子育て中は「子どもの個性を伸ばそう」という言葉をよく耳にしますよね。
子どもの個性を伸ばすために、のびのびと自由にさせることが大切と思う方もいれば、親としての願望、しつけとのバランスに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
子どもに寄り添おうとすればするほど、なにをしてあげたらいいのかと悩みます。
この記事では、子どもの個性としつけのバランス、個性の中から強みを見つけ出す方法について紹介します。
そもそも「個性」とは
個性というのは、その人の性格や特徴、性質のことです。
個性には、生まれ持った「気質」と、周りの影響で作られる「社会的な個性」があります。
生まれ持った「気質」を変えることは難しいのですが、「社会的な個性」は成長の過程で様々な経験をすることで、変化し続けていきます。
子どもの「社会的な個性」の変化が良い方向へ向くよう、しっかり観察しながら導くことが、大人の役割といえるでしょう。
個性を伸ばす=単に自由にさせること?
個性を伸ばすために子どもを自由にさせることと、なんでも好き勝手にさせることは、同じでしょうか?
実はかなり異なると筆者は考えます。
前者には「しつけ」を介在させることができますが、後者は「しつけ」を放棄しかねないからです。
自由にさせつつ、必要な「しつけ」を
「しつけ」と聞くと厳しいイメージを抱きがちですが、それは「しつけ」と「しかる」を混同しているためです。
「しつけ」とは、子どもが将来、社会の中で生きやすいと感じられるように、社会のルールやマナー、配慮などを伝えていくことです。
一方「しかる」は、子どもの間違った行動を強く否定することが先に立ちます。
やり方を間違えると、子どもの個性、主体性まで否定することなりかねません。
例えば、布と布をつなぎ合わせるときには「しつけ糸」を使いますが、子どもと社会をつなぎ合わせるときにも、この「しつけ」が必要なのです。
子どもが間違った行動をとったら、まず強くしかるのではなく、なぜダメなのかを冷静な言葉で繰り返し伝えましょう。
どんな時代も必要な「しつけ」とは?
「しつけ」の内容や目的は、家庭や文化、時代によって変わりますが、変わらないものも存在します。
- 健康的な生活習慣を維持すること
- 人とのかかわり方を適切に保つこと
- 社会のルールを守ること
この3つは、子どもがいつか自分自身で判断できるように、親から子へしっかり伝えなくてはなりません。
自由にさせながらしつけるのはなかなか難しいことですが、必要な「しつけ」は毅然とした態度と冷静な言葉で行ってください。
その際、「あなたが大切だから」という気持ちもしっかり伝えることで、きっとバランスが取れるでしょう。
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個性の中の強みを見つけ出すメリット
日本人は昔から「弱みをなくす」ことに努力してしまいがちですが、「強みをのばす」ことでその人の持つ個性が輝きます。
欠点ばかり指摘するやり方を、強みをのばしていくアプローチに変えるだけで、自己肯定感も高まりますよね。
結果的に、自分の強みを活かして逆境を乗り越えられるようにもなります。
具体的なノウハウを紹介する、おすすめの書籍がありますのでご紹介します。
強みの育て方
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- 著:ライアン・ニーミック博士、ロバート・マクグラス博士
- 出版:WAVE出版
副題にある「24の性格」診断が、子どもの個性を具体的に把握する役に立ちます。
他の子どもと比べて優れていることが「強み」なのではありません。
子どもの性質や性格、特徴の中で、どんな資質が強く表れているのかを見てあげてください。
親子で、それぞれの強みを探してみるのもおすすめです。
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まとめ
個性は、ずっと変わらないものではありません。
子どもがこれからさまざまな経験や学びを通して、変わっていくものです。
無理にコントロールしようとせず、親は見守りながら前向きに、その時々に必要なことをやっていくことしかできません。
親が頑張りすぎると、子どもが苦しくなることもあります。
親は、冒険から帰ってきた子どもが安心できるような存在として、寄り添っていけたらいいですね。
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