突然、顔がカッと熱くなる、何もしていないのに汗が噴き出して、服や髪までびっしょりになる、そんなホットフラッシュに悩んでいませんか?
とくに夏は、外の暑さや冷房との温度差も重なり、ほてりや発汗が強く感じられやすい季節です。
「また汗が出たらどうしよう」と思うと、外出や人前に出ることまで不安になってしまいますよね。
この記事では、夏のホットフラッシュがつらくなる理由と、漢方の考え方を取り入れたケアについてご紹介します。
夏のホットフラッシュがつらくなる理由

ホットフラッシュは、更年期に起こりやすい症状のひとつです。
夏は気温の高さや冷房による冷え、汗への不安が重なり、よりつらく感じることがあります。
女性ホルモンの減少で体温調節が乱れやすい
40代後半から50代にかけては、閉経に向けて女性ホルモンが大きく減少。
女性ホルモンが減ると、体温や汗を調整している自律神経が乱れやすくなります。
その影響で、急に顔や上半身がカッと熱くなったり、汗が止まらなくなったりすることがあります。
これが「ホットフラッシュ」です。
まわりの人は涼しそうにしているのに、自分だけ汗をかいていると、恥ずかしく感じることもあるでしょう。
しかし、ホットフラッシュは気合いで抑えられるものではありません。
更年期のからだの変化によって起こる症状のひとつなので「自分のせい」と責めずにケアしていくことが大切です。
猛暑や冷房との温度差で自律神経が揺らぎやすい
夏は、屋外の暑さと室内の冷房の差が大きくなります。
暑い外を歩いたあと、冷えた室内に入る。
冷房でからだが冷えたあと、また炎天下に出る。
このような温度差が続くと、からだは体温を調節しようとして何度も働かなければなりません。
更年期で自律神経がゆらぎやすい時期には、この負担がホットフラッシュを強めるきっかけになることがあります。
汗を気にするストレスがさらに症状を強めることもある
ホットフラッシュでつらいのは、汗だけではありません。
人前で急に汗が出るときの精神的不安や、メイク崩れ、服の汗じみ、においへの心配も大きなストレスになります。
「また汗が出たらどうしよう」と緊張すると、自律神経がさらに乱れ、ほてりや発汗が出やすくなることも。
我慢を続けていると、外出を避けたり、人と会うのがおっくうになったりすることもあります。
だからこそ、ホットフラッシュは「年齢のせい」と片づけず、早めにケアすることが大切です。
ホットフラッシュは「潤い不足」から起こることも
東洋医学では、ホットフラッシュを単なる汗の問題ではなく、からだの内側のバランスの乱れとして考えます。
そのひとつが「陰虚(いんきょ)」という状態です。
「陰」とは、からだを潤し、熱を冷まし、落ち着かせる力のようなものです。
年齢を重ねると、この潤いの力が少しずつ不足しやすくなると考えられています。
陰が不足すると、からだの中の熱をうまく冷ませなくなり、上半身のほてりや寝汗、口の渇き、のぼせなどが出やすくなります。
大切なのは、からだに必要な潤いを補い、余分な熱がこもりにくい状態に整えていくことです。
夏のホットフラッシュをやわらげるセルフケア3選
ホットフラッシュを完全に防ぐのは難しくても、日々の過ごし方でつらさを軽くできることがあります。
夏は「冷やしすぎず、熱をためすぎない」ことを意識しましょう。
首元や背中を冷やして熱を逃がす
急に顔が熱くなったときは、顔や首元をやさしく冷やすと楽になることがあります。
太い血管が通る首まわりを冷やすことで、こもった熱を逃がしやすくなります。
外出時は、冷感タオルや保冷剤を包んだハンカチを持ち歩くと安心です。
辛いものやアルコールを控えめにする
辛いものやアルコールは、からだを温めたり、血管を広げたりしやすいため、ほてりや発汗のきっかけになることがあります。
夏はビールや刺激の強い食事がおいしく感じられますが、ホットフラッシュがつらい時期は量や頻度を見直してみましょう。
睡眠不足をためこまない
睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
その結果、日中のほてりや汗、イライラを感じやすくなることがあります。
夏は寝苦しさや寝汗で眠りが浅くなりやすいため、眠る環境を整えることも大切です。
エアコンは我慢しすぎず、室温を快適に保ちましょう。
ホットフラッシュには漢方薬で内側から整える方法も
セルフケアを続けても、ほてりや滝汗がつらい場合は、漢方薬で内側から整える方法もあります。
漢方薬は、汗だけを無理に止めるのではなく、心とからだ全体のバランスを見ながら不調に働きかけるのが特徴です。
更年期のホットフラッシュでは、血流や自律神経のバランスを整える漢方薬が使われます。
また、ホットフラッシュといっても、合う漢方薬は人によってさまざまです。
自己判断で選ぶと、体質に合わず、思ったような変化を感じにくいこともあります。
自分に合った漢方薬を選びたい人には、「あんしん漢方」というサービスがあります。
あんしん漢方は、オンラインで薬剤師に相談しながら、症状や体質に合わせた漢方薬を提案してもらえるサービスです。
スマホで相談できるため、汗や更年期の悩みを対面で話すのに抵抗がある人でも始めやすいでしょう。
服用中の不安や飲み合わせについて、いつでも相談できるため、ひとりで悩みながら続ける必要がありません。
ホットフラッシュを「仕方ない」と我慢している人こそ、体質に合った漢方ケアを取り入れてみるのもひとつの方法です。
まとめ
夏のホットフラッシュは、更年期に伴う女性ホルモンの変化に、猛暑や冷房との温度差、汗への不安が重なることでつらくなりやすい症状です。
首元を冷やす、辛いものやアルコールを控える、睡眠不足をためないなど、日々の工夫でからだへの負担を減らしていきましょう。
それでも滝汗やほてりが続く場合は、自分の体質に合った漢方薬で内側から整える方法もあります。
「年齢のせいだから」と諦めず、夏を少しでも心地よく過ごせるように、自分に合うケアを見つけていきましょう。
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師|中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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