「特別に食べすぎているわけではないのに、おなか周りがなかなか細くならない」「漢方薬でダイエットできると聞くけれど、自分にも効くのだろうか」このようなお悩みはありませんか。
年齢を重ねると、以前と変わらない生活を送っていても体型を維持しにくくなることがあります。
その背景には、水分の滞り、腸の動きの鈍さ、基礎代謝の衰えが関係していることがあります。
漢方薬は「飲むだけで痩せる万能薬」ではありません。
自分のからだの状態や太り方のクセに合わせた選択が、効果を感じるためには必要です。
この記事では、漢方薬で変化を実感できる人とそうでない人の違い、自己流ダイエットから抜け出したい人が見直すべきポイントを解説します。
合う人・合わない人がいる理由
一口に「おなか周りが気になる」といっても、むくみが原因の人、腸の動きが滞っている人、胃腸が弱い人、疲労が慢性化している人では、からだの中で
起きていることが根本的に異なります。
そのため、話題の漢方薬をなんとなく選んでも、体質に合っていなければ期待した変化はあらわれにくいのです。
場合によっては、胃腸に余計な負担をかけてしまうことも。
東洋医学では、体力の有無、冷えの程度、排便リズム、発汗の傾向などを総合的に見たうえで、その人に最適な処方を選びます。
「痩せたい」というゴールが同じでも、たどり着くまでのルートは人によって大きく異なります。
変化を実感しやすい人に共通するのは、自分の体質や不調の傾向に合ったものを選べているという点です。
体重の数値だけでなく、夕方の足のだるさ、肌質、汗のかき方なども観察すると、変化を捉えやすくなります。
漢方薬でのダイエットが向いている人の特徴
食事を見直しているのに体型が変わらない場合、必ずしも「食べすぎ」が原因とは限りません。
自分がどのタイプに当てはまるかを確認してみましょう。
水分を溜め込みやすいタイプ
夕方になると足がむくむ、靴下の跡が残りやすい、顔や足がすっきりしにくい人は、むくみが体型の見え方に影響している可能性があります。
むくみとは、皮膚の下に余分な水分がたまった状態のことです。
体内の水分は重力の影響で下半身に移動しやすいため、1日の活動を終える夕方には足のむくみを感じやすくなります。
また、長時間同じ姿勢で過ごしたり、運動不足が続いたりすることも、むくみの一因です。
体重そのものが大きく増えていなくても、足や顔、おなか周りがもたついて見える場合は、脂肪だけでなくむくみの影響も考えられます。
腸の動きが鈍く、おなかが張りやすいタイプ
便秘が続くと、おなかに便やガスがたまり、腹部の張りを感じることがあります。
下腹部がぽっこり見える、食事量は大きく変わっていないのにおなか周りが気になる人は、排便の状態が関係しているかもしれません。
便秘の原因には、食事量や水分量の不足、運動不足、腸の動きの低下、排便を我慢する習慣などがあります。
そのため、同じ便秘でも、便の回数が少ない、おなかが張る、残便感がある、便が硬いなど、あらわれ方は人によって異なります。
40代以降の代謝低下が気になるタイプ
40代以降になると、以前と同じ生活をしていても体重が増えやすいと感じることがあります。
加齢に伴って基礎代謝量は低下しやすく、その主な理由は筋肉量の減少です。
活動量の低下も重なると、1日に消費するエネルギー量も減りやすくなることに。
食事量は大きく変わっていないのにおなか周りが目立つようになった人は、年齢による基礎代謝や活動量の変化が関係している可能性があります。
タイプ別の漢方薬の考え方
漢方薬は、太り方や不調の出方に合わせて選ぶことが基本です。
便秘傾向のある人
便秘傾向で体力があり、腹部に皮下脂肪が多い人には防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)が用いられることがあります。
防風通聖散は、体力が充実していて、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人の肥満症や、肥満に伴う便秘・むくみなどに使われる漢方薬です。
おなか周りの脂肪が気になるだけでなく、便秘、のぼせ、肩こり、むくみなどを伴う人に選択肢となることがあります。
ただし、体力が低下している人や胃腸が弱い人には合わない場合があります。
むくみが気になる人
むくみやすく、からだが重だるい人には防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)が選ばれることがあります。
防已黄耆湯は、水太りの体質で疲れやすい人、汗が多い人、下肢にむくみが出やすい人などに用いられる漢方薬です。
肥満症や浮腫、多汗症などに使われることがあり、体内の余分な水分が気になるタイプのケアとして検討されることがあります。
「体重が増えた」というより、夕方になると足が重い、靴下の跡が残る、汗をかきやすく疲れやすいという人は、このタイプに近いかもしれません。
年齢とともに体力が落ちた人
年齢とともに疲れやすくなった人、以前より動くのがおっくうになった人、食欲や胃腸の働きの低下が気になる人には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が選ばれることがあります。
補中益気湯は、体力が虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて疲れやすい人の疲労倦怠や食欲不振などに用いられる漢方薬です。
疲れやすさや胃腸の弱りを整え、日常生活を立て直しやすい状態を目指すときに使われます。
年齢とともに体重が増えやすくなった背景に、活動量の低下や疲れやすさがある人は、まず元気に動けるからだを整える視点も大切です。
どれが自分に合うか判断が難しい場合は、「あんしん漢方」のようなオンライン相談窓口で薬剤師に個別相談する方法もあります。
スマートフォンから気軽に利用できるため、忙しい人でも続けやすいのが特徴です。
初回のお試し漢方は14日分で税込4,565円(送料別)から利用でき、相談料は無料です。
まずは自分の体質を知りたい人や、自己判断で選ぶのが不安な人にも始めやすいサービスです。
まとめ
漢方薬は、体質や太り方のクセに合ったものを選ぶことで初めて変化につながります。
自己流で行き詰まっている人は、食事量だけでなく、むくみ・排便リズム・代謝の低下を合わせて見直してみましょう。
自分に合う処方がわからないときは、専門家への相談がおすすめです。
体質に合ったケアを地道に続けることで、無理なくからだの内側から整えていくことができます。
<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり)|あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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