「朝ごはんを片づけたと思ったら、もうお昼ごはんを考えなければならない」「宿題をしない子どもに、毎日同じことを言っている」「ひとりになれる時間がなく、ついイライラしてしまう」夏休み中、このような疲れを感じていませんか。
子どもにとっては楽しい夏休みでも、ママにとっては食事づくりや宿題の見守り、外出の付き添いなどが増える時期です。
この記事では、ママにあらわれやすい夏休み疲れのサインや、忙しい日にも取り入れやすいセルフケア、漢方薬を使った内側からのケアについてご紹介します。
夏休み疲れとは?

夏休み疲れとは、夏休み中の家事や育児による負担に、暑さや睡眠不足などが重なり、心身の疲労がたまった状態です。
普段は子どもが学校や幼稚園に行っている時間も、夏休み中は食事の準備や遊び相手、宿題の声かけなどが続きます。
きょうだいげんかの仲裁や、暑いなかでの送迎、レジャーの計画など、目に見えにくい仕事も少なくありません。
常に「次は何をしなければならないか」と考えていると、からだを動かしていない時間も頭は休まりにくくなります。
さらに、夏は高温多湿の環境や冷房による温度差、熱帯夜による寝苦しさの影響を受けやすい季節です。
そのため、だるさや食欲不振、胃腸の不調、疲れが取れないといった夏バテの症状も重なりやすくなります。
夏休み疲れは、ママの気力や我慢が足りないために起こるものではありません。
休む時間が少ない生活が続いたことで、心とからだが「そろそろ休んでほしい」と知らせている状態だと考えましょう。
ママにあらわれやすい夏休み疲れのサイン
夏休み疲れは、強い眠気やだるさだけでなく、気分や食欲の変化としてあらわれることもあります。
次のような変化が続いていないか、確認してみましょう。
小さなことでイライラする
子どもが飲み物をこぼした、なかなか着替えない、呼んでも返事をしないなど、普段なら流せることに強く反応してしまうことがあります。
これは性格の問題ではなく、休息不足によって気持ちの余裕がなくなっているサインかもしれません。
朝から晩まで子どもの行動に気を配り、自分の予定を何度も中断されていると、心は少しずつ消耗していきます。
朝からだるくてやる気が出ない
朝起きたときからからだが重く、朝食づくりや洗濯に取りかかるまで時間がかかることも、夏休み疲れのサインです。
暑さによって体力を消耗しているうえ、食事の準備や外出が増えると、前日の疲れを翌朝まで引きずりやすくなります。
疲労は、からだや心に負担がかかっていることを知らせるサインのひとつです。
眠れない、寝つきが悪い
夏休み中は、子どもが夜更かしをしたり、朝早く起きたりして、ママの睡眠時間も乱れがちです。
夜になってようやく自分の時間ができると、眠いのにスマホを見続けてしまう人もいるでしょう。
睡眠時間が短いだけでなく、夜中に何度も目が覚める、朝起きても休んだ感じがしない場合も、疲れが回復しにくくなります。
食欲がない・胃腸の調子が悪い
暑い日が続くと、食欲が落ちて、そうめんやパンだけで食事を済ませたくなることがあります。
冷たい飲み物やアイスを摂る機会が増え、胃もたれや下痢、便秘などが起こる人もいるでしょう。
食べる量が減ると、からだを動かすために必要なエネルギーやたんぱく質が不足し、さらに疲れやすくなることがあります。
夏休み疲れをためないセルフケア3選
夏休み中に、毎日まとまった休息を確保するのは難しいかもしれません。
すべてを完璧にこなそうとせず、負担をひとつずつ減らしていきましょう。
昼食は毎日手作りしようとしない
夏休み中は、昼食を毎日用意するだけでも大きな負担になります。
朝食を片づけながら昼食を考え、昼食後には夕食の準備が待っていると、食事づくりに追われているように感じるでしょう。
冷凍食品やレトルト食品、総菜、宅配なども上手に利用してください。
おにぎりと具だくさんのスープ、冷凍うどんと卵など、簡単な組み合わせでも十分です。
子どもの栄養を考えることは大切ですが、ママが疲れ切ってしまっては続きません。
手を抜く日を特別な日ではなく、夏休みを乗り切るための予定として組み込んでおきましょう。
ひとりで抱えず家族に役割を渡す
家族に頼むときは「少し手伝って」ではなく、具体的な役割を渡すのがポイントです。
たとえば、夫には夕食後の食器洗い、子どもには自分の水筒を洗い場へ運ぶ、洗濯物を分けるなど、担当を決めます。
最初は教える手間がかかっても、ママだけが家族全員の世話をする状態を見直すきっかけになります。
任せたあとに自分でやり直してしまうと、かえって仕事が増えるため、多少やり方が違っても任せ切ることが大切です。
「私がやったほうが早い」と抱え込まず、家族で夏休みを回す意識を持ちましょう。
朝食で元気をチャージする
忙しい朝は、子どもの支度を優先して、自分はコーヒーだけで済ませてしまう人もいるでしょう。
しかし、朝食を抜くと、午前中に使うエネルギーや水分が不足しやすくなります。
朝は、ごはんやパンなどに加えて、卵、ヨーグルト、納豆、牛乳、豆乳といったたんぱく質を1品取り入れましょう。
調理する余裕がない日は、バナナとヨーグルト、チーズとパンなど、すぐに食べられる組み合わせでも構いません。
夏休み疲れには漢方薬で内側からのケアを
生活を見直しても、だるさや食欲不振が続く場合は、漢方薬を使って内側から整える方法もあります。
漢方では、疲れや食欲不振などの症状だけでなく、体質や胃腸の状態、冷え、睡眠なども含めて、心とからだ全体のバランスを考えます。
夏休み中、気力がわかない、からだが重い、食欲が落ちているといった人には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が使われることがあります。
補中益気湯は、気力や体力が低下し、胃腸の働きが衰えて疲れやすい人の疲労倦怠や食欲不振などに用いられる漢方薬です。
ただし、同じ夏休み疲れでも、イライラが強い人、眠れない人、冷えが気になる人では、それぞれ合う漢方薬が異なります。
自分で判断するのが難しい場合は、漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。
自宅から相談したい人には、オンライン漢方サービスの「あんしん漢方」もあります。
体質や症状についてスマホで薬剤師に相談でき、自分に合った漢方薬を提案してもらえるサービスです。
ぜひ一度お試しください。
まとめ
夏休みは、食事づくりや宿題の見守り、外出の付き添いなどが増え、ママが休みにくい時期です。
イライラやだるさ、睡眠不足、食欲不振が続いているなら「もっとがんばらなければ」と自分を追い込む必要はありません。
昼食を簡単にする、家族に役割を渡す、自分も朝食を摂るなど、小さな工夫から負担を減らしましょう。
セルフケアだけで疲れが抜けないときは、体質に合った漢方薬を取り入れるのもひとつの方法です。
自分をいたわりながら、夏を乗り越えていきましょう。
<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり)|あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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