疲れてとても眠いはずなのに、なぜか夜中に目が覚める。
早く寝なければ…と焦って余計に目が冴え、イライラしてしまう。
そんな経験をした方はいませんか?
これらは一般に「中途覚醒」と呼ばれる、睡眠障害の一種です。
子育て中は常に気が張って、就寝中も子どものことが気になり、熟睡しにくい環境の方が少なくありません。
この記事では、そんな「中途覚醒」とはどういった状態か、その原因や対策についてお伝えします。
中途覚醒とは?
中途覚醒とは、夜中に目が覚め、その後なかなか眠れない状態をいいます。
中途覚醒が続くと、日中に眠くなったり、家事や育児に支障がでたり、ときには心身の健康に影響が及ぶこともあります。
子育てママは、とりわけ中途覚醒しやすい傾向にあります。
特に子どもと同室で寝ているママは、真夜中でも子どものことを気にして、熟睡できない場合もあるでしょう。
新米ママが中途覚醒になりやすい理由
新米ママにとっては、子育て全てが生まれて初めての経験。
戸惑うことや悩むこと、不安に思うことも多いでしょう。
ここでは、初めての子育て中のママが中途覚醒になりやすい原因を、詳しく解説します。
子育てへの不安などによるストレス
中途覚醒になる原因のひとつがストレスだと考えられています。
子育て自体は順調だと思っていても、常に気が張っていたり、心配しなくてよいことまで心配して、疲れているかもしれません。
また、産後の環境の変化だけでも、大きなストレスになることは間違いないでしょう。
子どもは可愛くて喜ばしい存在ですが、その分、初めての子育てではできない無理を重ね、ストレスを感じる場面も増えるのです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも、中途覚醒の原因のひとつと考えられます。
妊娠・出産を経て、女性の身体は大きく変化し、その間にホルモンバランスも劇的に変わります。
ホルモンは、人間の身体にとって非常に重要で、生命維持をはじめ全てを司っています。
大きな変化を余儀なくされたホルモンバランスは、産後も崩れやすく、十分に整えられないまま育児に追われている場合も多いでしょう。
生活リズムの乱れ
出産後しばらくは新生児のリズムに合わせて、夜中も数時間ごとに起き、昼夜問わずお世話をする生活が続きます。
その後も、お昼寝や寝かしつけでうっかりうたたね寝したり、夜泣きで何度も起こされたりと、ママの生活リズムはなかなか安定しません。
本来あるべき生活リズムが保てない状態も、中途覚醒の原因となります。
よくない睡眠環境
睡眠環境の悪さも中途覚醒の原因のひとつです。
ひとりでゆっくり、誰にも邪魔されないで寝続けることができるママは、少ないかもしれません。
添い寝で寝たり、寝ているのに子どもに起こされたり…。
寝相が悪い子どもに蹴飛ばされて起きるのも、日常茶飯事ですよね。
こうした、「寝たいのに眠れない」という環境が、中途覚醒の引き金になる場合もあります。
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忙しくても取り組みたい! 中途覚醒の対策法4つ
中途覚醒が頻繁にある場合、身体や精神的な負担の面からも、なんらかの対策を試して改善できるようにすることがおすすめです。
ここでは、家事や育児で忙しいママでも取り組みやすい改善策をお伝えします。
ストレスを抱え込まないようにする
真面目で頑張り屋さんのママほど、知らず知らずのうちにストレスがたまっている可能性があります。
自分は平気だと思わずに、意識的にストレスを発散させるようにしましょう。
悩みや困っていることはひとりで抱え込んでしまわず、ぜひ信頼できる身近な人に話を聞いてもらいましょう。
言葉にして話してみるだけでも、ずいぶん気持ちが楽になります。
起床時間を一定にする
寝る時間がバラバラだったり、夜中に起こされて十分な睡眠時間がとれなかった場合でも、起きる時間はなるべく一定にすることがおすすめです。
起床時間を一定にすることで、生活リズムが整いやすくなるからです。
また、朝日を浴びることも重要。
起きたときに日光を浴びると、睡眠に必要なホルモンの分泌を促すことができます。
寝る1時間半前までに入浴する
よい睡眠をとるためには、「深部体温」と呼ばれる、身体の深い部分の体温が下がることが必要です。
お風呂に入り全身を温めることにより、その後、深部体温が下がりやすくなります。
眠る直前にお風呂に入ると、深部体温が下がり切らないままで眠ることになるため、眠りにつきにくい場合があります。
なるべく寝る1時間半前くらいまでにはお風呂に入り、全身を温めるのがおすすめです。
寝室の音・光・温度を調整する
寝室の環境は、睡眠の質に大きく関わってきます。
子どもと一緒に寝ている方も多いとは思いますが、寝室はなるべく自分の心地よい環境になるよう心がけましょう。
なかでも注意したいのは、音と光、温度です。
■音
眠る前にゆったりとした音楽を聴いていても、睡眠中はなるべく静かな環境を心がけましょう。
■光
明るい状態は脳が活性化しやすいので、光を遮断することが必要です。
遮光カーテンや雨戸を利用して、暗い環境を作りましょう。
子どもが暗い部屋を怖がる場合は、アイマスクをお試しください。
■温度
室温は、「暑すぎず寒すぎず」が理想です。
体感には個人差があるものの、夏場は26℃〜28℃くらい、冬場は18℃〜23℃くらいといわれています。
湿度は1年を通して、50%前後の状態がベストです。
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快眠には漢方薬もおすすめ!
「夜中に起きてしまう日が続いて、なんだかフラフラ」
「快眠できるように、今すぐに中途覚醒を治したい」
そのようにお悩みの方は、漢方の力を借りるのもおすすめです。
漢方で得られる自然な眠り
漢方薬のなかには、「不眠」に効果が認められているものがあります。
中途覚醒などの睡眠トラブルの改善には、以下の作用をもつ漢方薬で改善を目指します。
- 自律神経の乱れを整え、ストレスが原因の疲労や睡眠の質を改善する
- 血流をよくして中枢神経の機能を回復し安眠に導く
- 栄養を全身に届けて、心と身体を元気にする
漢方薬は、西洋薬のような対症療法ではなく、根本からの体質改善が目指せるため、中途覚醒が起きにくい身体を手に入れることもできます。
特に睡眠薬の使用に抵抗がある場合には、活用してみてはいかがでしょうか。
また漢方薬は直接的に睡眠を促すのではなく、不眠の原因を取り除くよう働き、身体のバランスを整えることによって、自然な眠りに導きます。
ここからは、中途覚醒などの睡眠障害に用いられる漢方薬をご紹介します。
<中途覚醒でお悩みの方におすすめの漢方薬>
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
比較的体力がなく、肩こりがあり、疲れやすく、不眠症などの精神的症状のある方に使われます。
女性に用いられることが多く、婦人科系疾患にも役立ちます。
・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
体力があまりなく、疲れやすく神経が過敏になっている方の不眠症や神経症、子どもの夜泣きに用いられます。
精神の働きを担っている「心」のたまった熱を取り去ることで、不安定な精神状態を整えます。
授乳中は医師や薬剤師へ相談を
漢方は自然由来のものからできており、比較的副作用が少ないといわれています。
ただし、授乳中の身体はとてもデリケートです。
赤ちゃんへの影響が大きい時期なので、どんな薬を服用する場合でも必ずかかりつけの医師に相談することが大切です。
また、漢方薬は、自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
産前産後の身体がデリケートな時期には、服用できない種類のものもあります。
そのため、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのがおすすめです。
漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。
公式サイト|あんしん漢方
まとめ
慣れない育児に生活リズムも整わず、ママの心身のバランスが崩れることも多くあるでしょう。
中途覚醒を自覚した場合は、無理をしすぎないでストレスを発散したり、快眠できるよう改善策を試したりしてください。
体調まで崩してしまいそうだったり、つらい場合は漢方の力を使うのも得策です。
その際には身近な薬剤師をはじめ、信頼できる人にぜひご相談を。
中途覚醒を改善して、無理なく楽しく育児を続けましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師 山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘル-youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
公式サイト|あんしん漢方(オンラインAI漢方)
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