出版界で数々の賞を受賞している、大人気絵本作家のヨシタケシンスケさん。
クスッと笑えるコミカルな作風ですが、読み込めば読み込むほど深く、実は哲学的。
絵も魅力的で、デフォルメが強く線はとても少ないのに、表情が豊かで登場人物の考えていることがよくわかります。
その魅力には子どもだけでなく、むしろ大人がはまってしまいます。
実は筆者もその一人、著作は読破しました。
この記事では、ヨシタケシンスケさんの世界にどっぷり浸かれる、筆者お気に入りの3冊をご紹介いたします!
りんごかもしれない
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- 出版:ブロンズ新社
ヨシタケシンスケさんの絵本デビュー作。第6回MOE絵本屋さん大賞第1位を獲得しています。
ある日、男の子が学校から帰ってくると、テーブルのうえにリンゴが置いてありました。
そのりんごを見て、とある疑問を抱いてしまった男の子。
「もしかしたらこれは、りんごじゃないのかもしれない」
りんごじゃないかもしれない。じゃあいったいなんなんだ!
そこから想像力が大暴走!!
初めて読んだとき、私は衝撃を受けました。
りんご1つでここまでお話を膨らませられるとは!
物事を多角的に考える、これまでになかった全く新しい絵本で、この1冊から私はヨシタケシンスケさんの絵本にハマっていきました。
林明子さんは、女の子を描いたら日本一と言われる絵本作家、イラストレーターです。 繊細なタッチで描かれた、素朴であたたかいイラストが、赤ちゃんから大人まで魅了しています。 主人公の表情、しぐさ、気持ちの変化を細かく表現することに、[…]
つまんない つまんない
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- 出版:白泉社
冒頭、男の子は退屈しています。
「うーん…なんかつまらない」
そして、お母さんに「ねえ。つまんないんだけど。」と訴えますが、「じぶんでなんとかしてちょうだい」とあしらわれてしまいます。
お子さんがいる家庭ではあるあるですよね。
男の子は「どうしてつまんないんだろう」と、「つまんない」について掘り下げて考えていきます。
「こういうのはつまんないな」「じゃあこうしたらつまんなくないのかな」
「つまんない」について熱中してたくさん考えいるうちに、ちょっと楽しくなっていく男の子が本当にかわいいです。
そして道徳的な答えを出す大人に対して「つまんない!!」と言い放つ場面が大好きです。
お家の中に閉じこもりがちな梅雨の時期、外に出かけるかわりに本の世界へ冒険に出かけませんか? 身近な場所からファンタジーの世界まで、子どもの目線で広がる冒険の世界にドキドキわくわくが止まりません。 たんたのたんけん 8月29[…]
ぼくのニセモノをつくるには
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- 出版:ブロンズ新社
ぼくは宿題やお手伝いをかわりにやってもらうために、ロボットを買うことに。
ところがロボットは、ニセモノだとバレないようにするために、「じゃああなたのことくわしくおしえてください!」と次々と質問。
大人になると、自分について客観的に見るって必要な技術ですよね。
これを読み聞かせることで、子どもが「自分ってこうなのかな」と少しでも考えてくれるといいなと思いながら読んでいます。
「おばあちゃんが いっていたけど にんげんは ひとりひとり かたちのちがう 木のようなものらしい。」
「じぶんの木の「しゅるい」は うまれるきだから えらべないけど それを どうやって そだてて かざりつけるかは じぶんで きめられるんだって。」
この考え、子どもに伝わってほしい!
お子さんの学校で「朝読書」の時間はありますか?? 「朝読書」は、小・中・高等学校において、読書を習慣づける目的で設けられている始業時間前の読書の時間です。 筆者の娘の学校では、自分が家から持って行った本を読むことになっています。[…]
おまけ「ヨシタケシンスケ展かもしれない」開催中!
VIA:ヨシタケシンスケ展かもしれない
なんと、この2022年夏~冬に、ヨシタケシンスケさん初の大規模展覧会が開催されています!
東京会場は終了してしまいましたが、夏休み期間中は兵庫県伊丹市、秋は広島市、冬は名古屋市と巡回します。
お近くに住んでいる絵本好きな方は、ぜひヨシタケさんの世界感、「アタマの中」に触れるためにお出かけください。
なんだか面白くて、ワクワクするかもしれない。
東京会場で爆速で売れたオフィシャルグッズも、入手できるかもしれない。
そんな展覧会です♪
■「ヨシタケシンスケ展かもしれない」スケジュール
- 【兵庫会場】
会期 ~8月28日(日)
会場 市立伊丹ミュージアム
※新型コロナ感染症対策のためネット予約が必要です - 【広島会場】
会期 2022年9月23日(金・祝)~11月20日(日)
会場 ひろしま美術館
- 【愛知会場】
会期 2022年12月10日(土)~2023年1月15日(日)
会場 松坂屋美術館
まとめ
ヨシタケさんの絵本は、シュールな視点で哲学的なことが書かれているので、筆者も最初は「子どもには少し難しい?」と思いました。
でも出てくる例え話を、絵が見事にわかりやすく表しているので、8歳の娘はおろか、4歳の娘にも伝えたいことはおおまかに伝わっていました。
きっとあなたもお子さんに読みきかせるうちに、「そういう見方もできるのか」「人生こう考えられたらいいかも」と感じるでしょう。
やっぱりヨシタケシンスケさんの本は、大人が読んでもおもしろい!
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