります。
「効率よくこなしているつもりなのに、夕方にはぐったりしている」という人は、マルチタスクが原因のひとつの可能性があるでしょう。
寝る直前まで仕事や情報に触れている
寝る前にスマホやPCを見る習慣がある人は少なくありません。
しかし、仕事の連絡や刺激の強い情報に触れると、脳が休息モードに入りにくくなります。
布団に入っても明日の予定が気になったり、SNSの内容を思い出したりして、頭が冴えてしまうこともあります。
睡眠時間は確保しているのに疲れが取れない人は、寝る前の過ごし方を見直してみましょう。
脳疲労を軽くするセルフケア3選
脳疲労を軽くするには、特別なことを一気に始める必要はありません。
忙しい人ほど、毎日の生活に無理なく取り入れられる方法から始めることが大切です。
作業時間を区切る
集中力が続かないときは、気合いで乗り切ろうとしないことが大切です。
長時間続けて作業するよりも、時間を区切って休憩を入れるほうが、結果的に効率が上がる場合があります。
たとえば、25分作業して5分休む。
1時間に1回は立ち上がる。
このように小さな区切りを作ることで、脳を休ませる余白を取り戻せます。
休憩中はスマホを見るのではなく、目を閉じたり、肩を回したりして、情報から離れる時間にしましょう。
目と首肩を休ませる
スマホやPC作業が続くと、目の疲れや首肩のこりを感じることがあります。
目や首肩の緊張は、頭の重さや集中力の低下にもつながります。
画面を見る時間が長い人は、こまめに遠くを見るようにしましょう。
首をゆっくり回す、肩を上げ下げする、蒸しタオルで目元を温めるのもおすすめです。
からだの緊張をゆるめることは、脳を休ませることにもつながります。
何もしない時間を作る
脳疲労がある人ほど、空き時間を情報で埋めてしまいがちです。
電車の中、待ち時間、寝る前など、少しでも時間があるとスマホを開いていませんか?
まずは1日1分でもいいので、何もしない時間を作ってみましょう。
目を閉じる、ぼーっとする、呼吸に意識を向ける。
情報を入れない時間を作ることで、脳に休む余白が生まれます。
脳疲労は漢方薬で整える選択肢も
生活習慣を見直しても、疲れやすさや眠りの浅さ、イライラが続く人は、からだの内側から整える視点も大切です。
このような不調は、ストレス、睡眠の質や胃腸の働きの低下、血流の滞り、冷えなどのさまざまな要因が重なってあらわれるとされています。
脳疲労のように「検査では大きな異常がないけれど、つらい」という状態にも、体質に合わせて不調の要因にアプローチする漢方薬が役立つケースがあります。
たとえば、ストレスや緊張が強く、不安感や不眠、動悸、イライラが気になる人には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)が用いられることがあります。
神経の高ぶりをしずめ、心身の緊張をゆるめる目的で使われる漢方薬です。
ただし、漢方薬は同じ「脳の疲れ」でも、体質によって合うものが変わります。
自分に合った漢方薬を選びたい人には、「あんしん漢方」があります。
あんしん漢方は、オンラインで専門家に相談しながら、症状や体質に合わせた漢方薬を提案してもらえるサービス。
スマホで相談できるため、忙しくて薬局に行く時間がない人でも始めやすいのが特徴です。
脳疲労や自律神経の乱れは、短期間で一気に整えるよりも、毎日の生活に無理なく取り入れていくことが大切です。
まとめ
脳疲労は、仕事の忙しさだけでなく、スマホやPCによる情報過多、マルチタスク、休み方の質とも関係しています。
作業時間を区切る、目や首肩を休ませる、何もしない時間を作る。
小さな習慣を続けることで、頭を使う時間と休ませる時間にメリハリが生まれます。
さらに、疲れやすさや眠りの浅さ、イライラが続く場合は、漢方薬で内側から整える方法もあります。
疲労をためこまないために、今日からできるケアを少しずつ取り入れていきましょう。
<この記事の監修者>

医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。
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