「低ホスファターゼ症」という病気はご存知ですか?骨の発達に関わる疾患として、近年話題となっているものです。早期診断が重要となってくるこの病気。初めて聞いたという人は、この記事をよんで是非知識を深めてください。
目次
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低ホスファターゼ症ってどんな病気?
症状や原因とは
低ホスファターゼ症とは、通常体内にあるべき「アルカリホスファクターゼ」と呼ばれる酵素が一般の人よりも不足していることや、上手く働かないことが原因で起こる病気です。 感染症ではなく、基本的には遺伝性のもので、先天的な疾患の一つとされています。 このアルカリホスファクターゼという酵素は、骨の成育や脳の発達に非常に重要な役割を果たすものであることが解明されています。この重要な酵素が足りない・働かないことで、様々な症状が現れます。 代表的な例としては「骨の成育不良」です。歩いているだけで転びやすいなど、身体のバランスがうまく取れないことや、関節痛などの症状がでます。胸部の骨の成育がうまくいかない場合は、呼吸障害を起こすこともあります。 これだけでは、低ホスファターゼ症であると気づきにくいのですが、一番わかりやすい症状としては『乳歯が早期に抜けてしまう』ということが挙げられます。
検査の方法とは?かかるべきは何科がベスト?
バランスの悪い歩き方や関節痛で、この病気を疑うことはあまりなく気づかれにくい病気の一つでもあります。先ほど紹介した「乳歯が早期に抜ける」という症状で低ホスファターゼ症と発覚する例が一番多いのです。 通常乳歯が抜け永久歯に生え変わるのは6歳頃だと言われています。小学生になるころですね。それが、この病気の患者さんは4歳前後で次々と抜けてしまうのです。 おかしいなと思ったら、抜けた歯を持って「小児歯科」を受診しましょう。 低ホスファターゼ症が疑われると医師が判断した場合、大きな病院を紹介してもらえるでしょう。その際に、抜けた歯が、判断の大きな材料となりますので必ず持参してください。 病院にて血液検査や遺伝子検査を行うことで、低ホスファターゼ症か否か判断することができます。
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治療内容としては、酵素を補充する治療法を受けることで症状は安定していきます。 小児慢性特定疾患に含まれますので、医療費補助など様々なサポートを国から受けることができます。 早期に正しい診断を受け、対応を取っていくことが大切です。
低ホスファターゼ症 (HPP) は骨や臓器を障害する、重篤で進行性で生命を脅かす疾患です。
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セルフチェック項目をいますぐ確認!
①4歳以下(年小さん)で乳歯が抜けた ②同時期に数本立て続けに抜けた ③抜けた歯の形が、細長い ④平均値と比べて身長が低い ⑤歩き方・立ち姿のバランスが悪い ⑥歩いているだけ(走らない・ふざけていない状態)でよく転ぶ これらに当てはまる項目があれば、小児歯科や小児科にて低ホスファクターゼ症かもしれないと相談してみましょう。
子供の異変に気づける親になろう!
個人差はありますが、言葉が出始めるのが1歳過ぎ、コミュニケーションがとれるようになるのが2歳、自分の気持ちや起こったことなど会話がある程度できるようになるのが3歳頃と言われています。 小学生頃までは、まだまだボキャブラリーも少なく慣れないことは、大人が思うよりも上手に伝えることができません。 そんな子供の変化を、いち早く気づけるのはいつもそばにいるママではないでしょうか。子供は、まだまだ言葉でうまく自分の不調や違和感を伝えることができないものです。 今回紹介した低ホスファターゼ症のように、早期発見が大切な疾患もあります。そうであることを忘れずに、少しの変化にも気づいてあげられるようにしましょう。
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