梅雨の季節が訪れると、湿気による髪の広がりやうねりが気になりますよね。
育児に忙しいママたちにとって、ヘアケアやサロン通いに時間を割くことはとくに難しいことかもしれません。
今回は、湿気で髪が広がる原因や、忙しいママでも手軽に取り入れられる湿気対策ケアのコツをご紹介します。
湿気による髪の広がり・うねりの原因とは?
湿気が多いときに髪が広がったりうねったりするのはなぜでしょうか。
ここではそのメカニズムや、湿気の影響をうけやすい髪質についてご紹介します。
湿気による髪の広がり・うねりのメカニズム
通常、髪の表面はキューティクルに覆われ、守られています。
しかし、髪が痛むとキューティクルがはがれ、髪の内部に湿気が入り込みやすくなってしまうのです。
湿気が入り込んだ髪は、膨張してうねり、まとまらなくなってしまいます。
髪質やダメージで湿気の影響を受けやすくなる
細い髪は、湿気を吸収することで髪内部の水分バランスが崩れやすくなるため、膨張して広がりやうねりが目立ちやすくなります。
また、パーマやカラーリングなどのダメージを受けた髪は、キューティクルが傷んだり、髪の内部のタンパク質が破壊されたりしている場合も。
このような状態の髪は湿気を吸収しやすいため、髪が広がったり、うねりやすかったりするのです。
髪の広がり・うねりに効果的なヘアケア方法とは?
ここでは、湿気による髪の広がり・うねりを改善するヘアケアのコツをご紹介します。
湿気対策の基本となるヘアケア
基本的なヘアケアとして重要なのは、シャンプーです。
シャンプーにはさまざまな種類がありますが、梅雨のような湿気の多い時期には、髪の中の水分バランスを整えてくれるシャンプーを選びましょう。
また、洗い残しや頭皮の汚れが残っていると毛穴に炎症を起こし、健康的な髪が育ちにくくなります。
髪が細くなったり傷んだりすると、湿気を吸って広がりやすい髪になってしまうため、シャンプーはしっかり洗い流しましょう。
トリートメントやコンディショナーで髪を保湿し、まとまりやすくすることも大切です。
ヘアオイルやヘアミルクの使い方
湿気対策にはヘアオイルやヘアミルクなどで保湿するのも効果的です。
育児中は忙しく、入浴後すぐに髪を乾かすことは難しい場合が多いですが、タオルドライ後にはヘアオイルやヘアミルクだけでも、髪になじませておくようにしましょう。
お肌に化粧水や乳液などの基礎化粧が必要なように、髪にも油分や栄養を補給することが大切です。
傷んだ髪は湿気の影響をうけやすいため、保湿ケアはしっかりと行いましょう。
ヘアスタイルを工夫する
湿度の高い季節は、手入れがしやすい簡単なヘアスタイルにしたり、ヘアアレンジを取り入れたりするのもおすすめです。
ヘアバンドやヘアピンを使ったアップスタイルやハーフアップスタイル、軽やかなポニーテールなどで髪を結んだりまとめたりすると、スッキリとするでしょう。
髪をまとめるときは、キープスプレーを使うのも手です。
朝セットした状態を長時間キープし、うねりや広がりもおさえてくれます。
漢方による髪質改善という選択肢も
「忙しすぎてヘアケアをする時間もない……」という人には、漢方薬による髪質改善もおすすめです。
自分に合った漢方薬を飲むだけなので、他の方法より手軽なのも嬉しいポイント。
髪質が悪くなる原因としては、頭皮や髪への血流不足やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどにより髪を作る機能や育てる機能が低下することが考えられます。
髪質の改善には、
- 血流をよくして頭皮や髪を作る細胞に栄養を届ける
- ホルモンバランスの乱れを改善する
- 自律神経を整えて、ストレスを緩和する
などのアプローチで髪質の根本改善を目指す漢方薬を選びます。
髪や頭皮に働きかけることで、抜け毛や薄毛などにもアプローチできるでしょう。
<髪質の改善におすすめの漢方>
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう)
虚弱気味で体力があまりない人に向いています。
消化・吸収の機能をよくして髪に必要な栄養を作り、血流に働きかけて頭皮や髪の毛を作る細胞に栄養を届けます。
- 四物湯(しもつとう)
虚弱気味で体力があまりなく、皮膚が乾燥し、色艶の悪い人に向いています。
血(けつ)を補いめぐらせることで、乾燥した皮膚に栄養を与えます。
漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。
自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
そのため、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのがおすすめです。
漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。
髪の広がりを抑えて毎日を快適に
湿気で髪が広がってしまうときは、簡単なヘアケアを取り入れることで、髪がまとまりやすくなります。
また、シャンプーやトリートメント、ヘアオイルやヘアミルクの使い方に注意しながら、髪質改善に働きかける漢方を取り入れることも選択肢のひとつです。
忙しいママでも手軽に実践できる湿気対策ケアのコツを身につけて、美しい髪をキープしましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師 藤田 佑莉(ふじた ゆうり)
北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。
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