ママになっても、いつまでもきれいな肌でいたいですよね。
シミやしわ、たるみが目立つと、年齢よりも老けてみられてしまうことも。
育児で忙しいなかでも、食生活に気を配ることで肌の老化を遅らせることができます。
スキンケアにお金をかけても、食事が乱れていては美肌を保てません。
今回は、肌が老化する原因と老化防止に役立つ食品についてお伝えします。
肌が老化するのはなぜ?
老化が進むのは自然の摂理とはいえ、なぜ肌は老化するのでしょうか。
肌が老化する原因はおもに2つあります。
ひとつは肌の糖化です。
糖化とは、食事から摂取した糖分がタンパク質と結合し、AGEという悪玉物質を作って細胞にダメージを与えることです。
糖化が進むと細胞の老化が早まり、シミやしわ、くすみ、たるみが生じます。
もうひとつは、活性酸素による肌の酸化です。
活性酸素とは、体内に取り込まれた酸素の一部が活性化したもので、これらは細胞を傷つけて酸化させます。
活性酸素は紫外線や喫煙、ストレス、大気汚染物質などにより発生し、肌をはじめ、あらゆる細胞と反応し、酸化によるダメージを引き起こします。
つまり、活性酸素は肌をサビさせてしまうのです。
美肌を遠ざけるNG食事
食事と肌は密接に関わっています。
ここでは、きれいな肌を保つために避けた方がよい食事についてお伝えします。
1.スナック菓子
ほとんどのスナック菓子は、小麦粉と砂糖が多く使われていたり、油で揚げられていたりします。
そのため、スナック菓子は糖質の過剰摂取になりがちです。
また、高温で揚げた食品には、悪玉物質であるAGEが多く含まれています。
AGEは、タンパク質を攻撃し機能を低下させる働きがあるため、AGEの過剰摂取は肌やからだの老化につながります。
2.加工肉
ハムやソーセージなどの加工肉の多くは、長く保存できるように、製造過程で水分が取り除かれます。
そのため、糖質とタンパク質が結合しやすくなり、AGE含有率が高くなってしまうのです。
さらに、加工肉のなかには原材料として砂糖が含まれているものもあり、それらはAGE含有量が多い傾向にあります。
3.清涼飲料水
炭酸飲料や果実飲料、スポーツ飲料などの清涼飲料水のなかには、果糖を含んでいるものもあります。
果糖はブドウ糖よりもAGEを作る速度が速いといわれています。
そのため、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液、果糖液など果糖が多く含まれた清涼飲料水は、肌の老化を防ぐために避けた方がいいでしょう。
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内側から美しく! 肌老化を遅らせる食べ物3つ
ここでは、肌の老化防止や美肌のために役立つ食品についてお伝えします。
1.緑黄色野菜
人参やほうれん草、かぼちゃ、トマトなどの緑黄色野菜にはβカロテン、ビタミンC、ビタミンEなど、抗酸化作用のあるビタミンが多く含まれています。
βカロテンの一部は体内でビタミンAに変換されて、肌の新陳代謝を促し、老化を遅らせます。
また、βカロテンそのものにも体内の活性酸素を減らす作用があります。
ビタミンCは、コラーゲンの産生を促進し、メラニンの生成を抑えることで、シミやしわの予防に役立ちます。
強い抗酸化作用があるビタミンEは、活性酸素の生成を抑え、肌の老化を防ぎます。
また、血行促進作用により、メラニンの排泄を促し、皮膚の新陳代謝を高めます。
2.発酵食品
腸内で悪玉菌が善玉菌より優勢になると、悪玉菌は有害物質を作り出し、からだや肌に悪影響を与えます。
味噌や納豆、ぬか漬け、キムチなどの発酵食品には、多くの善玉菌が含まれています。
発酵食品に含まれる善玉菌は、生きたまま腸内に運ばれるので、腸内環境の改善にとても効果的です。
3.大豆食品
豆腐や味噌、醤油、納豆などの大豆食品には、肌の老化予防に役立つ成分が多く含まれています。
たとえば、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンEは、大豆食品にも豊富に含まれています。
さらに、大豆食品にはビタミンB6も豊富で、皮膚の新陳代謝を促進し、肌の老化を予防するのに役立ちます。
また、大豆は必須アミノ酸をバランスよく含み、肌を作る源であるタンパク質も豊富です。
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肌の老化対策には漢方薬もおすすめ
「食生活にも気をつけているのに、シミやしわが増えて困る」
「体質から改善して、美肌を保ちたい」
このようにお悩みの方は、漢方の力を借りるのもおすすめです。
漢方薬は、医薬品として効果が認められており、美容皮膚科でも自然由来の治療薬として処方されています。
しわやたるみといった肌の老化は、紫外線によるダメージや乾燥、血行不良、ホルモンバランスの乱れなどが原因と考えられます。
肌の老化対策には
- 肌の新陳代謝をよくして紫外線によるダメージを回復する
- 水分の循環をよくして肌に潤いを与える
- 血流をよくして肌に栄養を行き渡らせる
- ホルモンバランスの乱れを整える
などの働きをもつ生薬を含む漢方薬を選び、根本的な改善を目指します。
からだの内側から肌を根本改善することで、しわやたるみだけでなく、シミやニキビなどにもアプローチできるでしょう。
ここでは、美肌に役立つ漢方薬をご紹介します。
<肌の老化にお悩みの方におすすめの漢方薬>
- 桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)
血(栄養と潤い)の巡りを改善し、肌へ栄養が行き渡るようにする漢方薬です。
ニキビやシミ、手足の湿疹などにも用いられます。
女性特有のホルモンの乱れによるさまざまな症状にも処方されます。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
体力があまりなく、貧血気味で疲労しやすい方に向いています。
血(栄養と潤い)を補い、皮膚をはじめ全身に栄養を行き渡らせ、血行を促進すると同時に水分代謝を整えることで、シミやしわ、くすみなど幅広い症状に効果をあらわします。
ただし、授乳中のからだはとてもデリケートです。
赤ちゃんへの影響が大きい時期なので、どんな薬を服用する場合でも必ずかかりつけの医師に相談することが大切です。
また、漢方薬は、自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
また、産前産後のからだがデリケートな時期には服用できない種類のものもあります。
そのため、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのがおすすめです。
漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。
公式|あんしん漢方
まとめ
肌の老化は自然の摂理ではありますが、さまざまな対策を行うことで美肌を長く保つことができます。
日々の食事に気をつけ、からだの内側から整えていきましょう。
また、漢方薬を試してみるのもひとつの手段です。服用の際は、かかりつけの医師などに相談してくださいね。
肌もからだも元気な状態で、毎日楽しく過ごしましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師 山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘル-youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
公式サイト|あんしん漢方(オンラインAI漢方)
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