『緑視率』という言葉をご存じでしょうか？
ある瞬間の視野に入る『緑色』の割合を指す単語です。
人間はこの割合が高いと、「落ち着く」「安らぐ」「安心する」と感じ、疲労感・ストレスの軽減にも役立つといわれています。
この記事では元保育士の筆者が、『緑視率』の簡単な解説と、それをもとにした保育園の選び方をお伝えします。
わが子の保育園選びに迷っている方は、ぜひお役立てください！
緑視率ってなんだ？
例えば観葉植物、公園の木立や芝生のようなグリーンカラーには、心を安らげるイメージがありますよね？
実はそれ、単なるイメージではなく、『グリーンアメニティ効果』という視覚上の作用として知られているのです。
観葉植物が視界にあると
- 心拍数を抑える
- 精神的ストレスを抑える
効果があることがわかっています。これらの癒しの効果を「グリーンアメニティ効果」と呼び、視覚的な効果によってストレスを和らげる作用があることが2008年に愛媛大学が行った研究からわかっています。
出典：ヒキダシ│GREEN COMPANY
この考え方は自治体の都市計画、オフィスの環境造りなどに広く応用されており、最近では保育業界にも取り入れられています。
緑視率の高い保育園は、子ども達とそこで働く大人のストレス緩和に配慮している可能性が高い、というわけです。
この後は、保育園を緑視率基準で3タイプに分け、具体的なチェック方法を解説します。
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1. 園内に緑が多く、玩具がたくさん棚に並べてある場合
このような環境の保育園は高確率で、保育についてある一定程度のクオリティがあると言っていいと思います。
最新の研究や提言をしっかりとキャッチすることができていて、さらにそれを変化を恐れずに、実行に移すことができていると考えられます。
一つだけ確認してほしいのは、緑の基準となる観葉植物の健康状態。
葉に埃が溜まっていたり、枯れそうになっていたら黄色信号。
逆に観葉植物がしっかり活き活きとして、手入れが行き届いているなら、職員の人員配置も整っている証拠。
余裕を持った園運営がなされているといえるでしょう。
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2. 緑は多いが、玩具が棚に少ない場合
これは、流行りを追うだけで、基礎がしっかり押さえられていない保育園の確率が高いと思われます。
旧態依然とした保育をしているが、とってつけたように流行を取り入れているだけで、現場が混乱している可能性あり。
園長や理事長といった園の上層部が、トップダウンで現場の状況から乖離した指示を出しているかもしれません。
こういった場合も、観葉植物をよく見てみましょう。
もし葉に埃が積り、手入れが行き届いていない印象を感じたら黄信号です。
3. 緑は少ないが、玩具はたくさんある場合
緑は少ないが、玩具はたくさんある場合、最低限の質の担保は望めると思います。
基本に忠実ということが特徴で、10年単位で同じような保育をしっかりと積み上げている可能性が高いです。
しかし、最先端の情報を取り入れていくバイタリティはないことも伺えます。
自然体験重視、美術教育重視など、家庭の教育方針に園の特徴が合っていれば、選択肢に入れていいと思います。
まとめ
子どものこころの安定にもつながる緑視率。
考えるほど迷うことも多い保育園選びですが、緑視率は一つの参考になるでしょう。
もちろんこれは、家庭にもぜひ取り入れたい考えです。
一度、ご自宅の緑の比率や配置をチェックしてみてはいかがでしょうか？
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