大人が読んでもおもしろい「ヨシタケシンスケ」の絵本おすすめ3冊

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出版界で数々の賞を受賞している、大人気絵本作家のヨシタケシンスケさん

クスッと笑えるコミカルな作風ですが、読み込めば読み込むほど深く、実は哲学的。

絵も魅力的で、デフォルメが強く線はとても少ないのに、表情が豊かで登場人物の考えていることがよくわかります。

その魅力には子どもだけでなく、むしろ大人がはまってしまいます

実は筆者もその一人、著作は読破しました。

この記事では、ヨシタケシンスケさんの世界にどっぷり浸かれる、筆者お気に入りの3冊をご紹介いたします!

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りんごかもしれない

ヨシタケシンスケ_りんごかもしれない
VIA:Amazon

  • 出版:ブロンズ新社

ヨシタケシンスケさんの絵本デビュー作。第6回MOE絵本屋さん大賞第1位を獲得しています。

ある日、男の子が学校から帰ってくると、テーブルのうえにリンゴが置いてありました。

そのりんごを見て、とある疑問を抱いてしまった男の子。

「もしかしたらこれは、りんごじゃないのかもしれない」

りんごじゃないかもしれない。じゃあいったいなんなんだ!

そこから想像力が大暴走!!

初めて読んだとき、私は衝撃を受けました。

りんご1つでここまでお話を膨らませられるとは!

物事を多角的に考える、これまでになかった全く新しい絵本で、この1冊から私はヨシタケシンスケさんの絵本にハマっていきました。

 

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つまんない つまんない

ヨシタケシンスケ_つまんないつまんない
VIA:Amazon

  • 出版:白泉社

冒頭、男の子は退屈しています。

「うーん…なんかつまらない」

そして、お母さんに「ねえ。つまんないんだけど。」と訴えますが、「じぶんでなんとかしてちょうだい」とあしらわれてしまいます。

お子さんがいる家庭ではあるあるですよね。

男の子は「どうしてつまんないんだろう」と、「つまんない」について掘り下げて考えていきます。

「こういうのはつまんないな」「じゃあこうしたらつまんなくないのかな」

「つまんない」について熱中してたくさん考えいるうちに、ちょっと楽しくなっていく男の子が本当にかわいいです。

そして道徳的な答えを出す大人に対して「つまんない!!」と言い放つ場面が大好きです。

 

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ぼくのニセモノをつくるには

ヨシタケシンスケ_ぼくのニセモノをつくるには
VIA:Amazon

  • 出版:ブロンズ新社

ぼくは宿題やお手伝いをかわりにやってもらうために、ロボットを買うことに。

ところがロボットは、ニセモノだとバレないようにするために、「じゃああなたのことくわしくおしえてください!」と次々と質問。

大人になると、自分について客観的に見るって必要な技術ですよね。

これを読み聞かせることで、子どもが「自分ってこうなのかな」と少しでも考えてくれるといいなと思いながら読んでいます。

「おばあちゃんが いっていたけど にんげんは ひとりひとり かたちのちがう 木のようなものらしい。」

「じぶんの木の「しゅるい」は うまれるきだから えらべないけど それを どうやって そだてて かざりつけるかは じぶんで きめられるんだって。」

この考え、子どもに伝わってほしい!

 

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おまけ「ヨシタケシンスケ展かもしれない」開催中!

ヨシタケシンスケ展公式
VIA:ヨシタケシンスケ展かもしれない

なんと、この2022年夏~冬に、ヨシタケシンスケさん初の大規模展覧会が開催されています!

東京会場は終了してしまいましたが、夏休み期間中は兵庫県伊丹市、秋は広島市、冬は名古屋市と巡回します。

お近くに住んでいる絵本好きな方は、ぜひヨシタケさんの世界感、「アタマの中」に触れるためにお出かけください。

なんだか面白くて、ワクワクするかもしれない。

東京会場で爆速で売れたオフィシャルグッズも、入手できるかもしれない。

そんな展覧会です♪

■「ヨシタケシンスケ展かもしれない」スケジュール

  • 【兵庫会場】
    会期 ~8月28日(日)
    会場 市立伊丹ミュージアム
    ※新型コロナ感染症対策のためネット予約が必要です
  • 【広島会場】
    会期 2022年9月23日(金・祝)~11月20日(日)
    会場 ひろしま美術館
  • 【愛知会場】
    会期 2022年12月10日(土)~2023年1月15日(日)
    会場 松坂屋美術館

 

 

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まとめ

ヨシタケさんの絵本は、シュールな視点で哲学的なことが書かれているので、筆者も最初は「子どもには少し難しい?」と思いました。

でも出てくる例え話を、絵が見事にわかりやすく表しているので、8歳の娘はおろか、4歳の娘にも伝えたいことはおおまかに伝わっていました。

きっとあなたもお子さんに読みきかせるうちに、「そういう見方もできるのか」「人生こう考えられたらいいかも」と感じるでしょう。

やっぱりヨシタケシンスケさんの本は、大人が読んでもおもしろい!

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