40歳の出産では約100人に一人が染色体異常児の可能性があると言われています。
高齢出産の方が受けれる新型出生前診断「NIPT」という検査方法をご紹介します。
目次
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高齢出産のリスクを今一度確認してみる
働いてキャリアを築いている女性が増えるのと比例して、高齢出産の女性も増えています。
高齢出産には、夫婦ともに経済的、精神的に安定している等というメリットがある一方で、デメリットもあります。
デメリットもきちんと確認しておきましょう。
【高齢出産のデメリット】 1. 妊娠率が下がって妊娠しづらくなる
2. ダウン症などの染色体異常児が生まれる可能性が高くなる
3. 妊娠中、病気にかかりやすい
4. 流産、早産、難産になる確率が上がる
このデメリットの中でも、多くの妊婦さんが出生前診断に関心を持っています。
でも実際、染色体異常の出る確率ってどれくらいなの?
下のグラフを見てください。
40歳の出産の場合、ダウン症の発症率は106人に1人。やはり高くなっていっています。
【ダウン症出産確率の年齢別グラフ】
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出生前診断はどんな種類があるの?
では実際、出生前診断を受けようとした場合、いくつか選択肢があります。
【主な出生前診断】
● NT超音波検査(胎児超音波スクリーニング検査)
● 母体血清マーカーテスト
● 新型出生前診断(NIPT)
● 羊水検査
● 絨毛検査
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NIPTとは
NIPTは妊婦さんから血液をとるだけなので、リスクはほとんどありません。 母体血清マーカーテストも血液を採取するだけで検査できますが、精度は低いので確定診断が必要になります。確定診断の羊水検査や絨毛検査は精度は高いものの、お腹に針をさすなど妊婦さんや赤ちゃんへの負担が大きく、流産や早産、ウイルス感染などのトラブルが起こる可能性もあります。
ただ、NIPTはかなり精度は高いですが、障害の有無が100%わかるわけではありません。
確定診断を必要とすることもあることは覚えておいてください。
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NIPTの相場は20万くらい
リスクが低く、確認の高いNIPTの費用ですが、およそ平均20万円ほどかかります。
もちろん医療機関によって多少上下しますが、NIPTは自由診療なので保険が適用されません。費用は全額実費負担です。
高齢出産の場合、母体血清マーカーテストでダウン症の発症率を見ても、どうしても高確率になりがちです。
その結果を見て不安になり、追加で羊水検査を受けた場合、およそ13万円くらいの費用となります。
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NIPTを受けるには条件があります
日本産科婦人科学会の指針では、検査を受けられる妊婦さんを定めています。以下のうちどれか一つの条件を満たしている必要があります。 ● 分娩予定日時点の年齢が35歳以上(凍結胚移植の場合は、採卵時の年齢が34歳2ヶ月以上)
● ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトー症候群(13トリソミー)のいずれかの赤ちゃんを妊娠・出産したことがある人
● 担当医師から染色体異常のいずれかの可能性を指摘された人
簡単に子供の状態がわかる検査なので、その可能性が高い人のために実施されています。
決めるのはあなたとパートナー
高齢出産にデメリットはありますが、やはり家族が増え、赤ちゃんを迎えるのはとても嬉しいことです。
その際、出生前診断を受けるのか、受けないのか、そして、受けた後の結果についてもよくパートナーと事前に話し合っておくことが重要です。
パートナーと、将来の家族のあり方について話し合う、良い機会にもなるのではないでしょうか。